劇場公開日 2018年3月30日

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「安倍政権と報道機関」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 こーしっぺさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5安倍政権と報道機関

2024年11月22日
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泣ける

知的

この映画の中で「報道の自由を守る事とは何か。 それは報道する事だ」という場面があり 象徴的な場面だったと思う。安倍政権の時 偏向報道をしたという理由で某放送局の放送免許を更新しない事もあり得ると 高市早苗大臣が発言。
時の政権の気に入らない放送局はつぶすぞという恫喝である。
嘘の報道をしたのならそれは注意処分に値するが どこがという具体的な事実も挙げずに恫喝するこの政権の悪質さがある。
検事正の定年退職延長もその一つである。自分に都合のよい人物を検事総長に据えようと画策する危うさ。独裁者そのものである。森友問題で政権に都合の悪い公文書を改ざんした役人を出世させる。見せたくない箇所は黒塗りだらけにする。都合の悪い記録はすぐに廃棄する。この政権が危険な政権だという事に気づけずに もてはやす大半の国民の愚かさ。そういう愚かさが 気づいた時には報道すべき事が報道できなくなり 戦中の軍事政権のような政権が復活しかねない事につながるという事が この国の民はわからないのである。偏向報道しているからつぶせ!と言うなら やがて自分の意見も偏向だという理由でつぶされて 投獄され 若者が大量に動員されて 死ねば靖国に祀られると教えられて死んでいったあの時代に戻るかもしれないのだよ。わずか前の歴史も知らないという事は恐ろしい事である。

こーしっぺ