劇場公開日 2018年6月15日

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「観終わった後に前向きになれる映画」ワンダー 君は太陽 ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0観終わった後に前向きになれる映画

2018年6月16日
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本作は「ルーム」で話題になった天才子役ジェイコブ・トレンブレイ君演じる主人公ばかりが注目されていますが、意外にも本作は彼だけの物語ではないというところが面白い。

主人公オギーを太陽に見立て、彼によって照らされた周りの人間・惑星たちの話がとても丁寧に描かれていて2時間があっという間に感じた。
今年公開された映画「スリー・ビルボード」のように、人間関係というものが、いかに勝手な思い込みによって出来ているのかがわかる。

一歩踏み込んで相手を知ろうとする勇気、正しさよりも優しさを選択する心、その象徴としてオギーは描かれている。
決してそれが押し付けがましくなく、観た人の背中をポンッと優しく後押してくれるようなそんな爽やかな作品。

ただ、モンスターペアレンツや、いじめっ子の描き方がステレオタイプ過ぎてそこだけはもうひと工夫欲しかった。(話の構成が意外だっただけに。)☆-1

ヘルスポーン