劇場公開日 2018年2月24日

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「商業映画が避けがちな問題に向き合う姿勢」息衝く AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0商業映画が避けがちな問題に向き合う姿勢

2018年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

どうやら注目度があまり高くないようだが、これはなかなかの力作。確かに地味目かもしれないけれど、宗教団体と政党の関係や、原発廃炉と核燃料再処理など、日本の商業映画が描きたがらないトピック(資金集めに苦労するから、という事情もあるだろう)に、真正面から向き合い、問いを発する姿勢に好感が持てる。

二世信者の生きづらさも描かれていて、子供の頃にそういう環境で育つと、確かに社会に出て苦労するだろうなと思う。これもやはりすぐに答えが出る問題ではない。しかし目をそらしていたらずっと問題はなくならないままだし、その意味でも「息衝く」のような映画が世に出るのはありがたい。木村文洋監督の過去作も観たくなった。

高森 郁哉