劇場公開日 2018年5月12日

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「トビー・フーバーよ永遠に」レザーフェイス 悪魔のいけにえ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0トビー・フーバーよ永遠に

2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 1955年、若いカップルがウシの仮面を被った少年ジェドに出会い、寂れた小屋におびき寄せられ、娘が惨殺された。その娘ベティは保安官の一人娘だった。母親ヴァーナ(リリ・テイラー)から引き離された子供たちは精神病院ゴーマン・ハウス(児童保護施設と名乗ってる)へと送られ10年が過ぎた。入院患者のアイザックとクラリスは暴動を起こして、新人看護師リズを人質に取り、、ジャクソン、バドを連れて施設を脱走・・・

 施設では名前を変えられ、世間から隔離されている設定。ジェドはどいつだ?などと名前のギミックを与えられながら逃亡劇が続く。やがて、残虐性を証明するかのようなレストラン襲撃。そして偶然にもテキサスのソーヤー農場へと辿り着いた5人だったが、アイザックがリジーを襲おうとしたため太っちょバドに殺され、やがて警官隊がかけつけ、銃撃戦が行われた。

 無垢だったジェドが凶暴性を発揮するまでを描く、いわばビギニングもの作品だが、兄のバドと違って賢さも見せる。しかし、銃で顔を撃たれて彼の中のDNAが蘇るように凄惨な展開を見せてくれるのだ。

 娘を殺された保安官から始まる復讐の連鎖や、排他的な田舎の不気味さ。殺し方も初めて見るかのような特殊なシーンが多い。弾丸で顔をぐちゃぐちゃにされたジェドの特殊メイクが最も怖かった。それまではいい子ちゃんだったのになぁ~と思わず感情移入してしまったり、リジーは結局看護師の使命を果たしただけに過ぎなかったとガッカリしたり、結構感情を揺さぶられた。母親リリ・テイラーがもっと怖ければ良かったかな。それと、精神薬を飲まされていたのだから、性欲はあまり湧かないんじゃないかと・・・

kossy