劇場公開日 2018年6月1日

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「一言では表せない感じ。」レディ・バード Miwakoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5一言では表せない感じ。

2020年5月17日
PCから投稿

すごくすごくよかった。青春って言葉だけで表現するにはもったいないくらい、レディーバードと同世代の人も、母親世代の人も、必ず何かを感じる作品だと思う。

私は、高校を卒業して、地元を離れる時のこと、そして、田舎へ帰った時のことを思い出した。
飛行機から、自分の生まれ育った地を見下ろして、徐々に遠くなっていく時のこととか。
若さ特有の、未知の世界に飛び込む時のワクワク感と、家族を残して離れる時のちょっとした後ろ髪引かれる感じ、そして、自分はやっていけるのかという不安、これからどうなっていくんだろう、という自分の将来への責任感。そういう感情を思い出させてくれた。

シアーシャやルカースヘッジズ、ティモシーシャロメなど、実力派の若手俳優たちをキャスティングし、脚本も若々しく、観ていて飽きない演出が素晴らしかった。(みんなすごいですね。)

主人公もだけど、やっぱり注目したいのはレディーバードのお母さんかな。
二人とも性格がそっくりだから衝突するんだけど、やっぱりお母さんがいい、娘がいいって、結局返ってくる。 二人のシーンが一番好き。 空港に娘を送っていくシーンなんかは号泣でした。

あとは、カイルとレディーのベッドシーンは面白すぎた笑。「初めてなのに私が上に乗るとかありえない!」っていうシーンでなぜか爆笑してしまいました。笑 確かに珍しいパターンやなとw

ちょっとこじらせ系で奔放な主人公を演じたシアーシャちゃんが本当に良い!
18歳にしてはちょっと子供っぽいところも、素敵だった。

劇中に何度もlove という単語が出てて、愛の伝え方というところに関しても、この作品の重要な要素だったのかなと思う。

もう一度観たいと思ったから、あえて3.5にしました⭐️

Miwako