「アメリカらしい映画にじわりきた」レディ・バード SHさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカらしい映画にじわりきた
テンポがよくて軽やかで、笑えて卑猥で、時にポロリ…清く正しくまさにアメリカ映画らしい作品。
ちょっと偽善的かなっと思ったりもしたけれど、低予算で脚本と編集を一生懸命工夫しながら物語を紡いでいるような姿勢が非常によくて、お涙ちょうだい的な演出にも素直に泣けた。予想以上の制作費で、いろんな面でびびったけど…
良き監督が良き俳優を使って、良き映画を一生懸命作った結果を堪能できるといった印象を受ける。この作品の質というものは、表面的なものでは見えてこない気がする。
悪くいえば、単にアメリカ人のノスタルジーなのかもしれないけれど、それが結構感動的で、大国主義とは違ったパトリオットが伝わってくる。
それほど期待していなかっただけに、非常に見入ってしまった。多分、期待して見たとしても、感動しただろうけれど。
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