「「日常の愛おしさ」を認識させてくれる映画」日日是好日 みぃさんの映画レビュー(感想・評価)
「日常の愛おしさ」を認識させてくれる映画
映画を見終わった後、「日日是好日」の意味を検索しました。
それによると、日々是好日は雲門禅師の悟りの境地を表した、最高の言葉とのことです。
一般に「好い・好くない」の判断の基準は、お金が儲かった・損をした、よいことがあった、嫌なことがあったなど、優劣・得・是非にとらわれたものさしで考えがちですが、日々是好日とは、そんなこだわり、とらわれをさっぱり捨て切って、その日一日をただありのままに生きる、清々しい境地なのだそう。
今が、悲しみの中にあろうと、喜びの中にあろうと、一瞬・一瞬を大切に生きること。と書かれていました。
この世界観を黒木華と樹木希林がとても丁寧に演じていて、共感しました。
季節の移ろい、花、雨、着物、感情が程よい距離感で語りかけてきます。激しく感情をゆすぶられることはないですが、気持ちの中の中に届くような、映画をみたあと、所作を美しくしたくなるような、そんな大人な映画でした。
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