「腐敗大統領。」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
腐敗大統領。
スティーブン・スピルバーグ監督とは、実は相性がよくない。
満足したのは「ジョーズ」「レイダース 失われた聖櫃」くらいで、賞レースを賑わせた「シンドラーのリスト」や「プライベート・ライアン」でさえ、あざとさが見え隠れしている気がして絶賛というわけにはいかなかった。
しかし、本作は違っていた。
短期間で撮りあげたらしい作品は、そのもっているテーマ、映画としてのダイナミズム、俳優陣の盤石の芝居、どれをとっても最高品質である。
また、時代にも合っていた。2017年、2018年、アメリカも日本も、報道の自由を脅かしかねない状況になっている。そこへこの映画である。統治者はぜひこの映画を観てほしい。
「マスコミ」と一括りにしてしまいがちだが、新聞だけは違うと、僕も思いたい。
脚本のひとり ジョシュ・シンガーは「スポットライト 世紀のスクープ」の脚本も担当。うまいはずだ。
ラスト シークエンスが、よくできている。これは「大統領の陰謀」(アラン・J・パクラ監督)も見よ、ということであろう。かえすがえすニ○○ンは腐っていた、と。
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