カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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ゾンビサバイバル 改め シチュエーションコメディ
「ワンカットで撮影」「まだどこにもないエンターテインメント」という情報のみ携え鑑賞。
カメラ1台で撮っているだけあって、冒頭から「かなり練って緻密に計画してるのだろうな」という印象で観たけれど、不自然さや違和感を覚える部分があったりもした。
…が、本当のエンターテインメントは中盤から始まる。前半で感じた違和感の理由も徐々に判明していく痛快さ。この映画の面白みはコレか!
二重、いや結果的には三重に練られた構成となっている。
けど「まだどこにもない」ことは無いと思う…。
ストーリーだけでなく「映画(やドラマ)って、こういう風に撮影してるんだねぇ」と、そういうところを見られる面白さもあるのでは。
観終えて正直、若手役者陣の奮闘も立派だったと思うが、どうしても斧の扱いが気になって仕方なかった😅
一度でも本物を手にしてみれば、より緊迫感の伝わる演技になったかと。斧を振り下ろすって、難しいのよ?
2018年の話題作品
2018年、世間ではこの映画が面白い!と話題になっていたが、出産&子育て真っ只中で映画鑑賞どころではなかった私。
2年経って、やっと鑑賞。
見た目はえらい安っぽいなと思いながら、誰のレビューも読まずに観た。それが正解だった気がする。
最初の3、40分、もはや苦痛。そもそも、ホラーやゾンビ映画にほぼ興味がない私なので、お話の内容にうんざりしていたところに、女優の甲高い悲鳴が続く。
やめてくれー、、、っとストレスフルになりながらどーなるのよこの映画は!!って思ってて後半戦スタート。
後半がなかったらもうどえらい感想を載せるところでしたが、後半の内容が今まで見た事のないものだった。観賞後、他の方のレビューを観ると過去に同じような物があるとか書いてる人がいて、ほーそれはどんな映画?と気になるくらい、私的には新鮮だった。
あとは、映画を作る側をこんな風に観たこともなかった。ゾンビ映画のように殺したり、血飛沫あげたりってシーンはどのように作られるのかを初めて知り、改めて映画って写ってる俳優だけでは決して出来ないと言うことがよくよくよく分かる。
裏方の人間が動き回って、技術と映画への愛情を注ぎ込みながら映画は出来上がっていることを改めて知る。
今後の映画の見方が少し変わりそうなくらい、裏方のスタッフ達のことを感じ取れたのはとても良い経験でした。
そういうところも含めて楽しませてもらった。
最高!傑作!とも言えないし、駄作とも思わない。
2020年記念すべき100本目。
新しいタイプの映画を観られてよかった(*^o^*)
途中で見るのを止めるな!
最初、あまりのつまらなさに何度も見るのを止めようかなと思った。我慢して見ていたら、えっ?これで終わり?となって、評価を★一つにしようと思っていたら、まだ続きがあったんですね。見るのを止めなくてよかった。
最初のゾンビ映画は触りで、本題はその後のメイキングにあったんですね。監督の大変さ、映画作りの面白さが分かる作品でした。
おもしろい。けど、、
世間の熱狂も今は昔!特に話題にも挙がらなくなったこのタイミングで見ました(笑)2018年の超話題作!
冒頭ワンカットの38分。「ワンカットなんや、スゲえ!」よりも、俳優さんたちの演技の下手さやスタッフの仕事の拙さが浮き彫りになる展開になかなかうんざりしていました。「メイク役の人中心になんでこんなに演技下手なん?」「なんでセリフのやり取りに変な間があんの?」「なんで途中から画面酔いするぐらいカメラワークがブレるの?」「なにこのわざとらしい叫び方?」「なにこの最後の白々しいループやり取り?」的な感じで。。ただ、これが最後30分で答え合わせをするがごとく、裏事情が見せて、理由がピタッとハマっていくのが、小気味よくて楽しかったです。冒頭でのうんざりポイントが最後に笑いのポイントになるという展開は、おもしろい発送でした。
癖のある役者、かき乱される展開、その中でなんとか奔走するスタッフ、シーンの引き伸ばし、途中から薄々感じてましたが、これ「ラヂオの時間」の映像版ですね(笑)
ただ、世間があれだけ熱狂するほどのおもしろい作品かと言われると、まあそこまでではないかなという感じです。。
本質的にはゾンビ映画ではない~構成がすばらしい!
こんな面白い映画、ほんとうに久しぶりかも。
制作費300万円弱というこの映画が、新宿の大箱を満席にしているのを見て、しかも観客が心から面白がっていた様子を見て、速報サイトで驚きの成功の予兆も当然かも知れないなと感じたのでした。
(全国の公開映画館で、なんと70%もの客席が売れていた!
まったくありえない高数字)
私が言いたかったことは、すでにすべて他の方が書いているので省略し、この映画が成功したポイントについて、感じたことを書きたいと思います。
低予算でありながらも大成功を収めたポイントのひとつは、ヒロイン役と、重要な脇役である「お母さん役」に、それぞれ芸歴が長く、しかも下積み生活が長くても腐らずに勉強を続けてきた二人の女優を据えた点だと思いました。
たとえば、出演者の打合せのシーンで、ヒロインの秋山ゆずきさんが、事務所の方針なのでちょっとそれは……と婉曲に断る時の迫真の演技など、これは絶対に素人にはできない名演技で、経験者によるリアルを実感させられました。
お母さん役のしゅはまはるみさんも、実際に映画の役柄通りに干された経験をお持ちなのだろうなと思える、しかしそれでも勉強することを続けてきた人としての、骨のある演技を楽しませてくれました。
優秀な海外販売エージェントを見つけ、ぜひアメリカにも上陸し、来年のアカデミー賞まで狙って欲しい、そんな作品だったと思います。
(ただし英語圏の市場特性を考えるなら、絶対に吹き替えで公開すべき)
絶対に楽しめる、今年最高の映画だったと感じました。
なお、最大の勝者は、品川の映画スクールだったりして。
これだけ無名の実力者を育て上げられたというのは、ダテじゃないでしょ。
ps. なんだかんだで、本日、2度目の鑑賞に行きました。リピーターとして観ても新たな発見がいっぱいあって楽しめました。
メチャクチャな映画ですが、これで制作費わずか300万円なんですからねぇ……。
見下して見始めたことを反省
事務所意向なヒロイン、理屈っぽいイケメン、内向的なメガネ、神経質な下痢症、酒に目がないベテラン、腰痛持ちのカメラマン。
リハーサルからデキてしまった二人が事故で本番をポシャり、役に入り込んだら周りが見えなくなる妻と監督が監督役として加わります。
このバラバラ感ともやもや感で、先が見えぬまま、映画中映画ONE CUT OF THE DEADの放映は始まるのですが、読み合わせやリハのときから出演者たちに散々振り回されてきた監督(兼監督役)が、うっぷんを晴らすような粗暴さを見せる辺りから、にわかに映画としての躍動が見えてくるのです。
私はこういう種類のふつふつした興奮を、日本映画で感じたことがありませんでした。
伏線である目薬を消化し、ポン抜けを消化し、カメラマン助手の撮影願望を消化し、こだわりを持ち込んで何度も撮影現場から干されてきた娘の夢を消化し、最終的に、バラバラだった人々がひとつにまとまるのが、この映画の最大の見せどころだと思います。
破綻しまくっても最後には丸く収まるという意味で、三谷幸喜を思わせましたが、人間ピラミッドという形をともなっていたことと、ほっこりした家族の絆へ結論づけてしまう鮮やかさで、大家をも凌駕していると思います。
さらに、それを複層のPOV(日暮隆之役濱津隆之は厳密に言えば監督兼監督役/役なので)とゾンビを用い、かつ低予算で描いていることが、この映画の凄みだと思うのです。
なんかぱっとしない子だなあと思っていた真魚が、きらきら輝くのもマジカルでした。
この映画の製作者や出演俳優たちを、あちこちで見るようになりました。
一本の映画をきっかけに、仕事が入るようになったわけです。
おおげさかもしれませんが、映画製作(あるいは他の何か)にかけるアイデアや情熱というものが、現実のものになるということを、この映画は教えてくれていると思うのです。
合う合わないがあるのは誰のせいでもない
開始5分時点で笑えるかどうかで、合う合わないが分かると思う。
開始5分くらいに『無駄な』長回しに気付く。この長回しに気付いた時に笑える人はそのまま最後まで笑えると思う。そこで「だから何?」と思った人は最後まで観ても大して面白いとは思わないだろう。
長回しで映画を撮るのが難しいであろうことは、映画を撮ったことがなくても分かる。一つのハプニングでカットが丸々撮り直しになるのだから。その長回しが『冒頭から意味もなく続いている』という馬鹿馬鹿しさ。そこに苦笑に似た笑いが起きるか否か。それで好き嫌いが別れると思う。
苦笑した人はギネスにチャレンジしている人を見守るような気持ちで苦笑まじりに前半を観られるかもしれない。でもそうじゃなかった場合、かなりの苦痛を伴うのではないだろうか。前半部分が苦痛だった場合、後半でもカタルシスは得られないだろう。まあそこは合う合わないだ。
ということでこのレビューは、私には合っていた、というだけのことなのだ。
後半まで観ないと面白さがわからんよ!
前半だけでやめないで
序盤が面白くないほど面白い
奇跡のゾンビもの
先入観をもつな!
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