「ダサいけど何か?って平気で言いたくなる映画。」レディ・バード エクさんの映画レビュー(感想・評価)
ダサいけど何か?って平気で言いたくなる映画。
いい映画でした。
ずっと観たくて見逃して、アップリンクにまたも救われました。
まずシアーシャ・ローナン。この女優さん、ほんとに好き。大きな瞳、上品なたたずまい。鈍臭くて垢抜けない役ばかり。でもそんな子が成長していくところを見せる。うますぎるな。でもなんだか熱いものをもって生きてる感じが好き。
この作品、途中までアメリカの病んだ部分から少女が抜け出す的な、ありきたりな映画かと思っていました。
でも違った。母は理想の母像を最後の最後、苦しみながらもがきながら乗り越える。運転をしながらさびしさで涙するシーン、素晴らしかった。母とか親とかそんなものを越えて、娘と向き合ったんだろう。
ダサいけど何か?
娘は最後、全てを再獲得する。育った町、家族、友人、自分を。その上で旅立つ。
素敵、ほんとに素敵な物語。
いい映画でした。
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