「レディバードと自分」レディ・バード Evaさんの映画レビュー(感想・評価)
レディバードと自分
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最初は1人の女の子の物語だと思ってた。
恋をして友情に悩んでハッピーエンド的なもの。
でも実際はお母さんと娘のストーリー。
何気ない会話がすごく共感する。
お父さんがリストラされて、私立に行った子どもの学費を稼ぐことがどれだけ大変か。好きで働いてるんじゃないのよ!!って。
お父さんが「お母さんに秘密だよ」ってスナックを食べるのも、
お母さんに頼めないことをお父さんに頼むことも、
お母さんと喧嘩しても真ん中に立ってるお父さんも
すごく共感できる。
NYに行ってお母さんといる男の子を見てお母さんの存在の大きさに気づく。
「私の気持ちなんで全然分かってない!」って散々おもったりもするんだけどやっぱりどれだけ母親というのが大事なのかって。
そんなストーリーが自分と重なって、観終わった後に鏡に映った自分が「あれ?クリスティンじゃない」って思ってしまうほど自分とクリスティンを重ねて観ていたことにすごく驚いた。
お母さんと娘はみんなこんななんだって、
お父さんとはこんな関係なんだって、
クリスティンと同世代の人も、過ごしてきた人もみんなが自分と重ねて観ることができると思う。
こんなに自分が映画の中にいるような感覚になった映画は初めてだった。
クリスティンはヒロインじゃない、自分なんだって。
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