ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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スピルバーグ版 世界仰天ニュース再現VTR
ベトナム戦争敗北の可能性が高いこと示した報告書について、自分達の使命として新聞社が公表に至るまでを描く物語。
ドキュメンタリー的な作品でマスコミが戦ったという事実を後世に残す目的で作られたのだと思う。どのような過程で新聞社に報告書が届き、それを公表したか、そしてどのような抵抗を受けたかということを時系列に沿ってドキュメンタリータッチで描かれている。
ただスピルバーグ、ちょっと力が落ちてきてしまったかな、という印象。レディプレイヤー1と同様、どうも人物描写が荒い、というか雑なのである。
メリル・ストリープ演じる女社長が政府側と繋がりもありながら、なぜ自分の使命に気づけるようになったか、報告書を新聞に載せるという勇気ある行動に出れたのかという気持ちの変化の過程がよく分からなかった。ここで乗れなかったので幹部を目の前に報告書の公表に踏み切る場面のカタルシスが弱かった。
彼女は新聞社を人間に置き換えた存在で彼女の葛藤がそのまま新聞社の葛藤と重なる。ところが彼女の変化がよく分からなかった為、報告書公表までの葛藤や政府との戦いが、ただ事実を並べただけになっていて感動しずらかった。
スピルバーグといえばシンドラーのリストのように事実を映画に撮らせても超一級品の作品にしてしまう天才だった。
だが前作レディプレイヤー1からなんとなく人物描写が雑になっている気がする。
スピルバーグ演出の世界仰天ニュースの再現VTRという印象
馬鹿な感想だけど、新聞社は熱い。
難しかった。
難しいと分かってたのでウィキペディアを読んでから
観た。
簡単に言うと、ベトナム戦争は成果も出てるし、
国の為に兵士は戦ってます。と政府は言ってたのに、
何の成果かも得られず、それを知っていて大統領は
自分が責任を負う事だけを恐れて
長引かせてるという事実。
そのためだけにいくつもの若い命が失われていた
と言う事。
難しかったのは、自分が戦場に行って命を落とした息子の父親だったとして、それを記事で知る事がどれだけ凄い事なのか、と言う気分になかなかなれなかった事。
それは画面上で行われてる事や台詞が難し過ぎて食らいつくのに必死だったから。
ただ、新聞屋の人たちが自分の立場を顧みずに、
報道の自由と新聞屋の信念で突き進んで行く様は
とても熱かった。
しかし難しかったなぁ。理解出来てない部分が大半
だけど、理解しようと見入ってるうちに終わってしまった。
マスコミが正義?
映画館に足を運ぶつもりだったが、結局タイミングが合わずにBD鑑賞。
でも、これで十分と思わせられる内容だった。
巨悪に立ち向かう正義のジャーナリスト、
私はそんな構図を素直に受け入れられる人間ではない。
この映画に描かれているのは、あまりに単純な上記のような構図だ。
ポスト内での対立は描かれているが浅いし、
政権側に至ってはアメリカ大統領のプライドで片付けられてしまっている。
とにかく深みがなく、報道の自由を持ち出されるたびに引っかかった。
今のトランプを見て明らかなように、アメリカ自体正義ではない。
私には、マスコミvs政権も狐と狸の化かし合いにしか思えない。
胡散臭いジャーナリズムは置いといて、
女性経営者の成長にフォーカスしていたらもう少し楽しめたかも。
スピルバーグのもう一つの遺言
この映画を見て、何かの番組だったか記事だったかでスピルバーグは「撮りたい映画」と「撮るべき映画」を交互に作っているみたいな事を言ってたのを思い出した。
同時期に撮影された「レディ・プレイヤー1」が撮りたい映画だとすれば、本作はスピルバーグが撮るべき映画として製作したんだろうし、「レディ~」はある意味でスピルバーグが次世代のクリエイターに残した遺言的側面を持つ作品だったけど、本作も報道というメディアを通して映画の在り方を語るもう一つの遺言的な作品だったと思う。
報道の自由を問う熱き傑作
スティーブン・スピルバーグ×メリル・ストリープ×トム・ハンクス!
「ニクソン政権対ワシントンポスト」の構図が報道の自由を問う。「大統領の陰謀」を観たときのことを思った。あれから40年以上経ったのですね。
アカデミー賞では無冠に終わったが、熱い感動がある傑作だ。
決断
政府(ニクソン大統領)からかかる圧力に屈することなく勇敢な決断を下したワシントン・ポスト紙の女性オーナーをメリル・ストリープが演じている。
女性蔑視でオロオロするオーナーから徐々に成長する姿を見事に演じており、トムハンクスが小物に見えるところがこの映画の魅力。
他の人も書いているが、前もってベトナム戦争前後の歴史を勉強しておくと、ラストの事件もオチとしてすんなり見れると思う。
I am the state
政権の嘘に挑む報道の自由は普遍的な構図であり、それに異論はない。しかし、メディア自体に対する不信感がトランプ政権を産んだ背景にあるわけで、今回のような論じ方ではお腹が減ることも否めない。メディアが多様化し、見る側の選択肢が与えられている世の中。新聞メディアはこの当時と異なる状況で自らの社会的役割を見出さなければならない。ただ懐古的ではいられない。
ポスト政府と報道の蜜月時代
ベトナム戦争への勝算なき兵士投入を裏付ける文書漏洩を描く。
情報セキュリティ、内部告発、政府と報道の関係性...この作品の現代性が見えてくる。
夫の死でワシントン・ポストの社主ポストに就いてしまった夫人の心の葛藤と孤独な決断を、上品に女性らしく演じるメリル・ストリープがやっぱり凄い。
マスコミ、こんなときこそ頑張れ!
文句なしの良作です!
公開当時も劇場で観てそれなりに感動したのですが
作品の良し悪しに関わらず、
どうしても眠気に負ける時間帯に観たせいで
うまくレビューが書けなかったので
今回ネット配信でしっかり観られて
本当に良かったし、改めて感動しました。
コロナ報道で、良くも悪くも
報道機関の重要性や
信憑性が問われる今だから
一般ピープルも「正しい報道」がいかに大事か、
また報道関係者も、襟を正して観てほしいしですね
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
前半は亡くなった夫から新聞社を引き継いだ
メリル・ストリープ演じるケイ(キャサリン)が
男ばかりの経営者や銀行家の社会で、
右往左往する様子が映し出されるのですが
後半、ペンタゴンペーパーを入手し
これを報道するか止めるかの判断をするときに
「これを報道すれば、誰も戦場に行かなくていいのね!
公共の福祉に寄与するのが新聞の役目だから〜」
そこのところをトム・ハンクスが演じる新聞編集長に
確認する社主のケイ(キャサリン)。
そういうのって、
権力の維持や
政権への忖度だけを考える男どもにはできない。
女性で経営の素人だから出来た決断だと思う。
そして中盤のトム・ハンクスの言葉
「報道の自由守るのは報道を続けることだけ」
最後の方で女性の記者が電話で聴いた裁判所の判事の言葉を
皆に伝えるシーン。
「報道機関が仕えるべきは、統治者でなくて国民です。」
自宅でネット配信で見ている気楽さで
この言葉には思わず拍手してしまった。
メリル・ストリープとトム・ハンクスの掛け合いのシーン。
流石のベテラン二人!
ほとんどアドリブに見えてしまう位の
ナチュラルさで見事!
裁判所から出てくるメリル・ストリープを多数の
女性たちが見送る。
それは兄弟や夫、恋人など大事な人が
戦場にいるのであろう女性たちであり
メリル・ストリープが案じるケイ(キャサリン)への感謝と
メリル・ストリープ自身へのリスペクトも相まって
感動的なシーンになってます。
最後の方で新聞の印刷機が動いて大量の新聞が
印刷されていくシーンがある。
これはスピルバーグから新聞社や報道関係者への
エールであり、
プレッシャーだと思います。
裁判所で本来ならライバルであるタイム紙の代表者も
一緒に報道の自由の裁判に出席して
「争っている場合では無い!こんな時に」
報道各社!よく聴いてとけ!
@お勧めの鑑賞方法は?
時間のある今だからネットやビデオでじっくり観て!
めっちゃ頭が冴えてる時に観よう
夜の映画館。人はまばら。客層高め。
一番の後悔は飲み会帰りに行ってしまったこと。序盤、登場人物が多すぎて、もともと話を知っているor頭が冴えている、でないとついていけない。。眠くなります。
ただ、中盤からはカメラワークも面白く、話の展開もあり、一気に引き込まれていきます。面白いです。
人が決断する時に考えること。
記者として政治の番人でいるべきこと。
仕事に誇りを持つこと。
お仕事映画が好きなので、内容としてはとても好きでしたが、ただただ自分のコンディション不足でした。。。
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