カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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観てるうちにどうでもよくなった。
製作費が少ないことを逆手にとった映画だ。テンポが悪く歯切れも悪い内容には訳があり劇中で映画の背景が明らかになる。要は劇とメイキング映像の融合である。これは人を選ぶ映画だなと後半を観ながら思った。改めて製作費が潤沢であるということの重要さを悟った映画でもあった。言ってみれば日本のドラマと同じだ。ドタバタもので所々ささいなギャグや個性あるキャラが仕事に恋に奔走する。それを映画館で観ることになるとは思ってなかったが、少し期待しすぎていた自分もいた。
荒削りな感じ
毎日やってるらしい舞台挨拶は「感謝してる」「すごいすごい」みたいな話しばかりで退屈。これまで1回も脚光を浴びたことのない人たちだからこそ、今が楽しくてしょうがない、という感じ。それに付き合わされる身にもなってくれ。舞台挨拶中、本人たちを目の前にして退席するのはさすがにできなかった。
映画自体は、確かに評判通り面白いとは思いましたが、予告編にメイキングシーンが出てくるので、ちょっとネタバレ感はありました。全体的に荒削りな感じもした。
良質なエンターテイメント
これぞ娯楽映画の決定版、といえるくらい、鑑賞後「面白かった!」と素直に思いました。
同じシーンを観て、こんなにも受け止めかたが変わってしまうのか、と感じさせる絶妙な脚本。他の誰も代わりが務まらないと思えるキャスティング。
スリルあり、笑いあり、B級風味もあり、ちょっとジーンとさせるシーンもある。この短い時間の中で、様々な感情の起伏を味わいました。
撮影の裏側もコミカルに描いていて、製作にも携わってみたくなる。映画って楽しいでしょ、作る側も観る側も楽しもうよ、という製作者側の意気込みが伝わってきます。
まあ、レビューなんか読んでないで、前評判なんか気にしないで、とにかく観てくださいよ、と自信を持ってオススメできる、本当に本当に楽しい映画でした。
モノづくりに関わる人に刺さる笑い
いやもう、何を書いてもネタバレになっちゃうんで、中身には触れませんが。
110分中、冒頭の38分を耐えたら、そこからはずっと腹抱えて笑いましたよ。
映画が好きな人と、映像制作に関わったことがある人にはオススメ。
自主制作映画の経験でもいいし、漫画やイラストを趣味で書いてる人でもいい、そういうタイプの人には刺さると思う。
一般企業でも、メーカー的な「納期と予算ある中で、クオリティと時間どっちをとって、妥協点を見つけるか?」って仕事の経験がある人には観てほしい!
ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな
元ネタは、「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな」と「ラジオの時間」だな。どちらも東京サンシャインボーイズの舞台作品。それを舞台でもラジオでもなく、ゾンビ映画でアレンジしたところにセンスを感じる。
むかし、ネタをやるコロッケのマネをコージー冨田がやってて、観てはいけないものを観てしまった気がした。この映画を観たとき、それに似た気持ちになった。でもなんだろう、楽しめなかったのはそのせいではない。
やはり、元ネタの「ラジオの時間」と同じで、ライブ(生放送)がこじつけに感じて、最初から乗れなかったのだよ。まあ、そこは、コメディだから硬いこと言うなよと言われれば、はいすみませんと言うしかないのだが。
B級映画のようでB級では無い
イオンシネマ大宮のレイトショーで鑑賞。客の入りは7割くらい。おそらく池袋や新宿で見れなかった人たちがこちらに流れて来たのか?
上映開始して早々、笑う人がいたので違和感を感じた。後で分かったがこの人達はリピーター。
全体を通して声を出して笑う程ではなかったが、非常に良く考えられたストーリー、構成で良い作品であることには間違いない。映画通な玄人が絶賛している中、一般の方々にもぜひ見てもらい作品です。「パンク侍、斬られて候」とは対極を成す作品ですかね。
愛が詰まってる
発送、構成、脚本が素晴らしい。
前評判で期待しすぎたのでそこまで爆笑ではなかてが、
最初の40分を見ていて違和感をちゃんと感じたところが後での布石にちゃんとなっていて
そのままホラーにも通じる絶妙なあんばいを監督がすくいとっているのが素晴らしい。
スタッフや細かな役の人までもの愛が溢れていて監督の人柄なんだろう。
エンドロールが一番感動。
上田監督すごい!
笑いと涙と映画愛の労働喜劇
評判通りめちゃ面白い。アイデアと熱量、映画への愛に満ち満ちている。低予算映画ではあるが、巧みな脚本と役者陣の熱演、底抜けのユーモアで大いに唸り、大いに笑う。やがて理解に至るであろう前半部分の意図的な"つまらなさ"を越えれば、怒涛の伏線回収の快感と笑撃。最高だ。
意図的な“つまらなさ”と書いたが、あの前半部分をもっと面白くスリリングにしてもいい。その上で“違和感”や“不自然さ”を配置すれば問題ないだろう。偉そうに苦言を呈したが、超低予算であれだけ面白い作品を完成させたスタッフ・出演者には頭が下がる。三谷幸喜は10回くらい観て勉強してほしい。
この作品が度重なる困難をも克服(あるいは妥協)したうえでの映画と人生への賛歌(=参加)たりえているとすれば、それを笑い飛ばす底抜けのユーモアと、多くの商業映画が描き続けてきた物語の普遍的セオリーに負うところもあるだろうな。とにかく多くの人に見てもらいたい。
ヤバい今年ベスト級かも
パンフに寄稿した水道橋博士も、たまむすびで絶賛してた町山智浩さん両氏とも、三谷幸喜作品を引き合いにしてましたが、確かにわかる!
「三谷幸喜って面白い芝居や映画つくるなあ」って思った人は、上映館少ないけど頑張って見に行って下さい。
三谷幸喜をスタイルカウンシルだとすると、本作の上田慎一郎監督はジャムかな。
わかりづらい上に的はずれな例えかもしれないw
高評価は伊達じゃない
マニアむけのカルト映画じゃなく、老若男女にオススメできる極上のエンターテイメントです
ご家族でもOK
是非!
KUFU!
こんなに工夫のある映画は見た事無いわ
脚本から何からおもろいけど、キャスティングがハマってる。 監督家族からアイドル女優からベテラン役者まですべてがバッチリ。 映画の作られ方ってこんなにもドラマティックなのね。勉強になった。
期待以上の素敵な映画
友人より面白いと勧められ、あまり期待せずに観賞。
冒頭、チープなB級ゾンビ映画と思っていたら、何とそれが家族愛にも通じるドラマへ続くなんて考えていなかった。
低予算映画であることで、完成度は高くないが、面白いと素直に思える映画だった。
この作品をブラッシュアップさせたらどうなるのか期待してしまう。
制作に加わったキャスト、スタッフがこれからの作品で活躍して欲しいです。
真面目にふざけた先に見えるもの
ふざけた作品です。
けど映画の全スタッフが真面目にふざけたので
極上の作品でした。
冒頭の37分はほぼ見せ場無し。。。
ただ鑑賞後はその37分が愛おしく人間味のある37分でした。
→おそらく冒頭の37分で笑う観客はリピート客だったと思います
映画という創作物(フィクション)の中で制作陣、俳優陣、技術スタッフの汗がノンフィクションのドキュメンタリー以上に滲み出てきます。
こだわり、熱意、信頼、勇気、覚悟…
創り物をする上で大事なものが全て詰まっている。
観終わった自分ですら充実感と達成感があるので、
この映画に携わった人ほど充実感と、達成感は半端ないと思います。
ただ今回は#1でしたので、それぞれの次回作に期待してます!
観賞後、かなりジワジワ来てます!
なに、この映画!
最高に面白いじゃん!
B級映画と思って観たら怪我するよ(笑)
前情報は30分以上ワンカットで撮るゾンビ映画を生放送。
途中で失敗は許されません。
所々で意味不明のシーンがありますが、まぁワンカットだからしょうがないかなと思いながら観ていましたが、あっという間に上映終了~。
まぁまぁな映画だったなと思ったら、そこからがこの映画の本番でした(汗)
もう場内は爆笑の渦!!
良くできている構成。
こんな面白い作品なのに上映館が少なすぎて残念です。
上映後は何と出演者の皆様の舞台挨拶もあり大満足。
多分、おかわりする予定!
とにかく観てくれ!
最高の映画体験。
予告を見ていなかったけど、たぶん絶対面白いだろう!と期待を込めて最前列で鑑賞。
前半のカット無しのゾンビドラマでゲロゲロに酔っていたら、後半のめくるめく情熱の波に飲まれて大爆笑しながら大号泣していた。
「ワンカット撮影からの何か」があることはわかっていたけど、また本物のゾンビが出てきて〜というループになるホラーだと思っていた。
まさかの製作ドキュメントに方向転換、怒涛の展開と大量の伏線の回収劇に圧倒される。
全ての感情をグワングワンに掻き回されて、もう本当に楽しかった。
うだつの上がらない日暮監督のファースト演技シーンが最高。
「早い・安い・質はそこそこ」でプロデューサーや若手女優にすら従いっぱなしだった彼の「撮影は続ける!カメラは止めない!」の言葉が胸打って止まらない。
最初はイケメン俳優目当てだった、ウソの演技が許せない映画監督志望の娘、真央がプロデューサーをど突いてモニター前に陣取る所も熱い。そしてこの親娘の肩車、最高!
劇中劇の中で不審な動きを繰り返していた山越の真相もなんとも可哀想で本当に笑えた。やっぱり私はウンチが好きだな。
他のキャラもみんなそれぞれ大好きなんだけど、特にこの3人が好きかも。
ゾンビ映画であり、コメディであり、青春映画であり、ヒューマンドラマであり、成長物語であり、アクションであり、ドキュメンタリーであり。
あらゆる要素を含んでいて、低予算映画の中でも断トツのスペクタクル大作なんじゃないかと思う。
舞台はかなり狭いけどその狭さがいい。
ただのワンカット作品の製作の裏側とネタバラシを描いたドタバタ喜劇だと言ってしまえばそこまでだけど、それ以上の深さと熱と渦を感じさせられる素晴らしい見せ方と演出と演技だった。
そしてエンドロールと共に、本当の撮影の裏側が流れて、それがまた最高に熱い。
カメラを地面に置いている一瞬の間でお水を二杯飲むカメラマンさんにまた涙が溢れてくる。
もうこの本当のメイキングすら映画のような、トークショー時やロビーでのサイン会も映画の延長のような不思議な気分になった。
側から見たらくだらないようなゾンビ専門チャンネルの生放送なんて視聴者の数も多くはないのに、その限られた世界の中で懸命になる人達がいて、映画ってなんて楽しいんだろうと心の底から思えた。
映画が好きで良かった、観て良かったと思える、出会えたことに感謝できる作品。
早くもう一度、もう二度と観に行きたい。
よろしくでーす、ポンッ!
2018.7.5 生き返り鑑賞① 追記
37分の劇中劇、この裏で何があったか知っている分前回より面白く思える。今回はあまり酔わなかった。
再確認・再発見しつつ好きなシーンや好きな人がどんどん増えていって本当に楽しい。
意識が高く考えすぎなイケメン俳優、神谷が終盤で何かが弾け、臨機応変に対応し必死に動き「身体が勝手に…もう何も考えられなくなってきました…」と言うシーンが好き。
きっとこの後の神谷は、スタッフや共演者たちと笑い合って、俳優として人間として、さらに成長していくんだろうなー!と、上から目線は承知だけど胸熱が止まらない。山ノ内くんと仲良く熱く語ったりしていたら面白いな。
カメラアシスタントの松浦さんも可愛い。
カメラ交代した時の、真央の反応も面白くて良い。定番すぎてダサいけどそれが良いみたいなことって何でもあるよなと思う。原点回帰。早くもう一度観に行きたい
2018.7.14 生き返り鑑賞② 追記
山越大ピンチからの真央の機転、大沢Pへの「判断!早く!判断!オーケー!」の言い方がめちゃくちゃ好きだ…
現場でカンペを見る役者とカメラマンのものすごい形相も好き。この企画本当とんでもないよな…
この作品を観ていると、全力で部活をやっていた時を思い出す。
ハプニングもトラブルも絶えない中、ドタバタしながら何とか乗り切って最後にみんなで泣き笑いしたあの時の感覚がすごくリアルに蘇ってきて、何も関わっていないのに自分が青春しているような気になってくる。
同じような気持ちになる映画はいくつかあるけど、今現在のこの作品の広がり方や演者さんスタッフさんの熱をとても近くに感じることも影響しているんだと思う。
2018.8.8 生き返り鑑賞③ 追記
回を追うごとに一人一人のキャラへの愛しさが溢れてくる。吉野ADが山越の生首を持ち勢いよく回り飛んで見切れを避けるのが面白い。
腰痛カメラマンの撃沈時の顔芸も好き。めちゃくちゃ辛いんだけど声は出せないし…あの後ちゃんと休めたのか、治療はしているのかなど謎に心配になってくる笑
そして神谷がグダグダ文句言いつつもトラブル時には毎回一番率先してアドリブを入れ繋いでいるのを観て、めちゃくちゃ有能だなと思った。
有能で頭が回るからこそ、妥協できなかったり納得できないことも多いんだろうな。
神谷の目線だと、日暮監督から見る古沢Pのように理不尽な監督とスタッフに思えていたんだろうな…そしてやっぱり最後の彼の機転と表情には心臓掴まれる。
現場を知らない上の人に理不尽を言われたり、トラブルが起こってもやり切らないといけなかったり、どんなに小さな規模でもその枠の中で全力で頑張ることだったりと、大なり小なり自分たちにも覚えのある状況がたくさんあって共感できるポイントがとても多い。
どのキャラクターにも個性と見せ場があって、細かい所で感情移入や応援できるのが魅力の一つなんだと思った。
あと、シンプルに話が面白い。
2018.8.11 生き返り鑑賞④⑤ 追記
「ONE CUT OF THE DEAD」にて、トラブルが無かった時の話の流れはどうなっていたのかと元々の台本を読み解きながら観るのが楽しい。
山越が場を離れなかったら監督の話はどう行きつくのか、どのタイミングでどう山越はゾンビ化するのか、晴美が暴走しなかったら斧はどこで手に入れる設定だったのか。
回ごとに注目の人物を決めて、その人の視点や感情を推し量りながら観るのも楽しい。
最近は神谷和彰がお気に入りだったけど、カメラマン組に注目するのも面白かった。
地味に笑えるのが、片腕メガネとアル中がゾンビのくせに晴美のハイキックごときで死んでる所。
2018.8.20 8.22 生き返り鑑賞⑦⑧
今までずっと神谷に注目していたけど、主演女優松本逢花に注目してみた。
護身術の件では後ろでちゃんと細かいリアクションをしていたりと、機転はあまり効かないけど案外ちゃんとやってる事に今更気付いた。
「こんな所に斧が、ついてるわ」のセリフはあまりにもチンケな名言で、でも作品の為に咄嗟に出てきたんだろうなと思うと可愛い。
最後に奇声をあげて監督を殺しにかかるシーンと、血の儀式の文様へ揚々と歩くときの表情がとても好き。
繰り返し観ていると荒も矛盾も見えてくるもので、でもその綻びをあれこれ考えながら補正していくのも楽しい。
観る回によってそれぞれの要素に乗れたり乗れなかったりするし、大したことないと思う気持ちも褒められすぎて嫌になる気持ちもめちゃくちゃ分かる。
それでもやっぱり楽しくて憎めなくて、好きだなと思ってしまう。好きな音楽を繰り返し聴くような感覚で。
まあ流石にちょっと飽きてきたのは否めないけども。また時間を置いて、まだ上映していたらたまに観て、その度に色々考えることが出来たら良いな。
これからも出来る限りの範囲で、大作もインディーズも関係なく様々な映画を観ていきたいと改めて思った。
フィルマークスやツイッターでの超好評レビューで気になり鑑賞。 元々...
フィルマークスやツイッターでの超好評レビューで気になり鑑賞。
元々14時40分からの回を観ようと思ったのだけど劇場に着いた時には既に完売!結局一つ後の回でチケットを購入し、その回も満席でした。平日にもかかわらずこの異常な人気。それも納得のとんでもない面白さのある映画だった!どんな世代にもどんな国の人でも自信を持ってオススメできる作品!
確実に前情報なしで観た方がいいメタメタなメタ映画なので詳細は伏せるけどラスト30分にはエゲツないほどの映画的快楽を味わえる。前半に感じる違和感の正体が一つ一つ解明していくことの気持ち良さ、そしてセッションのラストにも通じるような興奮がある。それはキャラクター達が予想だにしない何か新しいものを作り上げるという意味で似ている。ただこっちはあり得ないほどダサい。でもそれがなんとも愛おしい。
そんな最高にダサいけど最高に熱いラストシーンは泣かずにはいられない!
1人の情熱が他の人に伝播し1つのものを作り上げる。映画を作ってきた人、映画好きな人なら勿論グッとくるけど、それが何かは関係無く一つの事に対して全員でがむしゃらに取り組んでいる姿は人の心を動かす。
ゾンビ映画繋がりもあって桐島イズムも感じられる。自分が情熱を注げるものに対して精一杯取り組む。それこそが辛い世の中を生きていく上での真の糧となる。たとえ側から見たらダサいかもしれないけど人の目を気にしてやらないこと程愚かなことはない。映画には人の信念が詰まっている。だからこそ普段なら綺麗事に過ぎないと感じてしまいがちなことにでも心から感動できる。残り半分切った学生生活の中で一度でもいいから映画を撮ってみたいと本気で思った。
父と母と娘の親子愛というファミリー映画としても号泣!
上映中はひたすら爆笑の渦でラストには感涙、上映後はパンフに監督とキャストの皆さんのサインをして頂くなど最高の映画体験だった。色んな人に勧めたい!ただ激混みなので余裕を持って劇場に行って下さい笑
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