「わかりやすく良い話。だが。」ワンダー 君は太陽 ちょっと通りますさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりやすく良い話。だが。
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少しずつ優しい人たちに囲まれ、障害を受容していく少年の物語。
わかりやすく感動できます。
ただ、少年の障害が容姿に関することであって、他の障害がない故もあるのですが
個人的にはあまりにもそこに注目しすぎて
障害を持つ少年自身による心の葛藤の描き方が浅いと感じました。
特に当事者の周囲に本人やその家族を立てるために自己犠牲をするような健常者も
描かれており、「障害者に甘すぎる。」という印象を受けました。
理解や障害受容とは、差別をしてはいけないのは絶対ですが
無理に当事者を持ち上げるということでもなく、対等であることが大事だと思います。
もし、容姿の障害を克服する感動巨編を描くのであれば、
いじめっ子と議論をしてみるとか、人に頼らず自分で喧嘩をしてみるとか。
本人の努力もしっかり描いた上で
健常者側にも、傷つき悲しむ人を作らず、
登場人物の数をある程度絞ったうえで、みんなが幸せになる方向性にしたら
感動ポルノだとかいう悲しい批判をされずにみんなが楽しめたのではないかと思いました。
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