劇場公開日 2018年3月30日

  • 予告編を見る

「仕事に人生を懸ける大人達の生き様」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0仕事に人生を懸ける大人達の生き様

2025年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ベトナム戦争の明かされていない真実を探っていくような内容かと思っていた。だが、ワシントン・ポストの新聞社としての生き残りをかけた競争と、グラハムが社主としての力を取り戻していく点が主眼に置かれている映画だった。正直スピルバーグ監督の映画は好きではないものが多いけど、今作は良作だと思う。

 特に印象に残ったのは、訴訟問題になる大きなリスクもある中で、機密情報の新聞掲載に踏み切った点。生半可な気持ちで出来ることではない。何が何でも競争に勝ち残るというバイタリティを感じさせる。

 どの業界でも企業は生き残りをかけて熾烈な競争を行っている。常にアンテナをはり、ときには大きなリスクを取らなければ成功は無い。仕事に人生を懸けるとはこういうことだと、覚悟を決めた大人達の生き様を見せてくれた。

根岸 圭一