カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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もう少し工夫が
この映画のテーマは、「こだわり」だと思う。
与えられた命題に対してやり遂げること自体が難しいのだろうが、映画というエンターテインメントの結末としては、「やり遂げる」だけではパンチはなく、やり遂げたことの評価が必要だったと思う。
私は素人なので、生放送でカットなしの番組を作ることの難しさは分からない。
組体操みたいにして、人間三脚みたいなことが、珍しいことなのかも分からない。
難しさを共感できたのは俳優たちの勝手な振る舞いくらいだろうか。
それとて、社会生活一般の中で、個性のある人は多いのだから、目新しいことではないが。
映画の観客は、スパイになったことのない人がほとんどだし、男性客は女性の恋愛、女性客は男性の恋愛は体験した事はない。
それでも、アクション映画やロマンス映画で共感できるのは、ストーリーの中で、登場人物が迎えて、最後には克服する困難の問題設定とゴールが表現されるからだと思う。
手品にタネがあるように、映画にもタネがあるのだと思う。
この映画は、タネが弱いと思った。
最初で最後として許されるワンカットに纏わる喜劇の快挙
久々に面白いと思う喜劇を見た。二重劇のシナリオは有りがちなものだが、ワンカットをテーマにドタバタの演出をあらかじめに計算したシナリオだ。
スターウォーズの画面上方から次第に巨大な宇宙船が画面全体に広がるオープニング画像やインディジョーンズの心理的な時間差の表現のように、二番煎じはあり得ない最初試みの成功が、この二重劇の映画をヒットさせた最大の理由であろう。
ワンカットのストーリーの途中に、カメラが被写体から他の被写体に宙を舞って移動するのはワンカットの考えから外れるのではと思って見ていたもの答えや監督役のカメラ目線の疑問や、やけにながい間の取り方などなどが、後半の種明かしで明かされるといった小技も面白い。
監督役の家庭や有りがちな演出者の曲者ぶりをもパロディにして、撮影や演出の未熟さをも喜劇に取り込み、時間を忘れて一気に見させる。
最後のカットの娘の肩車写真までもが、落ちに落ちてる。
挑戦的な映画!
始めははゾンビ映画を撮影している様子を撮影している映画か?と全く面白みを感じなくて、所々不自然な様子があってなんだこれ?って感じでした。
最初の違和感は、監督が撮影現場の真実を話そうとした大事な場面で、急にスタッフが割り込んで外に出ていってしまったとこ。その後も監督がカメラ目線で、カメラは止めるな!と言ったり、画面が地面に固定されたり、違和感だらけ。
後半ではその違和感の正体がどんどん明かされていって、そんなトラブルがあったからか!と納得。
この映画の凄いところは前半部分をノーカットで撮影したとこ、後半では前半部分の違和感を回収していって斬新な映画でした!
この映画を批判している人もいるみたいだけど、ゾンビ映画と勘違いしているのかな? ゾンビは全く関係無くて、前半の違和感が後半で面白おかしく回収されるとこに面白みがあると思うけど。
ワンカット撮影だけでも十分凄いけど、伏線回収も面白いです。
面白かった点
・監督の女優に対する演技指導、お前の演技は嘘だらけなんだよ!のセリフはマジで怒ってると知った時は笑えた。
・腹を壊したスタッフが監督が重要な話をしている時に立ち上がって、唐突すぎた。
・娘が途中から撮影に参加して陣頭指揮を取り始めたとこ
・最後のシーンをちゃんと撮影したいと監督の撮影に対する強い思いが感じられた。
映画製作への思い
わからん
上層部には何の影響もない作品
ワンカットで撮られたゾンビ映画、という前半部が、後半部のさまざまな伏線になっているのは斬新だと素直に思った。
ただ、それの収まりが良すぎた、なんというか、良い子の映画に感じられたのは何故だろうか。
色々なトラブルに主人公が巻き込まれる楽しさ、それを克服する家族の力、は面白い。
でも、あの製作陣の上層部のおばさん(どんぐりさんだっけ…)に、何の影響もない映像を主人公が作ったのだと思うと、映画による、「ひとときの」青春映画、家族映画に感じてしまう。
きっとこの後も、この劇中の監督主人公は、上層部に逆らえない形で映像を作り続けるのだと感じた。
自分も少しだけ学生映画を作ったことがあるので分かることだが、意外と現場の「状況」が、作品構成上に影響を及ぼすことがあることを知っている。
前述のことから感じられるのは、製作陣への、監督(今作の)の配慮だと思う。
何が言いたいかと言うと、映画の力とか、そういうことを述べるならば、何故に腐った上層部まで影響を及ぼすような、(破壊的な)映画にしなかったのだろう、と、かなりそれが心残りな映画だった。
漫才みたいな作品
壮大なオチに向かって、どんどん収束していく、って感じです。
2017年のM1グランプリで、和牛が最初にやったネタみたいな作品ですww
話としてはすごくよくできてる。
ただ、前半部分がちょっと長すぎて、間延びして退屈してしまった感はありました。ただ、前半をちゃんと理解してないと、後半は楽しめないけども。
あと、あんな感じのカメラワークなら仕方ないんでしょうけど、画面がやたらと揺れて、途中で酔って気持ち悪くなりました。。。この作品は、もともと単館の小さな画面で観ること前提で作られた作品なんだろうなぁ。。
結構スクリーンが大きめの映画館、かつ、前の方の席だと、かなり高い確率で酔うと思います。
なので、観る際はご注意を。
後ろの席がオススメです。
そういうマイナス面はありつつも、こんなお金かけてなさそう作品でここまで面白くなる、ってのはアイデアの勝利。十分楽しめる作品です。
一人で観るより複数人で観た方が、終わった後でワイワイ感想を話し合えるから良いかもしれません。観た人とは話し合いたくなる作品だと思います。
話題作ということで観てみましたが…
普段からホラー専門で映画鑑賞してます。
大学生の映画サークルが作った程度のレベルにしか思えないこの映画が、なんでこんなに高評価されてるのか全く分かりません。
他の方のレビュー読んで、◯◯が良いというコメント見ても、全くそう思いません。
ごめんなさい、全然、、
怒涛の伏線回収!後味スッキリ
非常によく出来た内幕映画?
ようやくこの作品を観る事となった。なんだかローバジェットな印象が強く、優先順位が低くなってしまい、気になっていたが後回しになってしまった。
観た印象は判りにくいかと思うが、何故か伊丹十三の「お葬式」を思い出してしまった。
とにかく冒頭で展開されるシークエンスに対し中盤からの回収が素晴らしい。
冒頭のシークエンスは観ててがっかりさせる(評価が高い映画としての期待感があるのでなお一層・・・)だが、この回収部分を引き立てる行為であるわけなんだなぁと深く納得。
とにかくクセのあるキャラがバタバタと暴れ回りラストは何故か清々しい・・・
そんなところが「お葬式」ににてるんだろうか?
とにかくアイデアと脚本がしっかりした佳作。
前評判通りに面白い作品でした。
B級ホラー映画の撮影現場が、ネットで話題の心霊スポット。実際にゾンビが現れるのだが・・・と言うストーリー。
何も知らなければ、冒頭の30分で鑑賞を止めたくなります。しかし、以降の展開は秀逸。高い評判通りの映画だったと思います。
多分2度目の鑑賞が、一番楽しめる作品かもしれません。
それでも評点が4の理由としては、結局は冒頭30分。正直、面白くありませんでした。この30分間があっての面白さなのは理解しているのですが・・・少し長すぎるように感じました。諸刃の剣ですね。
それでも、俳優さん・裏方さんたち頑張りましたね。30分間のワンカット。大変だったと思います。
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