息衝く

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息衝く

解説

森県六ヶ所村核燃料再処理工場に言及した「へばの」、オウム真理教幹部とその逃亡を助ける女性の実話をベースにした「愛のゆくえ(仮)」など、社会と個の関わりに問題を投げかけてきた木村文洋監督の長編第3作。東日本大震災から何度目かの夏を迎えた東京。政権与党の政治団体で、新興宗教団体でもある「種子の会」で育った則夫と大和、そして慈。則夫と大和は理想と現実の間に揺れながらも、自身の信念を問い続け団体の中で生きてきた。一方、慈は団体を離れて母親となり、独りで子どもを育てている。彼ら3人の幼少期からの師で、精神的支柱であり、父親的存在でもあるカリスマ・森山周が日本を捨てて姿を消す。宗教団体という特殊な生育環境で育ち、いまだに大人としての自立を実感できないでいた彼ら3人は失踪した森山に会うことで、3人が背けていた何かを取り戻そうとする。

2017年製作/130分/日本
配給:team judas2017
劇場公開日:2018年2月24日

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映画レビュー

3.5原発の黙示録

2018年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

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マユキ

4.0商業映画が避けがちな問題に向き合う姿勢

2018年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

どうやら注目度があまり高くないようだが、これはなかなかの力作。確かに地味目かもしれないけれど、宗教団体と政党の関係や、原発廃炉と核燃料再処理など、日本の商業映画が描きたがらないトピック(資金集めに苦労するから、という事情もあるだろう)に、真正面から向き合い、問いを発する姿勢に好感が持てる。

二世信者の生きづらさも描かれていて、子供の頃にそういう環境で育つと、確かに社会に出て苦労するだろうなと思う。これもやはりすぐに答えが出る問題ではない。しかし目をそらしていたらずっと問題はなくならないままだし、その意味でも「息衝く」のような映画が世に出るのはありがたい。木村文洋監督の過去作も観たくなった。

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高森 郁哉

2.0スカイタワー西東京

2018年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

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いぱねま

4.0自分の中には全くない視点から今の社会を切り取ってくれた木村文洋監督...

2018年2月28日
Androidアプリから投稿

自分の中には全くない視点から今の社会を切り取ってくれた木村文洋監督に感謝。
監督の人柄がすごく伝わってくる映画でした。

全体のために個に犠牲を強いるような風潮のある今だからこそ、夜鷹にはなれないがヒヨコのままで求める幸せ、その先にこそ生きやすい社会があるのだ。

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たら印