「『“愛情”と“注意を払う事”は同じ』」レディ・バード いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
『“愛情”と“注意を払う事”は同じ』
サクラメントの一寸変わった女子高生の青春ストーリー。アメリカの学生生活や、異性問題、性問題、家族との関係性、学校カルチャーをふんだんに紹介しつつ、友達関係、親子関係を取り混ぜながら、小気味よく展開していく。
監督の能力の高さがこぼれ落ちる作品である。ギャグや、伏線の回収もストレス無く綺麗に決まっている。
ただ、では心に刺さるかというと、余りにも自分の環境とは違うところでの共有感の無さ、ストーリー設定の現実感、普通の日常感等々、琴線に触れるモノは正直無かった。確かに日本には無いタイプのキャラ設定なのだが、だからといって社会性が皆無かといっったらそうでもない。面白い作品とは思うが、多分記憶はされないだろう。おじさんには不向きだったかも知れない。
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