「学芸会からの脱却!」銀魂2 掟は破るためにこそある 九段等持さんの映画レビュー(感想・評価)
学芸会からの脱却!
前回に続いて映画館で鑑賞。
前回は「超豪華キャストによる壮大な学芸会」といった雰囲気でしたが、今回はそこから完全に脱却。
それぞれの役がきちんとハマっていました。
それは2回目だからなのかは分かりませんが…とてもアニメ銀魂に近い表現に感じられました。
逆に言えば、最初からアニメで当該の話を見れば済むとも言えますが、映画版なりにオリジナルの表現を加えている部分もあり、見て損はないと言えるでしょう。
前回はどこかルパン的だった小栗旬も所々見せる表情が銀さんにしか見えなくなっていました。
菅田将暉のツッコミもキレがあり作品を引き締めるのに役立っていましたし、追加になったキャストや三浦春馬の配役もピッタリ。
佐藤二朗の怪演っぷりは相変わらずで、前回とは違う役にも関わらず何の違和感もありませんでした。むしろ佐藤二朗がいなければ成り立たない作品になりつつあります 笑
たまたま見に行けたのが公開初日だったため、劇場は楽しみにしていたであろう人が多く、上映中あちらこちらから何度となく笑い声が上がっていました。
ただ、そこは恐らくファンの方と言うことで、多少割り引いて考える必要もあるかなー、とも思いました。
一方で私自身、エンドロールのあのパロディが最高に好きだったのですが、近くの席にいた若いカップルが「何コレ?」と言っていたのには世代間のギャップを感じたりもしました。
あんなにわかりやすいのに!!笑
…まあ人それぞれということですね。
そのほかところどころ出てくるヤバ過ぎるオマージュもありますが、本当に怒られるか否かはそのエンドロールでよくご確認を。
夏休みのラストにお勧めできる映画です。