「子供の巣立ちと母の愛の物語」レディ・バード 居眠りんタカちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
子供の巣立ちと母の愛の物語
思春期と呼ぶには中途半端な年頃の18歳の主人公の葛藤がよく描かれていると思った。
精神的にも肉体的にも飢えていて、本当に大切なものを見失いがちになってしまい周りを不用意に傷つけてしまうレディ・バード。彼女の欲しているものは周りからみればとっくに手にしていて、それに気づくのは失った時。その繰り返しで痛みを知り、大人になっていくことを周りは知っているからこそ、振り回されることにも耐えられる。何故なら大人はみんな少なからず経験をしているから。
観賞後、冒頭のシーンで母親が「次から次へと楽しまなくてもいいでしょ?余韻に浸りたいの」と言っていたのを思い出し、自分の学生時代を振り返っていた。
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