「パパが送ってくれた、ママの氣持ち」レディ・バード Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
パパが送ってくれた、ママの氣持ち
主人公クリスティン(シアーシャ・ローナン)は、開けっぴろげで慎重さが足りない女子高生です。自分を“レディー・バード”と名乗り、言いたいことを言い、したいことをして過ごしています。そんな主人公だから、観ているとハラハラして面白いのです。
刺激的な映画ではありませんが、親とのやりとり、学校での友人や先生とのやりとり、恋人とのやりとりがリアルで没入感がありました。
のどかな田舎が舞台で、演技も良くて、全体的に空氣感が好きです。
「悲惨なこととモラルは関係ない。」
「関心があるということは、愛情があるということ。」
ママは口うるさくするのを辞め、文章で伝えようとしますが、それも辞めてしまいます。
ごみ箱からママが書いた文章を見つけて送ってくれたパパのおかげで、ママの氣持ちがクリスティンに伝わります。そのシチュエーションは、聖書で神の愛を伝えるキリスト教を彷彿とさせます。
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