カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
そもそもあのネタで生放送のいち番組を撮ろうとしていたところに、違和感がある。
落ち、それでいいの、落ちてないんじゃない、みたいな。
そこ置いといたら、設定は新鮮味あるのかな。
おもしろいことしようという意気込みは伝わるし、最後まで飽きることはなかった。
画面に血がついたとこは、設定が活きててよかった。
主演?の女の子、すごく演技よかったです。かわいいし。
3重構造の種明かしで爆笑に包まれる劇場
残念ながら、私にはこの映画の魔法は効果なかったようです。
事実として、書いておきますが、上映中はこらえきれずにもれ出す「笑い」に包まれ、そのほとんどは女性だったようです。間違いなく、彼女たちのハートに届いた笑いは、計算されたもので、作り手の映画作りに対する愛情が生んだものです。そして、163席の劇場は最終回まで満席。たまたま私の隣に座っていた若い女性たちは映画の「謎解き」が始まる前に席を立ち、「笑い」を見ることなく帰ってしまいました。
この現象は、異常なほどのレビューの好評価と、有名な俳優が一切起用されていないことにより演出された「飢餓感」が生み出したものです。
例えば、ジャニーズの○○とか、ガッキーとか、とにかく旬な人を起用して、製作されていたとしたら、当然タレントのバリューに引き寄せられた人すらも劇場に運ぶでしょうから、これほどのレビューの偏りはなかったはずです。
映画の出来栄えに見合った、正当な評価が得られたことでしょう。
つまり、今回熱心に足を運んだ観客がその垣根の内側に入ってしまったことで、「全員共犯」という奇妙な現象が起きたために映画がヒットしたわけで、仮に、同じキャスト、同じ座組で、続編に挑んだとしても、ビックリするほど平凡な評価しか得られないはずです。
ネタバレにならない範囲で説明します。
かつてプロレスは純粋な格闘技としてその勝敗も含め人々の大きな関心だった時代がありました。猪木と馬場が戦ったらどっちが勝つか?なんて、真剣に討論したものです。そのリング上で、見えてはいけないものが見えるときがたまにあります。解りやすい例として、相手の技を自分から当たりに行ってるように見えたり、流血用の仕掛けの小道具がテレビ画面に映ってしまったりしたことです。当時、当たり前のように生放送でお茶の間に届けられ、録画もできなかった時代、トリックがあっても検証の仕様が無かったのです。
で、そのほころびが見えた時ファンは、あくまでも真剣に「強さ」を追求しているレスラーの人間臭い失敗を発見しては狂喜し、小馬鹿にしながらでも試合の行方を見守ったものでした。もちろん、勝敗は決まっていない前提です。勝敗が決まっている勝負など、誰も興味ありませんから。安くない入場料を払い、ひいきのレスラーを真剣に応援したものです。
いまは、その劇場の外にいる私は、プロレスが面白いと思わないし、必殺技がさく裂した瞬間に喜びを爆発させる観衆の熱狂すらも理解できなくなっています。「外側」に出てしまったからです。
この映画は、3重構造になっています。まず長回しのゾンビ映画を撮影しているうちに、クルーがゾンビ化していきその撮影が破たんしてしまうドキュメント部分。これは一発撮りで、一応エンディングまで編集が入っていないのでこの部分だけでも映画として完結していることはしています。
次に、その映画の準備段階を収めた、メイキングパート。ここでは、登場人物たちの背景が描かれ、例えば監督の家族構成などが分かるドラマになっています。そして、準備が進行していくうちにいろんな問題が発生していき、「撮影は中止だろう」という状況のトラブルを抱えたまま、撮影が始まります。
最後は、始まってしまった撮影の裏側も含めた「ネタバラシ」が、一発撮りと同時に進行していき、最初に見せられていたゾンビ映画の矛盾点を熱心に探した人ほど、「やっぱりね」という、こらえきれない笑いを感じてしまいます。すべて計算のもと、巧妙に「ミス」を見せられていたのです。たとえば「あのわざとらしい説明セリフにはこんな理由があったのね」「あはは、おかしい」「だから、あの時繰り返したのか」「仕方ないよね」というような共感を呼び、その時観客は輪の中に入ってしまいます。
絶対騙されないぞ。この異常に評価の高いゾンビ映画の、決定的にダメな部分は見破ってやるからな。なんて思って見ている人は、確実にこの「仕掛け」にはまることになります。そういう意味では、見たことのない、前代未聞の映画であり、ある意味では画期的と言えるでしょう。
私のように、ニュートラルな視点を意識して、時間分、楽しもうなんて考えて見ている人間には、残念ながらこの魔法は効かないようです。
最後に、ジャンルとしてのゾンビ映画は、新人監督の登竜門のようなものだと思いますが、そもそも私はたった今まで人間だったゾンビを、生き残るためとは言え、殺していい理屈が理解できません。ゾンビが人間に戻ることが絶対にないと言い切れるのでしょうか。ゾンビに人権は認められないのでしょうか。ゆえにゾンビ映画は、基本的には見たいと思いません。この映画は、ゾンビ映画ではありませんが、低予算で、作り手の工夫でいくらでも面白くできるという意味での解釈は、立派にゾンビ映画と言えるでしょう。
2018.8.16
今更なので、簡単に。
この作品もレビューしたものだとすっかり思い込んでいましたw
今更なので、簡単に。
皆様が仰っていらっしゃるように繰り返して観たくなる作品ですね。
映画館まで足を運ぼうと思っていたものの、レンタル開始と然程変わらなかったためにレンタルにしたのですが、続けて2回観れたのでこれはこれで正解だったかもしれないですよね。
これ程高評価なのでどうしても期待が高まってしまっていたのですが、良く考えて作られていれ作品でした。
ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので、いろいろ書けませんが確かに面白いですね。
家族の絆や物作りの大変さ、皆で何かを成し遂げた時の達成感を表現した終わり方も良いですよね。
エンドロールに実際の撮影風景がありましたが、あれを観ると余計どうやって作られたのか混乱すると共に、実際の撮影が如何に大変だったかが分かりますね。
間違いなく観て損の無い作品だと思いますよ。
映画への愛が溢れている
それなりに楽しんだというところ。
ホラー界隈?で評判が良かったのを聞いていたところ3年越しに見てのレビュー。
モチーフの内容がワンカットで短いので必然的にテーマはあまり盛り込めなくなる
のだと思う。映画を見終わって大きな充足感は自分はなかったが、面白い作りでは
あったと思う。三段形式で
①ホラー作品として視聴者にせまり、②に移行する00:36:00頃に種明かし(ちゃんと見てれば
種は分かる。
②ドキュメンタリー仕立てで映画作りのフィクションを見せる
③エンディングの3minぐらいで軽く撮影裏風景(実際)を見せる
という形式。
この作品を楽しめるのはホラー(ゾンビ)好きの一部、創作界隈にいる人、リーダーシップ
が必要な立場にいる人くらいで、そういうのと縁遠い人には刺さらないかもしれない。
欠点と思うのは、この作品で言いたいことを何かに落とし込むようなテーマ性を感じられ
なかった事。作品構造上、『なりゆき』を見せるだけになってしまっており、深堀できてない
ように感じた。①日暮隆之監督という人物についてはもう少し知りたかった。もう一点と
しては、女性陣3人の見せ場で見せられる活躍に比べて、男性陣は愚かに描かれすぎに
感じた点。監督くらいには活躍シーンをさらに作ってやってほしかった。
つなげーーーー!!!
映画にも企画物というジャンルがあるならそれの最高傑作
映画館では2018年10月5日地元のイオンシネマで鑑賞
インディーズ作品だが異例の大ヒット
世界的な賞を獲得した邦画だと注目が集まり普段はあまり映画館に足を運ばない老若男女がやって来て満員になるがその日はそれに準ずる大盛況ぶりだった
およそ37分のワンカットホラーTVドラマの舞台裏を描いた作品
大学の映画研究会の方がもっとマシな作品が作れるはずだがその30分あまりの「作品」は生中継という設定がミソ
生だからこそ起きるドタバタを楽しむコメディー映画
ゾンビ専門のゾンビチャンネル開局記念に因んだ企画を引き受けることになった監督の悲喜交々
曲者揃いで打ち合わせから前途多難で放送直前にも関わらず大きなトラブルが起きるところがリアルで面白い
「作品」がB級どころかC級なのが良い
A級の舞台裏なら平凡なDVD特典じゃないか
当時は知らない映画監督に誰1人知らないキャスト陣
このての映画を口コミのみで映画館にて観るのは初めて
しかもあまりにも馬鹿馬鹿しくて苦手なジャンルでもあるホラー映画
それでもわりとホラー映画は観るんだけどね
口コミとかネット世論とかわりと見下していて自分はどちらかというと少数派だと自覚しているのであまり期待していなかったが逆にそれが良かった
低評価のレビュアーは常に多数派側だと思い込んでいて世間一般の高評価を信じて期待しすぎてしまった哀れな被害者なのかもしれない
そういう人に限ってなんでこんなに評価が高いのか理解できない!と怒り心頭で正直笑える
反面教師にしたい
比較的無名な俳優のみで撮影した作品だがこの内容だとそれがかえって良かった
メジャー系の他の作品で『カメラを止めるな』に出演していた役者が登場するとなんかとても嬉しい
「作品」のあと40分くらいで出演者の顔と名前がカッコよく紹介するサービスはありがたい
うざすぎるほど芝居づくりに熱い娘役の真魚が特に良かった
クレーン代わりの人間ピラミッドには感動すらした
エンドロールは本当の舞台裏?
こういう映画も楽しめる自分は幸せ者だ
これを全く楽しめない人がいるとしたら逆に何が楽しめるのか興味は出てくる
個人的には好きだが上田慎一郎監督の他の作品はわりとガラガラだった
やはり多くの映画ファンは有名な原作と有名監督と有名俳優で固めた豪華キャスト陣を結集した王道映画を好むのだろう
私には合わなかったな…。 最初の40分が大切で後半見てそれらがつな...
60点
なんとも言えない
素直に面白かった!
何か普通じゃない映画ってことは宣伝から伝わってきてましたが、序盤の陳腐なゾンビ映画にはだまされた(笑)
後半のネタバレの嵐のワクワク感がすごかった!
映画を作るって大変なんだなぁと、最後のシーンはちょっと感動さえ覚えました。観てよかった!
16分のところで気が付けば貴方はかなりな映画オタク。
縁の下の力持ち
導入?の映画はつまらないけれど・・・は多くの人が言ってるので敢えて触れませんが笑
仕組みはそこまで新しくないかな、と
でも主演の監督とその娘がメチャクチャ情熱持ってて、ぜってえにワンカットで収めたる!って
気迫が画面越しに伝わってきます
メチャクチャ演技上手いですよね
映画を作れる俺たちってかっこいい!と一見邪悪にも見えるメッセージをここまで面白い題材に
昇華できた作り手は本当に凄いと思います
邦画史に輝く名作です
すみません。凄く面白くなかった。
前にWOWOWで見ててレビュー書くの忘れてました。
絶賛している方たちには申し訳ないのですが…死ぬほど面白くなかったです。
前半は欠伸出るほど退屈だった。
ネタバレなので書けませんが結末は別の映画でも使われてる手法だし斬新でもなかった。
日本の映画なら「蒲田行進曲」とか似てます♪
マイケル・ダグラス&ショーン・ペン主演の「ゲーム」も似てます。
ホラーだと「キャビン」かな。
(コメントの返信が出来ないのでココに追加しました。どちらも「カメ止め」より100倍面白いです)
しかも最後、問題を解決するべくして取った体制。
「はぁ?」って言っちゃった。
馬鹿馬鹿しくて笑えなかったし。
WOWOWで特集してたので監督の他の作品も見ましたが全て面白くなかった(涙)
主演俳優も魅力なかったし。
気になったのは歯並びの悪さくらい。
口コミに踊らされてヒットした感満載の映画でした。
三重構造目の奴ら。
気持ちいいほど騙された
製作費300万、撮影期間約1週間という条件下でも、アイデアと創造力次第で面白い映画は撮れる!
それを証明してくれた作品でした。
キネ旬2019年度邦画読者ベストテン2位という情報以外、一切の予備知識を持たずに観ましたので、御多聞に漏れず前半のC級どころか学祭レベルのクォリティには首を傾げましたが、無名の俳優さん達だった為に「もしかして本当にこの程度の演技力なのか?」との疑念も湧きました。そう思わせる事までもが仕組まれた計算のうちならば、見事にしてやられましたね。
ハートウォーミングもアリ。
監督のやるせなさや切なさ。
日暮ファミリーの変容。
気がつけば前半の斜に構えた評論家目線は鳴りを潜め、撮影スタッフと肩を組んで応援している自分がいました。
こういう作品は、ポイっと丸ごと口に放り込んで、味わい、香り、食感を楽しめば宜しい。
ナイフとフォークで切り刻み「この部分はあの店のスペシャリテに似ているね。興醒めだ」などと言っていたら、美味しさは味わえないんじゃないですかね?勿体ない。
後半ワンカット撮影の疾走感はもはや快感。登場人物達と共に成功を祈り、前半のパズルがピタリピタリとハマっていく気持ち良さを味わい、入れ子構造のカメラワーク(しかも1台はマジに37分ワンカット)の大変さを想像して舌を巻く。
うん。映画ってやっぱり面白い!
「何も無い中、あるもの工夫して、どんな映画作る?」という、映画の原点に立ち返るような良作でした。
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