「前作より大幅スケールアップ!」銀魂2 掟は破るためにこそある strahlさんの映画レビュー(感想・評価)
前作より大幅スケールアップ!
開幕メインキャストイジりのメタ要素から
ワーナーのロゴ多用まで銀魂らしさ全開の掴みから
前半1時間のギャグパート
相変わらずの佐藤二朗節や
我慢出来ず出るキャスト陣の笑いや
猿飛あやめ(夏菜)のクオリティの高さ
隠しきれないモザイクに求めていた続編感を
感じながら後半の真選組動乱篇。
しっかり感動の場面を作りながら
アクションシーンではカットとカットの
繋ぎの動きをシンクロさせたり
(どちらも別の刀だが土方が打ち上げた刀を
万斉が拾って切りかかる等)見やすい工夫が
されているといて、列車や更地で戦う真選組と
天人ビル前の真っ白オサレ空間で戦う
銀時×万斉の今昔対比も好きでした。
新キャストも皆ハマり役で
万斉には窪田正孝味が足され後半は
発狂していたがあれはあれで好きですし
三浦春馬さんは演技の新境地という感じで
インテリ特有のウザさが再現されていて
しっかり鴨太郎していました。
続投キャストで驚かされたのは
吉沢亮さん…まさに生き写しでした。
アニメに勝るような演技でもうここまで来ると
沖田役はこの方しか考えられないです。
ここまで褒めちぎってきましたが
減点理由を説明すると、どのシーンの終わりも
わりとシレッと終わるので「あっ…あの戦い
これで終わりだったんだ…」と場面が代わり
気付くことが多く、4場面くらいが同時進行し
それぞれのシーンの切り替わりが早く
テンポがいいとは言えませんでした。
映画自体も2時間半でもう少し削れたのでは…?
2つ目はときどき劇伴が雑だった印象。
緊迫したアクションシーンのはずなのに
スタイリッシュとは違ったコミカルなBGMが
流れたり(御庭番衆×万斉戦等)
とりあえず真選組のテーマ(?)を脳死で使ったり
音楽までこだわっていただきたかった…。
と、言ったところで概ね楽しめましたし
タイトルどおり前作よりストーリーも感動も
大幅にスケールアップしていました。
銀さんの呟きも前作より銀さんしていたような…。
今後神威の実写キャストも期待していいのかな?
そして今思い返すと
局中法度(真選組のルール)で処罰するってのが
仲間という証だったんだろうなと…
「掟は破るためにこそある」と副題でいいつつも
最後は堅実に掟と向き合っていたのが感動しました。