「奇跡を起こす。」ワンダー 君は太陽 ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡を起こす。
「正しいこと、親切なこと、どちらかを選ぶときには、親切を選べ。」オギー、ヴィア、ミランダ、ジャックウィル、それぞれ順にクローズアップしていくが、表層では分からない、それぞれの苦労が描かれる。
その中で、彼らは、正しさよりも優しさを選択していく。その結果、奇跡へと辿り着く。見た目で判断してしまうことは、どんな人間もしてしまうこと。ミランダの見た目が変わってしまっていたけど、中身は変わっていなかった。変わっていなかったどころか、より弱くなっていた。
人間のある一面しか見えなくなると、それ以上、その人を見ようとしなくなる。とても愚かなことだと思う。人間とは多面的で、三次元的、深遠を知ることが人間関係を良好に保つことにつながり、お互いの人生を豊かにする。
みんなが主役の物語だった。「他人を労われ。みんな戦っている。相手を知るには、よく見ること。」最後のこの格言の通り、登場人物は、オギーを労わり、オギーをよく観た。だからこそ、起きた奇跡。
見た目は変わらない。こちらの見る目を変えないと。
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