カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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笑わせてもらったぁ、やっぱりよくできたコメディだよ
以前テレビで観たのだけど映画館で上映しているのを知って急遽見に行きました(テレビはどうせカットしてたんだろうし、しかもちゃんと観てなかったし。フランスのリメイク版を観る前に観ておこうと思って)。
これ、どこがホラーなの?100%コメディでしょ。前半のゾンビ映画(スプラッター的)もバカバカしくて(これ褒め言葉)大いに笑わせてもらった。後半では、むきになればなるほど滑稽になる髭面の監督やゾンビを蹴散らかすスーパーヒーローみたいな中年女性の正体がわかり、ああそういうことだったのかと感心しつつ、また爆笑。チープな感じもいいよね。面白かった。
フランス版はどうなってるのかな。楽しみです(評判今一みたいだけど)。
ホラー映画じゃなくコメディー映画
我慢して最後まで見たら、面白さが分かった
初めての鑑賞
といっても、正月に放送されたのを録画し
一度途中まで見たのだが
うるさいし、イマイチつまらなかったので
放り出していた
(高評価を得た作品と知っていたのでHDDから削除せず、残していた)
で、もう一度初めから見直したら結構面白かった
序盤の映画を撮影しているシーンは、実は作品(映画)で
第2部を見ると、第一部の意味が分かるという
チョット、トリッキーな構成だった
監督も出演者も一癖あって
面倒な人間ばっかりで、突っ込みたくなるところもあったが
コメディと思って笑いながら見たら最後まで見ることが出来た
かなり、話題になったし、高評価を受けた映画だけど
自分としてはなにかメッセージを感じるということはなく
普通に面白いコメディーという感じ
世間では「もう一度見たい」と評価されたらしいが
もう一度見たいというより
構成や展開がトリッキーだったから
「ちゃんと理解するには、もう一度見る必要がある」
というのが正直な感想
もう一度見ようと思ったので
HDDから削除せずに残しておこうと思う
熱過ぎる映画愛が心を捉えて離さない
映画って良いな。観終わって率直にそう思った。2018年に観た邦画のなかで一番面白かった。間違いなく、2018年の邦画の代表作になるだろう。
本作の舞台は人気のない廃墟のゾンビ映画の撮影現場。撮影中に本物のゾンビが現れ、撮影現場は大混乱となり、撮影スタッフたちは、一人また一人とゾンビ化するが、それでも監督はカメラを回し続ける・・・。本作は、序盤、中盤、終盤で構成され、ストーリー進行方法が最大の売りになっている。作品全体のあらすじ説明は、作品の売りを暴露することになるので、今回は序盤のあらすじだけに留める。
序盤の40分弱のワンカットシーンは、手持ちカメラを使った、粗削りであるが野性味溢れるカメラワークが斬新だが、画面が絶えず揺れる。序盤だけで、気分が悪くなって退席する観客がいてもおかしくない。本作は序盤を観客への試練の場にしている。この試練を乗り超えてこいという上田監督の声が聞こえそうだった。観客に寄り添った作品が多いなかで、本作の序盤は真逆であり、観客に媚びない姿勢は、上田監督の本作への確固たる自信の表れだと感じた。
また、序盤は、斬新なストーリー展開ではなく既視感があったが、観客に試練だと思わせておいて、実は、緻密に、巧妙に、中盤、終盤に向けての布石が打たれているので、画面の揺れという上田監督の陽動作戦に惑わされることなく、しっかり見極めて欲しい。
中盤、終盤と話が進むにつれて、物語は夫婦愛、親子愛を描いた人間ドラマの様相を呈してくると同時に熱気を帯びてくる。映画の作り手達の熱過ぎる映画愛が画面から溢れ出し、我々観客の心を捉えて離さなくなる。一気に面白さMAXに昇華していく。
本作は、監督、俳優は無名であり、ビッグなスポンサーもいない、マイナーな作品であるが、大ヒットしてロングランを続けている。何故か。理由は簡単である。面白いからである。映画の魅力を堪能できるからである。
面白くない…
タイトルなし(ネタバレ)
そもそもあのネタで生放送のいち番組を撮ろうとしていたところに、違和感がある。
落ち、それでいいの、落ちてないんじゃない、みたいな。
そこ置いといたら、設定は新鮮味あるのかな。
おもしろいことしようという意気込みは伝わるし、最後まで飽きることはなかった。
画面に血がついたとこは、設定が活きててよかった。
主演?の女の子、すごく演技よかったです。かわいいし。
3重構造の種明かしで爆笑に包まれる劇場
残念ながら、私にはこの映画の魔法は効果なかったようです。
事実として、書いておきますが、上映中はこらえきれずにもれ出す「笑い」に包まれ、そのほとんどは女性だったようです。間違いなく、彼女たちのハートに届いた笑いは、計算されたもので、作り手の映画作りに対する愛情が生んだものです。そして、163席の劇場は最終回まで満席。たまたま私の隣に座っていた若い女性たちは映画の「謎解き」が始まる前に席を立ち、「笑い」を見ることなく帰ってしまいました。
この現象は、異常なほどのレビューの好評価と、有名な俳優が一切起用されていないことにより演出された「飢餓感」が生み出したものです。
例えば、ジャニーズの○○とか、ガッキーとか、とにかく旬な人を起用して、製作されていたとしたら、当然タレントのバリューに引き寄せられた人すらも劇場に運ぶでしょうから、これほどのレビューの偏りはなかったはずです。
映画の出来栄えに見合った、正当な評価が得られたことでしょう。
つまり、今回熱心に足を運んだ観客がその垣根の内側に入ってしまったことで、「全員共犯」という奇妙な現象が起きたために映画がヒットしたわけで、仮に、同じキャスト、同じ座組で、続編に挑んだとしても、ビックリするほど平凡な評価しか得られないはずです。
ネタバレにならない範囲で説明します。
かつてプロレスは純粋な格闘技としてその勝敗も含め人々の大きな関心だった時代がありました。猪木と馬場が戦ったらどっちが勝つか?なんて、真剣に討論したものです。そのリング上で、見えてはいけないものが見えるときがたまにあります。解りやすい例として、相手の技を自分から当たりに行ってるように見えたり、流血用の仕掛けの小道具がテレビ画面に映ってしまったりしたことです。当時、当たり前のように生放送でお茶の間に届けられ、録画もできなかった時代、トリックがあっても検証の仕様が無かったのです。
で、そのほころびが見えた時ファンは、あくまでも真剣に「強さ」を追求しているレスラーの人間臭い失敗を発見しては狂喜し、小馬鹿にしながらでも試合の行方を見守ったものでした。もちろん、勝敗は決まっていない前提です。勝敗が決まっている勝負など、誰も興味ありませんから。安くない入場料を払い、ひいきのレスラーを真剣に応援したものです。
いまは、その劇場の外にいる私は、プロレスが面白いと思わないし、必殺技がさく裂した瞬間に喜びを爆発させる観衆の熱狂すらも理解できなくなっています。「外側」に出てしまったからです。
この映画は、3重構造になっています。まず長回しのゾンビ映画を撮影しているうちに、クルーがゾンビ化していきその撮影が破たんしてしまうドキュメント部分。これは一発撮りで、一応エンディングまで編集が入っていないのでこの部分だけでも映画として完結していることはしています。
次に、その映画の準備段階を収めた、メイキングパート。ここでは、登場人物たちの背景が描かれ、例えば監督の家族構成などが分かるドラマになっています。そして、準備が進行していくうちにいろんな問題が発生していき、「撮影は中止だろう」という状況のトラブルを抱えたまま、撮影が始まります。
最後は、始まってしまった撮影の裏側も含めた「ネタバラシ」が、一発撮りと同時に進行していき、最初に見せられていたゾンビ映画の矛盾点を熱心に探した人ほど、「やっぱりね」という、こらえきれない笑いを感じてしまいます。すべて計算のもと、巧妙に「ミス」を見せられていたのです。たとえば「あのわざとらしい説明セリフにはこんな理由があったのね」「あはは、おかしい」「だから、あの時繰り返したのか」「仕方ないよね」というような共感を呼び、その時観客は輪の中に入ってしまいます。
絶対騙されないぞ。この異常に評価の高いゾンビ映画の、決定的にダメな部分は見破ってやるからな。なんて思って見ている人は、確実にこの「仕掛け」にはまることになります。そういう意味では、見たことのない、前代未聞の映画であり、ある意味では画期的と言えるでしょう。
私のように、ニュートラルな視点を意識して、時間分、楽しもうなんて考えて見ている人間には、残念ながらこの魔法は効かないようです。
最後に、ジャンルとしてのゾンビ映画は、新人監督の登竜門のようなものだと思いますが、そもそも私はたった今まで人間だったゾンビを、生き残るためとは言え、殺していい理屈が理解できません。ゾンビが人間に戻ることが絶対にないと言い切れるのでしょうか。ゾンビに人権は認められないのでしょうか。ゆえにゾンビ映画は、基本的には見たいと思いません。この映画は、ゾンビ映画ではありませんが、低予算で、作り手の工夫でいくらでも面白くできるという意味での解釈は、立派にゾンビ映画と言えるでしょう。
2018.8.16
今更なので、簡単に。
この作品もレビューしたものだとすっかり思い込んでいましたw
今更なので、簡単に。
皆様が仰っていらっしゃるように繰り返して観たくなる作品ですね。
映画館まで足を運ぼうと思っていたものの、レンタル開始と然程変わらなかったためにレンタルにしたのですが、続けて2回観れたのでこれはこれで正解だったかもしれないですよね。
これ程高評価なのでどうしても期待が高まってしまっていたのですが、良く考えて作られていれ作品でした。
ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので、いろいろ書けませんが確かに面白いですね。
家族の絆や物作りの大変さ、皆で何かを成し遂げた時の達成感を表現した終わり方も良いですよね。
エンドロールに実際の撮影風景がありましたが、あれを観ると余計どうやって作られたのか混乱すると共に、実際の撮影が如何に大変だったかが分かりますね。
間違いなく観て損の無い作品だと思いますよ。
映画への愛が溢れている
それなりに楽しんだというところ。
ホラー界隈?で評判が良かったのを聞いていたところ3年越しに見てのレビュー。
モチーフの内容がワンカットで短いので必然的にテーマはあまり盛り込めなくなる
のだと思う。映画を見終わって大きな充足感は自分はなかったが、面白い作りでは
あったと思う。三段形式で
①ホラー作品として視聴者にせまり、②に移行する00:36:00頃に種明かし(ちゃんと見てれば
種は分かる。
②ドキュメンタリー仕立てで映画作りのフィクションを見せる
③エンディングの3minぐらいで軽く撮影裏風景(実際)を見せる
という形式。
この作品を楽しめるのはホラー(ゾンビ)好きの一部、創作界隈にいる人、リーダーシップ
が必要な立場にいる人くらいで、そういうのと縁遠い人には刺さらないかもしれない。
欠点と思うのは、この作品で言いたいことを何かに落とし込むようなテーマ性を感じられ
なかった事。作品構造上、『なりゆき』を見せるだけになってしまっており、深堀できてない
ように感じた。①日暮隆之監督という人物についてはもう少し知りたかった。もう一点と
しては、女性陣3人の見せ場で見せられる活躍に比べて、男性陣は愚かに描かれすぎに
感じた点。監督くらいには活躍シーンをさらに作ってやってほしかった。
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