カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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演劇チックな映画だった
週末見た映画の「カメラを止めるな!」は舞台向き、というか演劇での演出手法があちこちに見られて映画としてはむしろ違和感あったんだが、もとは演劇の題材なんだな。詳しく調べたらもっとシャレにならん状況なんだけど、そこはまあ、うん。
リアルさを作ろうとした映画って嘘くささが見え透いて耐えきれないんだけど、端から作り物である演劇だと大抵の題材で楽しめる。その点では序盤の部分は開始数分でストレスだったが、演劇なら楽しめたと思う。通してみるとあれは意味のある嘘くささだったが、状況の奇異さに加えて登場人物の奇異さが過剰だった。仮にもっと普通な人物ばかりの状況だけでも映画になったはず。まあ、ただの好き嫌いですが。
劇中劇を作り上げていく話は何個か見たことあるけど、だいたいがドタバタコメディだったな。途中から懐かしい感じでみてたわ。
楽しい!
内田けんじや三谷幸喜、サマータイムマシンブルースみたいなドタバタ舞台系コメディ(特に伏線回収もの)が好きな人は好きかも!
私は大好物なのでもう一度観たいです。
一緒に行った人は途中から寝てたので、こういうの映画に求めてない人もいると思います。
ここまでヒットするのは不思議だし映画としての専門的評価は分かりませんが、楽しいです!
監督の次の作品にも期待しつつ、内田けんじ監督作品みたく有名すぎる俳優さんを使うといい意味でチープな舞台感が薄まりそうなので、もう一度同じテイストで観てみたいです。
こんな映画を撮ってみたかったグランプリ
ワンカットB級ゾンビ動画撮ってみたいけど、それだけじゃ趣味でしかなくて売れてないV系バンドのMVが限界。
メタ認知展開は上手いことやらないと複雑だし何を撮ってる様子を撮るかってテーマがないと撮りようがない。
そんなそこはかとない願望と高難易度のテーマに映画専門学校のワークショップで取り組んだ勇者に尊敬の念だし、これが映画専門学校のワークショップというプロットもなんなら狙ってそうしたんじゃないかと疑っちゃうわ。
エンドロールのGoPro的な映像でもう何階層目の世界かよくわからなくなった!最初のワンカットのとこはガチで撮ったんやでー!とアピりたい気持ちが溢れてたのかもしれないけどおかげで現実に帰ってこられた気がするしもう一回ひと通り見たいなーと思っていたところで救われた。
半端な良い映画より全然面白い。
ゾンビ版「君の名は」ですよ。これは。
ついに観ました、劇場で。
面白かったぁ。
この作品のような話の展開は以外と映画でよく使われる手法ですよね。
物語の序盤から中盤辺りまでは時系列通りに話が進んだあと、そこから一気に過去に遡って、
進行していたそれまでのストーリーの裏側で起こっていた仕掛けを見せていく、
「種明かし」映画とでも言うのでしょうか。
三谷幸喜さんの作品や、洋画のお洒落な犯罪映画でも、それにタイムスリップやタイムリープを題材にする映画はこの手のトリックを頻繁に使っています。
そして、
数年前にヒットした「君の名は」も時系列のズレを利用したまさに種明かし映画だと思うのです。
ただ、この作品の素晴らしい所は神懸かり的な行き当たりばったり感が凄すぎて、トリックをトリックとして見せないところ。
どこの馬の骨かもわからんような素人に毛が生えた不器用な役者やスタッフ達が(失礼!)あり得ないハプニングに翻弄されながらも泥臭く窮地を脱していく。
そこに恐ろし程の臨場感が生まれ、観てるこちらもまるでこの作品を一緒に作っているような感覚に陥ってしまう。
冷静にネタバラシを楽しむのではなく、観てるこちらとスクリーンの向こうのなんともいえない一体感がこの作品の最大の魅力に感じました。
まるでコント
冒頭で見せたものを、そこまでの事情を踏まえて、後半で答え合わせの様になぞる。コントの様な作り。低予算な「ラヂオの時間」を思わせる感じ。
無名の役者だけだから純粋に作品のみの評価と考えると良い映画だと思う。
ネタバレすると全く面白くないだろう。これだけ話題になってもネタバレしない様に徹底してる所もヒットした要因の一つ。
今までにない感覚❗✨
噂どおり一見の価値あり(予告動画も見ないのがオススメ!)
見てない人は読んで欲しい(内容自体のネタバレは無し)
久しぶりにこういうサイトにある評価(ネタバレ含む)を見ないで見た。
確かに映画の告知ポスターも、冒頭約30分も、B級映画を思わせる節が多い。
いや、映画冒頭30分は見る人によるけれども、退屈と感じてしまうと思う。実際見たときは私も「あっこれ私には合わんな」と思ってしまった。
だが考えてみよう。上映時間約100分の中の30分である。約3分の1しか見ていないのに内容を理解できるはずがない。
もしこのレビューを見てから映画を観る人がいるのならば、お願いがある。
冒頭30分。つまらないなと思っても席を立たないでほしい。その後には、すごい展開が待っているから。
まあどうせB級映画だろ、と思っていた私だが、もう二回見たい。できれば映画館で。百聞は一見に如かずという言葉があるが、まさしくその言葉通りの映画だった。DVD出たら買いますわ。広まれ、感染の輪。
最初頑張って観てください
アクション! 上手い事撮ってるなぁ。
巷で話題になっている「カメラを止めるな!」を1日映画の日だったので鑑賞。情報をシャットアウトしてて、ゾンビ映画という知識だけで観に行ったので、いざ映画館に着いてみるとあまりの人の多さにビックリしました。皆さん大丈夫?これ、ゾンビ映画だよ?っと変な心配をしていたのですが・・・杞憂でしたね。なるほど、確かに良くできているコメディ作品です。
前半は長回しはスゴいけどつまんないなぁ~っと思っていたのが、後半になると面白くなるんですよね、これが。話のテンポが良くなって、撮影を努力しているのが伝わってきて楽しく観れました。
ただ、やっぱりアル中の人とか水飲むとお腹を下す人とか、いかにも日本映画っぽい不自然なキャラクターは個人的にはマイナスポイントです。トラブルを起こす舞台装置の為のキャラクターってちょっとわざとらしく感じてしまい苦手なんですよね。
それでも総じて楽しく観れました。人に薦める大絶賛とまではいかないですが、たまにはこういう作品もアリかな?っと思います。
カメ止めに映画の本質を見た!
正直はじめは全く興味なかった。
イメージビジュアルを見た時の第一印象はそれだ。
劇場に足を運ぼうと思えるようになったのは、ラジオでの映画評がきっかけだ。
いざ見てみたらどうだろう。
劇場はワンカット長回しの緊張感と独特のシュールな笑いに包まれ、あっという間に38分経っていた。
そしてここではじめてのタイトルコール、…正直鳥肌が立った。
Bパート始まってからの展開も素晴らしい。
ダレないどころか前半の不自然と思えた展開を全て見事に昇華して見せ、開場は爆笑で溢れていた。
鮮やかな伏線回収とクライマックスでの大団円、エンドロールでは多幸感に満ち満ちていた。
これぞ僕らが見たかった映画だ!
必ず劇場で見てほしい、この際DVDスルーはなしだ!
もう手放しで絶賛する!
3回目で気が済んだかなぁ。
この映画は、一つの世代から次の世代に「自分の殻を破れ」と言ってる映画。でした、っと。4回目はDVDで見る!
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『Show Must Go On』に情熱を傾けた人達の奮闘を監督親子を中心に描いたドタバタ劇。
丸っ切り三谷幸喜だと言われれば、その通り。しかし世の中に溢れる類似主題の中で、こいつのダイナミズムは群を抜いて面白いし、何と言っても泣ける。
娘のまおが、途中から全てをかっさらって行くのはお約束だろうが、スタッフTシャツに着替えてる余裕、無いでしょ。割と緻密に作られてたので気になりましたが。。。こいつまで伏線だとは夢想だにせず、というか考える間もないドライブ感。
長いものに巻かれる父親の姿。母親の気質を引き継いだ娘の心は、ここで奮い立ちます。いや、元々比熱低くて沸騰している精神は、ここで冷静さを取り戻すのか。
こっから物語はクライマックスに向かいますが、涙の親子愛の雰囲気は、この時点で一切無し。動ける人とゾンビを集めてゾンビラミッド、一丁上がり!っと思いきや、強引に肩車で被さる父娘。そのピラミッド、今学校では禁止されてまーーーーす!が、30分一発勝負は情熱で乗り切った。
「お父さん、私、この写真を見て思いついたんだ」、のセリフはぐっと飲み込み。まおは、台本に貼り付けてあった写真、そ、アル中役者を真似て父親が前夜はりつけた写真を、そっと父親に差し出します。そうか、このシャツでなければならなかったんだ。。。。
『カンペ』と言う魔法のアイテムが、この映画を救ってます。脱線を修正、矛盾を解決、ついでに笑いも取れる!
なお、二度目の鑑賞は最初の37分間、爆笑を堪えるのが苦痛の模様。私は、ケガを心配し合う場面で腹筋痙攣、汗ダクになりながら爆笑を堪えました。
以上、ちょっと真面目に付け足した感想ですが、やっぱりふざけてる俺は、3度目にも出かける予定!
ついでに言うと、主演女優は娘のまおだと断言できない人は、もう一度観にいってはどうでしょうか、って思います。
ーーーーーー以下追記ーーーーーー
この映画は『自分の殻を破った人達のお話』
頭でっかちから脱却して成長した若手男優
アイドルから脱却して(結果的に)演技にウソの無い女優になった女の子
助手からカメラマンになった女子
問題は日暮ですね。
「そこそこ」の殻を破ろうとしたが破れなかった。。。。と思いきや、いつの間にかTeamのTシャツに着替えていた愛娘の後押しで殻を破ります。ここが泣かすなぁ、って思いました。
なお、エンドロールのクレジットに出てくる「上田朔太郎」が監督の御子息だとすると、この映画は明確に子へ送った作品ってことになり、メッセージは「自分の殻を破れ」。決して深読みじゃなく。
===(こっから下は旧レビュー)=======
一体全体、何ですか、これ?舞台設定もストーリーラインも初体験。手放しで楽しい。上映後、館内で拍手が起こったが、こんなの過去一度しか経験がない。
ビハインド・ザ・スクリーン移行後は、少し弛めて、伏線仕込んで、いざ本陣。フリン役者は事故不着。監督妻子の飛び入りに、一升ビンで役者は揃い。三十分一本勝負のゴングはなったーーー!
開始と同時に加速度最大、怒涛の回収。アドリブ、アル中、不可抗力。期待に違わぬシナリオ崩れに、映画女子の血がたぎる。切れた女優のオーバーランは、お約束のギャグゥでネタ連発。ピラミッドは諦めの悪さかプロ根性か。タテのものをヨコにしたら、親子愛でハッピーエンド。この落とし前は予測だにせず。
素晴らしかった!何度でも、何度でも、手放しで絶賛しまするーーー!
爆笑!
これだけ劇場で笑ったのは久しぶり。
●仕掛け的に仕方ないんだけど前半のゾンビ部分はちょっとしんどかった。内容をほとんど知らないで見たので、前半をマジモノと思って見てしまった。本筋が後半にあると知らなかったので、何でこんなのが評判いいんだろう?って思ってしまった(笑)。
●後半からは笑いが止まらなかった。くだらなければくだらないほど笑えた。
●前半でゾンビ映画を全て終わらせると言う発想は本当にうまく機能していた。小出しにするより、全て頭に入っているから笑いへの身構えが出来るし、反応が早い。しかも次が楽しみになってくる。
●ノンストップと言う内容が、テンションを上げていく。作品もゴールに向かって盛り上がるし、見ているこっちも盛り上がる。畳み掛ける面白さだ。
●締め方も良かった。ちゃんと心情ドラマとしてわかりやすく落ちている。
シンプルな内容だけに勢いがあって楽しめた。
噂通りの傑作
びっくりしました
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