「容赦の無い現実に、上手く重ねた人間模様が秀逸。」オンリー・ザ・ブレイブ アルさんの映画レビュー(感想・評価)
容赦の無い現実に、上手く重ねた人間模様が秀逸。
実話が基という前情報のみでの鑑賞。ノンフィクションはハッピーエンドが少ないのを覚悟していたが、かなり衝撃的なラスト。その事実に深みを持たせた、薄過ぎず濃過ぎない脚本のバランスが絶妙。
主演は安定のジョシュ・ブローリンだが、マイルズ・テラーの熱演が光る。荒々しさの中にチラリと見せる弱さ、若いながらもしっかりと魅せる人間味が良い。
【トップガン マーヴェリック】でもマイルズ・テラーと共演しているジェニファー・コネリー。強くもあり弱くもある、とても魅力的な妻を演じており、ラストの叫びは流石の一言。
最近観た映画で【モンタナの目撃者】で山火事があったが、火の怖さは全くの別モノ。如何にして火災から街を守るか、住民を守るか。火災を最小限に抑える為の訓練、知識。その職業としての"ホットショット"に焦点を当てての起承転結。
このストーリーの綺麗な流れを、つまらないと取るか、安定と取るか。
実際にあった出来事を、わかりやすく、観やすく作られた良作。日本ではあまり馴染みの無い山火事との戦いを是非。
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