劇場公開日 2018年10月13日

  • 予告編を見る

「習い事やルーティーン的な事が、全く合わない人も世の中には、いる。」日日是好日 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5習い事やルーティーン的な事が、全く合わない人も世の中には、いる。

2025年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

茶道とは、型にはまった、形式的な動作を繰り返し行うものだと思ってたけど、
実は違うんですよって話の映画だと思うのだが、
映画を見終わった後も、特にその考えがグラつかなかったのは、
私の人生経験が短く浅いからなのだろうか。

どうも、ルーティーンというのが苦手な私のような人は、
退屈な映画に感じて、仕方ないのではないだろうか。
たとえば、車通勤の私は、決まったルートで通勤できない。
6パターンぐらいあって、毎日違うコースの道を辿ってしまう。
そういう感じなもんだから、毎日心がざわついてるのかもしれないが、
形に従えば楽になるのだろうけれど、それは退屈だからやっぱり嫌なのだ。

オードリー若林が、ヒルナンデスのMC南原清隆から、
世阿弥の「風姿花伝」について話を聞いていた時に、
南原のライフワークでもある「狂言」を勧められ、
若林がその誘いを固辞し、逃げ回るエピソードトークを、ラジオでした事がある。
習い事や型にハメられる事を、極端に嫌う若林は、
他人から何かを教わるのが苦手な気質なのだ。

南原の教えに従い、狂言をやれば何か新たな発見を得られるのかもしれないが、
どちらかというと、私は若林側の人間で、
そういう習い事やルーティーン的な事が、どうしてもできないのだ。
だから、この映画を見ても、全く共感できなかったし、
窮屈そうで、見ていられなかった。

一方、主人公は、年を重ねるにつれ、何かを体得してたように見えたが、
それを見ているこちらは、訳が分からず、ちんぷんかんぷんで、
終始ポカーンとしていたのである。

おそらく、主人公のその先にあるのは、
「PERFECT DAYS」の役所広司のような、人生の悟りのようなものなのだろうが、
そういや、PERFECT DAYSもあまり好きな映画じゃなかったなと思い出して、
やはりこの手の、禅の精神みたいなものや茶道というものは、
私には一生しっくり来ない世界観なのだろうなと絶望してしまった。

ソビエト蓮舫
PR U-NEXTで本編を観る