「詩人の移動比呂美がエッセイの中で、父を看とり葬った時のことをこんな...」レディ・バード kibunyaさんの映画レビュー(感想・評価)
詩人の移動比呂美がエッセイの中で、父を看とり葬った時のことをこんな...
詩人の移動比呂美がエッセイの中で、父を看とり葬った時のことをこんなように言っていた。親をおくるとは、成長の完了である、と。
背伸びしたい盛りの主人公だが、この母もまだまだ、成長期の途中にある。親として、人として。
出て行こうとする娘に手紙を贈ろうとするも、「文章力がないと思われるかもしれないから」と手紙を渡しそびれる。
でも、最後のシーン、娘が母に留守電にメッセージを残すところ。きっとあの言葉で、母もまた一歩成長するのだろう。
歩み寄ることの期待感に胸を少し湿らせた良いエンドでした。
コメントする