ザ・キング(2017)のレビュー・感想・評価
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【”権力を持つ者にとって、韓国より住みやすい国があるだろうか。”ソウル中央検察庁を舞台にした若き検事の成り上がり人生を強烈な政権批判を込めて描き出す】
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今作は、若きソウル中央検事局検事の抱いた野望を、1980年から2010年の激動の韓国現代史を背景に、見事なポリティカルエンタメ作品として描き出している。
韓国の歴代大統領がほぼ不幸な末路を迎えている事実の背景を露わにした作品。
ソウル中央検事局部長検事、ハン・ガンシクを演じるチョン・ウソンが端正な表情を保ちつつ、検察権力の頂点に立った時の姿”踊っていた!”と奈落の底に落とされた時の演技。
パク・デスを演じるチョ・インソンが徐々に権力の階段を上っていく姿。
韓国は何でここまであからさまなポリィティカルムービーを制作出来るのか。政府の干渉はないのか?
ここまで、徹底して権力に固執する男達の姿を見せつけられると”韓国、凄いなあ、でも日本でも同じなんだろうなあ”と思ってしまった作品。
<今作が日本公開された直前、朴(パク・クネ)前大統領が弾劾訴追され、罷免され懲役25年の有罪判決を受け、現在でも獄中にいる・・。>
<2018年3月11日 劇場にて鑑賞>
とてもよかった
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チンピラの若者が勉強して法律家として立身出世していくのが痛快だった。ところどころで音楽と踊りの狂騒が刹那的で悲しくもあり、だからこその楽しさがあった。主人公のチンピラでちゃらんぽらんな感じがとてもよかった。お友達のヤクザが松江監督に似た顔立ちで、魅力的だった。
それでいて韓国社会の深い闇に踏み込む内容で、製作陣が暗殺されるのではないかと心配になるレベルだった。腹が座っている。すごい。
ただ、クライマックスが立候補というあんまり痛快じゃない方向性で、もっとアクションや暴力でワクワクしたかった。
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