GODZILLA 決戦機動増殖都市のレビュー・感想・評価
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巨神兵と王蟲の普遍的無意識の中の「セルフ」、ゴジラ
アニメ版ゴジラシリーズにおけるゴジラは、地球の環境を自己の生存に適するように変化させる「進化の頂点」を極めた生物として描かれている。しかしそれは地球人にとって、ふたつの意味を持つ。ひとつは、テクノロジーの高度な発達がもたらした負の側面で、実写版ゴジラが水爆実験で誕生したという経緯が投影されている。つまり、環境を破壊して利益や快適さを求める人間の「傲慢」の象徴だ。
もうひとつは、その「傲慢」の象徴が人間にとっての脅威として現れ、自分たちの愚行を思い知らせるという正の側面で、つまり「戒め」の象徴でもあるということだ。ここで思い出すのが、宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』に登場する、巨神兵と王蟲だ。
巨神兵は人間が作り出した生物兵器ともいえる存在で、産業文明は巨神兵によって滅ぼされた。そして、そのポスト・アポカリプスの世界に生まれた生物の長が王蟲という巨大な蟲だ。アニメ版ゴジラは、巨神兵と王蟲が一体になった姿に見える。人間の業の産物なのだ。だから人はゴジラに似てしまう。
蜂球式バーニング・ゴジラ!
2作目にして、このシリーズに馴染んで来ました。
でもやっぱりドラマパートが長いよ〜。
で、ミツバチの蜂球式バーニング・ゴジラ!
…はいいとして、モスラは出し惜しみ?
せっかくアニメなのに、のっそりゴジラばっかりなのはやっぱり惜しい気がする。
でも全体的なクオリティは高いし…過去のゴジラへ対するオマージュの数々は確実にリスペクトの念がが感じられるし…。
連続ドラマの途中の1話みたいな本作。単体の映画作品として如何なものかと思うんですが、過去のゴジラシリーズにはホント酷い作品も沢山ありますからね。本作はボロカスに言うほどでもないと思いますよ。むしろなかなかの良作だと思いますよ…私はね。
ご都合主義を感じさせない工夫が欲しい
ゴジラを退治出来ずに宇宙に逃げ出した人間が、放浪の末、改めてゴジラに戦いを挑む物語。
3部作の第2作ですね。
本作では、原住民との遭遇とナノメタルの存在がキーとなります。
原住民とその巫女の存在は、ゴジラ対モスラにインスピレーションを得たのでしょう。科学と自然。ゴジラ殲滅と共存。相反する考え方の二つのグループの存在は、物語をより深いものにしたように感じます。
逆に、ナノメタルについては、ネガティブ評価。製作者側では細かく設定を詰めているのでしょう。しかし、鑑賞者の私にはそれは伝わらず、物語の都合に合わせて設定が積みあがっていくように思われ、少々興ざめしました。
戦闘シーンは迫力十分で、その悲劇的展開も高く評価出来ます。ただ、それでも上記の「ご都合主義」が感じられる分、物語に没頭出来ません。
1作目同様に、CGによるキャラ描画への不満は引き続きあり、第2部はやや低い評価としました。
2018.12.09時点の鑑賞
アニゴジ第2弾
メカゴジラじゃなくて、メカゴジラシティ笑
モスラとギドラへの伏線は期待
種族事に1つの性格を有しているのは何故だろう。
人はこんなにも違うのに。
もしかしたら宇宙目線で見たら人は1つの性格、歪んだ常識観を有しているのを言っているのかも
ガンダム?
もはや怪獣映画ではなくなったような気がします。
私が思っていたものと別ものですね。
まさかメガゴジラがあんな形だとは。
また、敵がゴジラのガンダムを見ているようでした。
ギドラの名前がでてくるのですが、これもどうなることやら。
モスラの双子⁉メカゴジラシティ⁉ヴァルチャー!
前作の続き
ナノメタル
でかゴジラの退治方法は前回を踏襲
破滅の名前
あら、キスシーンを覗く双子
異星人ドれぞれの考え方の違い
感情は邪魔
熱戦の威力たるや!
EMPハープーン
究極の選択
ゴジラ退治より女をとった
また1カット、いや2カットか
ことだま
ギドラだ
破滅の言葉はもしや・・・バルス?
当然メカゴジラやモスラが登場するんだよね・・・などと予想するも、呆気なく裏切られる。なんと金属であるナノメタルが2万年の期間で進化を遂げていたのだ!そりゃ無理な設定だろうとは思ってみるも、ゴジラの存在だって似たようなものだから許すことにした。
前作にも増して専門用語がいっぱい出てくるので混乱気味。前半にはフツア民族がメインになっているのに、後半には完全に無視。ビルサルド星人たちのメカゴジラとの融合とか、ゴジラ討伐後の世界にも言及していたりするので、“神”という存在はゴジラからビルサルドに代わるだけという、ヒト型種族にあるまじき世界観に翻弄されてしまいます。
いや、そもそもエクシフ星人にしたって“神”を称えるほど信仰心の篤い人たち。ただし、彼らは10万年の間、破滅していく星をいくつも見ている。怪獣とは神なのか?温暖化、公害、核実験による負の産物ではあるが、人間の驕りから創られたものなのか。
映像としては怪獣惑星よりも遥かに鈍いゴジラの動き。しかし、吐く熱線は大気圏をも突き通す威力があるのだ。サカキハルオ大尉も司令官の地位を引き継いだものの、決断するには躊躇しがち。ゴジラを倒すのは「人として」というのが大前提であって、ナノメタルが倒しても勝ったことにはならない!う~む、なんだか考えさせられる。
ユウコリン曹長も今回は宇宙戦艦ヤマトの森雪みたいな立ち位置で、ハルオとのキスシーンもあるし、案外巨乳だったこともわかる。いや、ゴジラでしょ・・・ヤマトじゃありませんから!死んだら3作目に女性がいなくなるから寂しいよ。つまんなくなるよ。特攻、自爆したって死ぬはずないよ!と、夢中になって見てしまった。
双子のマイナとミアナも魅力的ではあったが、エクシフのメトフィエスも中性的な存在で惚れてしまいそう。ビルサルドはガルグ、ベルベ、トルドと声も似てるため区別がつかない。パワードスーツ、ヴァルチャー、EMPなんちゃらとか、どうなってるのかわからない。弓矢と槍で戦えよ!と言いたくなった。
山
前作に引き続き、さすがの完成度。
ただ、今作のゴジラはとても鈍い。全然アグレッシブじゃない事が判明。
その辺りが不満と言えば不満…。
メカゴジラの名を冠した都市が主要舞台で、今作は対ゴジラは勿論だけど、種族間の人間ドラマに重きがあった感じだろうか。
オッサンとしてはメカゴジラはメカゴジラなわけで、あのメカゴジラを現代風なデザインで見れるのかと期待もしたのだけど「メカゴジラ=最先端科学」のような意味合いで、メカニカルなゴジラは出てこなかった。
その代わりというか「ヴァルチャー」の動きが絶品だったなぁ。
次回はいよいよ宿敵の登場みたいなのだが、見応えある人間ドラマも必要なのだけど、破壊王たる側面ももうちょい頑張ってほしい。
GODZILLA?
ゴジラ映画としてはほぼ0点です!ゴジラ出なさすぎ!害虫扱いされているだけでなんだか可哀想です。
SF作品としては40点ぐらいです。しっかりSFしてます。バトルシーンは前回より見応え大です。
でも、出てくる登場人物の誰にも感情移入できない!というか言っているセリフの意味がわかりません。観客が馬鹿なのか⁈登場人物が馬鹿なのか⁈途中から分からなくなって来ます。
総評
SF作品としてはまぁまぁかな?
続編に期待!
怪獣vsロボット。これがやりたかった!
アニメ版ゴジラの第二作目。前作で生身の人間対ゴジラをやりたかったように本作ではロボット対ゴジラをやりたかったのかなっと思いました。ああいう描写って実写ではまずできないですし、アニメならではなので正しい方向性だと思います。ま、がっつりメカゴジラを期待した層にはガックリだったでしょうけど。ヴァルチャーって何やねん!っと思う気持ちもわからなくもないです。カッコ良かったですけどね。
しかし最近のアニメって惚れ惚れするほど綺麗ですね。ヴァルチャーの飛翔シーンとか良くできてるなぁっと感心します。キャラクターが3Dなのか動きや表情にどうしても違和感を感じてしまいますが、それこそロボットとかの非生物だとメッチャ綺麗です。観ているだけで面白い。
メカゴジラを都市としてのくくりにしたのも面白い発想だなっと思いました。多分作り手は批判がくる事は百も承知だったと思うんですよね。それでも実写と同じ事はやらないっていう意識を感じて個人的には好評価です。
途中の人間同士の描写が長いっと感じる方は是非ゴジラを一通り見直してもらいたい。日本のゴジラシリーズは基本的に人間側の描写が長いもんなんです!そうしないと予算が合わないでしょ?ゴジラが身長300mとか日本一高いビルのあべのハルカスと一緒のサイズだったり、熱持ったゴジラが1000℃になったりと、やたら数字が大きいのもゴジラっぽくて良かったですね。
しかし、ヒロインを観ててやたら死亡フラグ立ててるなぁっと思ってたらホントに死んじゃった?のはビックリしました。フラグのまんまかい!
鑑賞記録
賛否分かれるアニゴジですが、僕は好きです。それはやっぱり脚本の虚淵玄がこねる理屈が大好きなんだろうなぁ。
「ゴジラを倒せるのはゴジラだけ(うろ覚え)」
みたいなセリフがあるんですけど、人類の英知を結集して戦いを挑んだ巨災対の対となる考えが大変興味深かったです。
訳あって完結編を観られてないので、1月から近くで始まる上映を楽しみにしています。
熱めのキュウべぇ
あの体育会系の方の異星人は、まどマギのキュウべぇだったんですね。
「どうして君たち人類は肉体の在り方にこだわるんだい」的な虚淵クオリティが満載でしたが、ワンパターンでもあり微妙。
ゴジラのやり返しっぷりも驚くべきものでもなかったです。
あとヒロインはあんなに胸ありましたっけ?
メカゴジラシティの逆襲
今まさに最終章の公開が始まったばかりの中、同タイミングでレンタル開始となった第2章を鑑賞。
第1章は果たしてどんなものか劇場まで観に行ったが、この第2章は劇場では観なかった。
別に第1章がつまらなかったからって訳じゃなく(あのラストを受けての続きは気になったし)、時間やお金の都合もあったし、ただ何となく…。
…と、まあ、そんな事はどーでもいいので、感想を。
国産としては初となるアニメーション映画版ゴジラ、通称“アニゴジ”3部作の第2章。
前作のラストで登場した、この世の絶対的存在とでも言うべき超巨大ゴジラ=ゴジラ・アース。
敗北を喫し、仲間とはぐれてしまったハルオは、原住民らしき少女に助けられる所から始まる。
やがて仲間とも再会。
敵か味方か、彼らの前に姿を現した“人間”たちは…
フツアの民。
2万年経った地球で生き残っていた人類の子孫…とはちょっと違うようだ。
彼らには、虫の遺伝子が。
神聖なる儀式的な営みを重んじ、テレパシーのような不思議な能力を持ち、ある卵を崇め、小美人ならぬ美少女の双子…。
明らかにあの守護神を思わせ、ニンマリ。
再びゴジラと戦う事を決意するハルオたち。
が、武器も無い。
そんな時、フツアの鏃に用いられている物質にゴジラを倒せる望みが。
その物質とは、自律思考金属体“ナノメタル”。かつて対ゴジラ兵器として開発しながらも、起動寸前に破壊されたメカゴジラの残骸だった…!
という事で、ゴジラとメカゴジラ、6度目の戦い。
が、今回のメカゴジラ、かなり意表を付く。
かつてゴジラと何度も激闘を繰り広げたロボットとして登場するのではない。
ナノメタルによって出来た都市そのものが、メカゴジラなのだ。劇中でも呼称される通りの“メカゴジラシティ”。
ナノメタルによって2万年かけて築き上げられ、今も増殖を続けている。
言わば、生きているようなメカ都市を再び起動させ、ゴジラを誘い込み、前作のゴジラ亜種と同じ戦術で倒そうと準備・作戦を始めるのだが…。
斬新な設定でもあり、不評の理由の一つでもある“メカゴジラシティ”。
確かにメカゴジラの設定としてはこれ以上斬新なものはない。でも…
純粋に“ゴジラ対メカゴジラ”を期待すると、肩透かし。
だって、あくまでメカゴジラシティという舞台であって、メカゴジラと戦ってる訳じゃないんだもの。
せっかくジャパニメーションと言われるのだから、超巨大ゴジラとクールでカッコいい新メカゴジラの迫力ある戦いを見たかった…。
異端のメカゴジラではあるが、それにしても今年、メカゴジラを二度お目にかかれるとは思わなかった。本作と、スピルバーグのあの映画で。
人間ドラマ部分は、まあ見応えあるっちゃあ見応えある。
人類、エクシフ、ビルサルド、それぞれの種族の対立が遂に。
特に、ゴジラ討伐に手段を選ばないビルサルドのある行動は非道。
ハルオもゴジラを憎む気持ちは誰にも負けないが、かといって仲間を犠牲には出来ない。
犠牲を厭わずゴジラを倒すのか、人間の感情の弱みでそのチャンスを逃すのか。
“バルチャー”なる人型有人兵器に乗ってゴジラとバトルを繰り広げたり、3種族の対立、ハルオの苦悩・葛藤、仄かにロマンスも匂わせ、ハードSFをドラマチックに盛り上げるが、人類たちのドラマがメインでゴジラが完全に脇に追いやられてしまった。
ゴジラ・アースも迫力の見せ場はあるにはあるが、前作ほどの圧倒的インパクトには欠けた。
ゴジラ・アース対メカゴジラシティの決着は…?
ネタバレチェックを付けるので触れるが、
追い詰めたと思いきや、またまた人類はゴジラに敗れた。
焼き尽くされるメカゴジラシティ。
その業火の中で雄叫びを上げるゴジラ。
奴は、本当にこの世の絶対的存在なのか…?
倒す事は不可能なのか…?
…否!
この宇宙には、エクシフの文明を終焉させた破壊の力が潜んでいる。
ゴジラなど恐るるに足りないより絶対的な破滅の存在。
決して口に出してはいけない、その名は…
さすがにゾクゾクした。
そして最終章へ。
最後だし、あの宇宙超怪獣も登場するが…、何だか評判もイマイチのようだし、次もまたレンタルでいいかな。
やはりね、来年のハリウッド版続編まで待ちたいからね、『~ファイナル・ウォーズ』以来15年ぶりとなる“ゴジラ対ギドラ”は。
ゴジラVSテクノロジー信奉
日本特撮を代表する大怪獣ゴジラを
CGアニメ映画三部作で描くプロジェクトの第2弾。
前作ラストで出現した強力無比の怪獣“ゴジラ・アース”を
抹殺するため、主人公ハルオたちが、ナノマシンで構成
された巨大要塞“メカゴジラシティ”でその迎撃を企てる。
...
ここにきてようやく、地球人・エクシフ・ビルサルド、
物語上での差異が曖昧だった3種族の差異がはっきりし始める。
ビルサルドの『個より全体&テクノロジー信奉』が
危険な領域へ暴走するにつれ、何が何でもゴジラを倒すという
怒りと決意に満ちていた主人公の中に、本当に何もかもを――
仲間や恋人までもを――犠牲にしてまで勝ってもよいのか、
人間性を棄ててまでの勝利に何の意味があるのか、
という迷いが生じるまでの流れは良い。
明らかにあの守護神の登場に絡むだろう双子の少女や、
満を持して口にされる最大の敵の名前にも
「いよいよきたか」とワクワクさせられた。
...
だが、3部作の中継ぎとしてはイマイチな印象。
観終わった直後は「1作目よりは人物描写や種族描写が
描き込まれているからいいかな」とも思ったのだが、
新登場のマイナとミアナの心情描写はまたしても薄い
(この点は3作目にも響いてくる)。
ハルオに思慕を寄せる場面が少なく、2人の描き分けも、
表情と態度の違いはあれ、その差異の背景が曖昧なのだ。
それに、1作目ほどインパクトのある場面も思い出せず、
前作のテンションを維持できていない印象の方が強い。
問答めいた示唆的な会話やら選択やらが増え始めたのも理由か。
そして……往年のゴジラファンとしてはやっぱりあれである。
メカゴジラを名乗るよくわからないあれである。
1作目の時点では「従来とは多少別物でも面白けりゃ
良い」くらいに割り切って鑑賞していたのは確かだ。
だけどさ――メカゴジラの名前を出したという時点で
ファンはVSシリーズのノリを期待しちゃうわけじゃないですか。
「次からそっちに寄せてくるの?」と思うわけじゃないですか。
なのに登場するのがあの怪獣ロマンの欠片もないピカピカの
工場だったら、そりゃ自分とかはガッカリしちゃいます。
何かファンの意表を突く形で登場させたかったのかもだが、
意表は突かれても全然ワクワクしないですもん、あれじゃ。
ゴジラ対人類の第2回戦、あるいは
自然の脅威ゴジラ対人類のテクノロジー
として割り切って見たとしても……
なぜかあれだけ強力に見えた“ゴジラ・アース”が、前作の
小ゴジラと同程度の相手に見えてしまうんである。
これはレビュアーのMAKOさんも書かれていたが、
1作目では絶望的なサイズに見えた“ゴジラ・アース”なのに、
今回はその巨大さを強調するような比較物が全然登場しないので、
1作目の絶望感・威圧感がかなりかなり減じてしまっている。
それに“ゴジラ・アース”の超高熱化という見せ場はあるものの、
兵装と舞台の大きさを“ゴジラ・アース”のサイズに対応させただけで、
全体的な流れが1作目とほぼ同じであることもそう感じた一因かも。
...
ハルオの迷いがどこに行き着くのかという点や、
いよいよ不穏な動きが目立ち始めるメトフィエスが
口にする“ギドラ”の名などには少し期待させられるが――
1作目ほどには楽しめなかったのが正直な感想。
イマイチの2.5判定。
それに、1作目からそうだったが、2作目でますます
観念的な会話が増え始めている点も気にかかっていた。
この調子じゃ3作目もあんまりエキサイティングな
内容にはならないのではという予感は本作を鑑賞した
時点でも感じてはいたが――続きは別レビューにて。
<2018/05/19鑑賞>
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