「痛たまれない…」こどもしょくどう ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
痛たまれない…
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児童養護施設に入る子どもたちは昨年度で26000人。入っている子供でそうなのだから、入っていない子供を合わせると一体何人の恵まれない環境の子供たちがいるのだろう。。映画は育児放棄された子供側の視点で描く誰も知らないを思わせる。水商売らしき母親と暮らすタカシの食事の面倒を見る少年と両親が切り盛りする定食屋の話が中心かと思った。しかし、河川敷の車中で暮らす姉妹は公園で髪を洗い、食べ物を万引きするなどし、タカシよりも更に劣悪な環境で暮らす。やがて父親もどこかに行ってしまう。親の責任感の無さが何ともやるせなく、怒りがこみ上げてくる。ラスト、小学生以下無料の貼り紙をしている定食屋は唯一明るいシーンだが、これは他国の話ではなく、日本のことなのだと、貧困の現実を実感した。
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