イカロスのレビュー・感想・評価
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傑作ドキュメンタリー
本作視聴前に「疑惑のチャンピオン」を見ておくと良い。
本作でも言及されている自転車選手ランス・アームストロングを描いた作品。
で本作。
中盤以降、思いがけない方向に展開するが、その展開に驚愕するのは視聴者より監督たちの方だろう。
「スーパーサイズ・ミー」のドーピング版として初めたのに、国家ぐるみのドーピングを暴く手伝いをするなんて…
本作ではロシアが主に取り上げられているが、これはロシアだけではない。
国際大会のたびにドーピングで摘発される選手がいて、たいがい
「カゼ薬を飲んだがそれに禁止薬物の成分が含まれていたのかも」とか言い訳するけど、「疑惑の〜」とか本作を見た後だと、
「本当か?」と疑り深くなる。
真実と事実の狭間で羽ばたく偽の翼。
ロシア怖え
そこら辺のサスペンスより見応えある
ロシアの国家規模のドーピングを命懸けで告発した、ロシアの科学者に迫ったドキュメンタリー。
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前半は正直面白くない。監督のブライアンが自転車のレースでドーピングをしようと、ロシアのドーピングラボ(?)の所長に協力してもらってる様子が続く。
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その所長はおしりに注射を打てやら、おしっこを冷凍しとけとか何やら指示を出してて、それがドーピングをバレずにする方法らしいけど、何が楽しくておじさんがケツに注射さして血が出てくる映像見なきゃ行けないのか。
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なんて思ってたら、後半はなかなかの緊迫感と見応えあるサスペンス。告発するエピソードに出てくる、プーチン含むロシアの政治家の顔なんか全員ゴッドファーザーに出てきそうだし。
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そいつらがまだ普通に活動してると思うと怖い国だよロシア。東京オリンピックももうすぐだし今見といてよかった。
思いがけない方向!!
出だしのノリから思いがけない方向へ話が展開していくのが良かったです。家族が安全ではないのに告発を始めたのは早まったと思います。東京大会を誘致した電通のように、IOCは大金を積めばいくらでも買収できますが、それには触れていないので、長い割に何とも言えない内容になっていると思います。ロシアだけ悪者に描いたのが、アカデミーに好かれたのだと思います。
事実は小説よりも奇なり
能天気なドキュメント物だと気楽に見始めたら、途中から驚愕の展開!
ただ、このドキュメントではロシアばかりが悪者にされているが、ドーピング問題は世界中で発覚しているのも事実で
アメリカさえも例外ではないことも、忘れてはならない。
驚愕の事実発覚でまさかの展開!
ちょっと最近自転車レースの調子が悪いからドーピングしてみよっかな~といった危ないリアリティ番組的なもの(実際前半はそれっぽい)かと思っていたんですが、お話が進むにつれ、トンデモない社会派作品へと変貌します。ロシアのスポーツ界の実情、ドーピング隠しの驚きの巧妙な手口と実態、そして国家ぐるみの陰謀渦巻く展開には驚愕するしか...当事者の命の危険を、見ているこちらまで感じてしまう程のリアリティとスリリングな展開に身震いしました。しかもオリンピックの開催時期というタイムリーさ。製作者は最初の意図とは違ったのかもしれませんが、ドキュメンタリーの持つ”伝えるパワー”が半端ない作品でした。アカデミー賞を受賞するのも頷ける社会派ドキュメンタリーの傑作!
架空の出来事ではない
オスカー受賞後にさっそくnetflixで。
これは見応えあった。
スーパーサイズミーよろしくドーピングをやってみよう!と考え実行してたら、ロシアの本丸に当たっちゃった!というシャレにならない展開のドキュメンタリー映画。監督も意図してない方向への進み具合が凄い。
国家ぐるみの怖さ。スポーツに限った話でなく、ロシアに限った話でもないだろう。今の日本も似たようなもの、と考えさせられた映画でした。
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