タクシー運転手 約束は海を越えてのレビュー・感想・評価
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80年代の韓国をそのまま再現
映画としての評価は他の人がされてるので別の視点から
のっけからタクシーの運転手がKpopならぬ가요を歌ってる
曲はチョーヨンピル いかにも80年代のあの当時の韓国が再現されている。
タクシー車種は現代PONY一択、ナンバープレートは日本に似たタイプだけど自家用が緑で営業用が白 軍隊の制服も迷彩になる前の綿の緑一色 階級章も下士官兵は左胸ポケットフラップにつけるタイプで軍装関係も当時そのまま
あれら80年代の文物からソウルや田舎の埃っぽさが再現された街の様子から人の服装から家庭内の調度や様子やら本当に自分が学生時代に旅行した韓国が綻びなく再現されているのにまず感激でした。
時代考証というほど昔では無いにせよ、韓国映画ってその辺りいい加減な作品も多いのにきっちり再現されてます。
だからこそリアルなんです。
政治的内容なのに、なぜか涙が出た!
真実の報道の大切さ!
解説のページにも書かれている通り
これは実際にあった、タクシー運転手と外国人記者の
命がけの取材と逃亡のドラマ。
町山智弘氏によれば一つ大きなフィクションが入ってるそうですが、
そこがどこか?みたいな詮索は野暮だと思います。
この映画では、韓国で起こったことの恐ろしさと
やはり、人間は権力や武力では押さえつけることはできない!
権力や武力で押さえつけようとすると必ずそれに反対する力が
たとえ弱い民衆であっても、
湧き上がってくる!と言う事に感動します。
それと「ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書」も同じだけど
真実を正しく報道することの大切さ、
人々は報道によっていかようにも踊らされてしまうと言う
危うさも同時に感じて欲しいです。
宣伝ポスターもライトだし、最初は軽い人情喜劇っぽく始まるけど
だんだん、とんでもない状態になって行きます。
戦争映画や銃撃戦の映画は多々有れど
べトナムとか遠い宇宙のどこかみたいな場所と違って
日本の普通の地方都市の街並みによく似た光州の街、
普通に毎日暮らしてるその場所に弾丸が飛び交う恐ろしさ!
殺戮される人々の容赦ない描写は流石に韓国映画!!
唸ってしまいました〜〜
で、月に10本ほど映画館で映画を見る中途半端な映画好きとしては
久しぶりにソン・ガンホをちゃんと観た!!良かった!!
ごく普通の小市民で日々を暮らすのが精一杯の
政治にそれほど興味も無いタクシー運転者が、
真実を目の当たりにして初めて事の重要性に気付き
迷いに迷って、ありったけの勇気を振り絞って
行動を始める姿に泣けるわ〜〜
うまいな〜〜流石にソン・ガンホ!!
光州の町の気のいいタクシー運転者やさえない学生達も、
何?そこらへんの兄ちゃん?と思えるほど普通の顔の役者さん。
全然イケメンは出てこない〜
だからこそ、余計にこの事件の悲惨さが際立ちます!
自分たちを守るはずの銃口がいきなりこっちに向く!!
本当に恐ろしい〜
歴史的な出来事はみんなズッと遠い昔の話で、
光州事件?ああなんか聞いたことあるな〜と言う程度だった。
だけど事件の起こった年が1980年5月
なんだよ!私もう生まれてるじゃん!
こんな恐ろしい事がすぐ隣の国でつい数十年前に起きてたなんて!!
結構な衝撃です!!
@もういちど観るなら?
「事実を忘れないために数年後にリバイバルで映画館で!」
構造と解釈と、タイトルと
映画の力
映画館を出ると、2018年の日本に簡単に帰る事ができた。たった今迄、1980年の韓国に居たのに…。
恥ずかしながら、私は自分が生きていた時代に最も近い国で起こった、"光州事件"を名前程度しか知らなかった。
この映画は登場人物と供に事件を体感できる。体感型映画なら何もこの作品に限ったものではないが、この映画の優れた点は主人公が巻き込まれ型である為に、感情移入が自然にできる処にある。導入部の山田洋二監督っぽい(?)"間"のユーモアも含め、全体の構成に無駄がない。
そして…ラスト近くの俯瞰ショットは見事としか言いようがない。
人とはとても愚かで、そして、いとおしい。このストレートなメッセージの、何と強烈なことか❗
この映画が今、日本で観られること自体が、"映画の力"であると思う。
恥ずかしながら初めて知りました
崔先生
今年ベスト級!
実話に基づいた映画
eiga.comさんの試写会で鑑賞した。光州事件という名前は知っていても、どの様な出来事だったか知っている日本人は少ないと思う。私も事件の名前は知っていても、内容は全く知らなかった。この映画とほぼ同時に『ラッカは静かに虐殺されている』を見た。“外にニュースが出ないようにされている、紛争・戦争地で起きている出来事を、どのように外に出したか”という点で同じような映画である。
ただ、『ラッカ』の方は“ドキュメンタリー”であるのに対し、『タクシー運転手』の方は“事実に基づいた(韓国)映画”である。味付けは韓国映画らしく、ユーモアと人情とに満ちた作りになっている。私はその点に救われたし、役者は皆達者で安心して見ていられた。
この映画がヒットしたおかげで、長らく不明だった『タクシー運転手』の息子が名乗り出ることになる。しかしそれは記者ピーターが亡くなったあとであった…。実際のタクシー運転手は英語は上手かった…というのは現実の話なので鑑賞後ぐぐってみると良い。
千万映画かな?
映画はすごい
すごいすごいすごい!
振り返ってみたら...
シネマート新宿
『ハゲタカと少女』を思い浮かべた。
知らなかったことを知ることができる。
やっぱり映画って尊いな。
そう思えるような作品でした。
アフリカで、死にそうになっている少女をハゲタカが狙っている。
その瞬間の写真を撮ったということで、世間から批判されて自殺した写真家のことが頭をよぎりました。
人命救助もとても大切ですが、その現場をカメラに撮り、世界に知らせることで、多くの人の手によって、現状を変えることができる場合がある。
知らせること、広めること、そして我々が知ること。
そういうことが大事だと改めて考えさせられる映画です。
「運転手さん、絶対ソウルに持って帰れよ!!!」って、全力で思いました。
冒頭の明るい音楽から、これからとても楽しいことが起こるのではないかなと思いました。
開始数分で、俺 絶対この運転手さんのこと好きだなって思えました。
とても楽しい映画が、何の予兆もなく急展開します。
明暗の境の後の、崖から突き落とされたような気分になる後半の展開は、心が折れてしまいました。
物語の構成がとてもよく練られた映画だと思いました。
撮影も大掛かりだということが感じ取れました。
「もっとこうした方がいい」という思いが、一つもありませんでした。
史実はもう変えられないけど、では、この映画を見た私たちに何ができるか。
「まだ知らされていないことを知ろうとしよう。」
そんな導きがあるのかなというのが、この映画を見た感想です。
光州事件
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