「レザーフェイスのキャラ」レザーフェイス 悪魔のいけにえ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
レザーフェイスのキャラ
ここ一週間程度で、リメイク含め悪魔のいけにえシリーズを予習してきた。
レザーフェイスに対して、「デカくて知恵遅れで力強くて少しドジ」というイメージを持ってからの今作鑑賞。
ジェドがいかにしてレザーフェイスという殺人鬼になったか、という前日譚的な話なので今までとは話しの流れが全然違ってくる。
そのため絶対的な敵が不在で力関係がコロコロ変わるので、理不尽な恐怖やスリルはあまり味わえなかった。
その点をリカバリーすべく色々な人が色々なことをやらかしてくれるので、見た目に楽しいゴアシーンは多めでバリエーションも豊富で良かった。
メインの登場人物が大体頭おかしめで、誰が何するかわからない状態なのが面白い。
バドがアイザックの頭踏み潰すくだりが唐突で、ストーリーがダレないようにこの辺で殺したろ感が強くて好き。
少々太り過ぎな気はしつつ、途中までバドがジェドだと思っていたらまさかのジャクソン。
まんまとしてやられたわ…。
バドが死んでソーヤー家に帰ってからの覚醒ともいうべき彼の暴れっぷりはギャップあって良かった。
憎しみを込めたハートマンの殺し方も、想いを振り切ったリジーの殺し方も好き。
単体のストーリーとしてはどんでん返し的な展開で面白みがあるんだけど、どうしても、スラスラ喋って割と聡明だったジャクソンと今まで観てきたレザーフェイスの印象が結びつかないのはしょうがないかな。
このバドの死と一通りの事件を経て狂っていったんだろうとは理解できるんだけど。イメージの問題。
あと体型や髪型もだいぶ違いすぎる気もする。
まあまだ15歳の設定だしこれから急に成長期が来ると思えば良いのかな。
個人的な好みとしてはレザーフェイスには幼い頃からソーヤー家の徹底教育を受けたような閉塞的な設定で、今までのイメージ通りでいてくれた方が好き。
シリーズ未見でもあまりにも定番のキャラとしてレザーフェイスは在ったので。
最近初めて観た私ですらそう思うので、シリーズのファンであればあるほど納得いかない人も多そう。
気になる点はありつつも、悪魔のいけにえシリーズのアナザーストーリー的な位置として普通に楽しめた。
露出の多い美女がいないのは残念だけど、今までの作品を彷彿とさせるシーンもちょいちょい挟まれるのが良い。