「厨二病への共感性羞恥」レディ・バード Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
厨二病への共感性羞恥
自分の本名ではなく「レディ・バード」と呼ぶように周囲に頼んだり、母親と些細なことで揉めたり、初めてのセックスがいかに気持ちいいかを友達と想像したり、共感性羞恥でのたうち回りたくなる厨二病の痛々しさと若気の至りであふれている。
こういった青春の痛々しさは誰にでもあったのだろうが、映画らしい劇的な展開が訪れない故に、映画の主人公がより自分ごとに感じられて羞恥感が強くなる。
演技も内容も悪くはない。だがこの映画を見せることで何がしたいのだろうかさっぱりわからない。「WAVE」といい、A24の青春映画はいまいち好きになれない。
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