「国家とは個人のものか、我々のものか。」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
国家とは個人のものか、我々のものか。
ベトナム戦争の負けはすでに分かっていた。当時のアメリカにとっての衝撃的事実を伝えた新聞記者たちの戦いの物語。映画としてはそれだけといえばそれだけなんだけど。現代に生きる我々にも突きつけられてはいないだろうか。真実は覆い隠されてはいないか、国家に欺かれてはいないか。
日本において、新聞社やメディアは政府の不都合な真実を報道する気概はあるか。それを求める国民であるか。
政府を批判することは国家を批判することではない。政府はあくまで法律に則り統治を一時的に任されているに過ぎない。その政府の判断が間違っていた時、我々に求められるのは真実を知ろうとすることと、政府を批判する心だ。それを教えてくれるのが本作である。
今見るべき作品。
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