劇場公開日 2018年8月17日

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「まさにギャグ映画」銀魂2 掟は破るためにこそある よもぎさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさにギャグ映画

2018年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

まず初めに、この映画を観に行くならば、映画を観るというより、新喜劇を観るのに近い心構えで行くのが良いと思う。といっても、この映画を観に行こうと決めた時点で恐らく大多数の方がそのつもりであろうと思う。そしてそれは正解である。

開幕から情け容赦の無い下ネタと版権ネタの機関銃で観客の腹筋へダメージを与え、客席の各所で序盤から笑いの壺が決壊している方が散見した。
時折シリアスなシーンも挟みながらストーリーを進めていると見せかけていても隙を突いて腹筋を攻めて来るため油断は禁物である。

極め付けは終盤で満を持して登場する日本アニメ映画のレジェンドキャラクターのパロディであり、ここまでCOOLぶっていた自分も一瞬で陥落してしまった。
まるで本作公開日の夜に放映される金曜ロードショーを見越していたかのようなキャストのインパクトに抗えるはずも無い。
偶然ならば相当な運命力であるし、狙ったのであれば製作期間を考えれば相当な周到さである。
ギャグらしいギャグはこのキャラクターでラストなので、大トリを務めるにふさわしいと言える。

特撮やCGはさすがにその手の映像美を売りにしている最新作と比べれば一世代二世代古く感じるが、この作品は映像面より権利関係に金と手間がかかっているのだろう。これだけやってくれればそう思って納得せざるを得ない。

ほぼ全編ギャグ世界で話が進んで行くが、要所要所はきちんとシリアスでカッコいいシーンも有り、締める所は締めてある。
特にストーリーの結末に安易にギャグを入れてお茶を濁さず、きっちりケリを付けたところに拘りを感じる。観てる側からするとシリアスに話進んでるといつギャグの嵐に襲われるかハラハラするのだが。

作風上、笑わずに観る事は難しいので上映中に他人の声が聞こえるのが気になる人には向かないかもしれないが、細かい事を考えずに楽しめる作品なので仕事や勉強に疲れた時の気分転換や、気心の知れた友人と楽しみたい時に良いと思う。

よもぎ