「当たり前の自由とは」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 FMovさんの映画レビュー(感想・評価)
当たり前の自由とは
最初のシーン数分を見逃してしまい、わらわらと登場人物が出てくるなかで必死に話を追っていたら、気づけばトム・ハンクス氏がさらっと登場して煙草ふかしてたのでびっくり(゚Д゚)
去年観た「インフェルノ」ラングドン教授役で凄まじく年齢を感じてしまったのだが、思ったより若いぞ…あれは役作りだったのか…?
とりあえず元気そうで何より。ラングドンシリーズ次回作ないかな…期待してます(「インフェルノ」の走るシーンでは、思わず頑張れ!と応援してしまった笑)。
観た結果としては、メリル・ストリープさん演じるケイにめちゃめちゃ感情移入してしまった。
開けたらむわ~っと汗とたばこの臭いが漂ってきそうな汚部屋にたむろす、じろじろと下品に見てくるオヤジたちの間をすり抜け、笑顔で挨拶し着席する彼女に脱帽。
今でこそ女性の地位はかなり向上したが、当時いち会社の代表として振る舞うということが、どれだけ大変だったことか…。後半、実の娘に想いをこぼすシーンでは迂闊にも涙してしまった。スン。
でも、当時の人たちは「女性への対応はこれが当たり前、自由とはこんなもんだろ」と思っていたはず。
我々が当たり前のように生きているこの時代を
、未来の我々の子孫が、我々の時代の記録をみて「あの頃は自由が制限されていた、差別があった」と感じるのだろうか…と想いを馳せた。
一部CG処理もあったものの(こればかりは仕方ない)、当時の新聞が作られる流れは観ていてわくわくしてしまった。
スマホやPC、デジタルな毎日を過ごしつつも、やっぱり本や新聞は紙がよい。