あいあい傘のレビュー・感想・評価
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舞台と映画の面白さは違う
というのは当然で、演劇の演出家も映画監督も十分承知のはずだが、「人気舞台の映画化」と謳われる作品を観ると、この台詞や演技は舞台では受けても映画で観ると微妙…という場面に遭遇して失望することが時々ある。例えば序盤、テキ屋カップルが「ウンコを拭いた手を人の服で拭くな」「ウンコを拭いたとなぜわかった」と、大声でしつこく繰り返す。飲食店の中で。舞台なら虚構の空間であることを観客が了解しているのでコント的な笑いも許容されるが、基本リアルな世界観の映画では正直つらい。この2人はDQNと揶揄されるような層かと思ってしまう(もちろん設定的にはそうではない)。 キャスティングも明暗分かれた。倉科カナも立川談春もキャラクターに説得力がなかった。原田知世、市原隼人、入山杏奈はうまくはまっていた。あとワンシーンワンカットにこだわったらしいが、演劇っぼさを強調するだけで表情を見せるのにはマイナスだった。
六郎が幸せに暮らしていることに対して怒って、居酒屋でムカツク連呼の...
六郎が幸せに暮らしていることに対して怒って、居酒屋でムカツク連呼の場面にひく。こんなに恨み続けられるものなのか。「可愛そうな生活してるだろうから連れて帰ってあげよう」とか思ってたら、実際きてみたら幸せそうでムカツクとか。ここが主人公の性格としてどうなのか。 全体的にまどろっこしい部分多い。 オープニングとラストの無声パートで理解せよということなのだろうけど。トミーズ雅のとこは全部説明してるし。 麻衣子のエピソードほとんど不要じゃないか。
ひさびさに泣いた。
倉科カナのファンで見た。予告を見ていたので倉科カナが父を探しに来る話とは知っていたが、最初の序盤は倉科カナが、父を探す展開にすぐ、つながらず、市原隼人との関係や市原隼人の友達や知り合いの原田知世と立川談春の家族の話が、とびとびで出てきて落ち着かず、よくわからない展開だった。序盤もうちょい、ダラダラせずに行ってほしい感じはした。 途中、市原隼人の女友達が倉科カナを呼び出し、市原隼人を傷つけないでほしいと頼むところから、倉科カナの父が談春だという事がやっと発覚。市原隼人を利用していた倉科カナも確かにあまり感じよくなかった。彼女も言われて気づくから良かったのだけど。 そのあと、自分たち家族は苦労してきたのに、談春がのうのうと新しい家族と幸せに暮らしているのが、許せないと、居酒屋で、倉科カナが感情をあらわにして怒るシーンがあり、このあとどんな展開になるのかと観ていた。 ここから談春と倉科カナが合うまでが、かなりもったいつける。少しイライラさえして、早く会わせたい心境になった。 ラストシーン手前、談春が東の空に毎日祈っているのを見た倉科カナが父は自分達のことをひとときも忘れていなかったんだと悟る。少しここでジーンとしはじめた。 父親との対面はまたその最後の最後、ラストシーンだった。すごく見ていてこんなにハラハラする感じの映画はなかなかない。もったいつけたゆえかもしれないが。 父親の側に、原田知世が置いてくれていた自分が書いた手紙が置かれていて、それを倉科カナが見て涙するシーンを見て、私も泣いた。また倉科カナがお父さんとすぐに呼べないで、普通に談春と話す。しかし、最終的になんとなく談春が気づき、やっと親子の対面になる。倉科カナが談春の肩をもみ、確か??元気でいてくださいみたいに言ったシーンでまたマックスに泣いた。 倉科カナは談春を連れては帰らず、ここで幸せでいてほしいと伝える。倉科カナが葛藤を乗り越え、たどりついた結論だった。 市原隼人は好演でした。男前であった。 倉科カナが好きだったけど、途中から、恋愛感情抜きに真剣に倉科カナを思い、 相談に乗りはじめる。 最後にむかしに実はあっていたという回想シーンがでて映画は終わる。市原隼人と倉科カナに縁があればいいのにと思う終わり方だった。 父との対面シーンもっと言葉を交わして欲しい気持ちもしたが、逆にないのが、いいのかな。倉科カナがいいたいことを我慢したから、余計泣けたかな。気持ちはお互いが以心伝心だったかな。 親子関係の映画は涙腺がゆるみます。 総合的にはなかなか良い映画でした。 また立川談春の演技はクセがあり、自分はあまり正直好きではない。演技にだるい感じが漂うんですよね。でも、まあまあの演技だったでしょうか。父親役が別の人なら、さらに伝わったかも。 原田知世も、じんわりとくる良い演技してましたね。良かったです。
談春初主演期待したが...
談春がどうのこうのより映画作品として演出に難あり。というか舞台の脚本をそのまま使用しているのではないのでしょうか。テキ屋二人(やべきょうすけ、高橋メアリージュン)がうるさく、このような端役にセルフが多いのも舞台ならではなのかな。談春も下町ロケットの殿山課長がはまり役だったが主役はまだまだじゃないですかね。倉科カナは三月のライオン以来お目にかかりますが良かったです。 東京セレソンデラックスの舞台が元になった映画だったら口づけの方が断然いいです。
舞台の映画化
の難しさが良くも悪くも出たと思う。 台詞ではないリアルなやりとりの臨場感と 浮いてしまうコント感が入り混じる。 ワンシーンワンカットに拘り過ぎていて、 適材適所で使いわければ、 もっともっと良くなって、 長回しも生きてくるのでは? と思ってしまった。。。 全体的に良かっただけに、 惜しいと思ってしまう… あと、どうしても さつき母の想いが気になって… そこだけが最後に混沌とする…
あいあい傘したくなりました
倉科カナさんの演技がバタバタで見ていて少し疲れましたが、終盤にかけて落ち着いてきたので、良かったです。最後のシーンの子供同士の傘のシーンはなんだかよくわからなくて、、、。 でも、まあ、楽しめましたっ!
【25年前に姿を消した男と娘の再開を、周囲の人情厚い人々が優しく見守る心温まる物語】
ー ストーリーに捻ったところはない。男の姿を消した理由も分かり易く描かれる。ー ・この映画が琴線に響くのは新しい生活を始めた男の周囲の人達の誰もが実に情に厚いところだ。 ・テキ屋の清太郎(市原隼人 好きな俳優である。)、高橋メアリージュンとやべきょうすけの関西弁バリバリの夫婦、そして全てを知りながら男と暮らす原田知世(この人がいるだけで、映画の質が上がる気がする)演じる玉枝・・・それぞれのキャラクター設定がとても良い。 ・そして、娘を演じる倉科カナ。素敵な女優さんである。 ・こういった人達に囲まれ、男と娘は25年振りに素敵な再会をする。このシーンには涙する。 <心に染み入る良い邦画である。> <2018年10月26日 劇場にて鑑賞>
少しは落ち着きのある映画にして貰いたかった。
ある田舎町に来た女性がキッカケに引き起こる物語。 さつきが言うに場所は山梨・長野あたり?(電話越しで母への電話も嘘か?町は架空設定)らしいが関西弁の俳優多すぎ。 前半のはしゃぎ過ぎな展開、喋り捲る俳優陣に少し引いてしまった。 台詞が出来すぎ。急ぎ足の様な会話。テンポが早く「何を語りたいのだろうか?」感が満載。 あと、血の繋がらない親子のやりとり。 同じく似たような家系の身としては、子供が大人になるまでハッキリしない父親の身が共感出来ない。 六郎の回想シーンなど過去のシーンはどうにかならなかったものだろうか? 昭和の古臭さを感じる。 中盤からこの物語の真相が解り始める訳だが。。。。 全体的に空振り。やっぱりガヤが五月蝿い。 六郎には共感出来ない。周りに支えられないと何も出来ない人間は。 父親に出ていかれた家族と、その父親が築いた家族とのやりとりを面白可笑しく悲しく観て頂きたい映画の方向性は分かるが、あまりギクシャクした家族関係に踏み込んで貰いたくないと感じる身としては、全体的にフザけた感じが尺に触る。 評価加点は倉科カナの演技部分のみ。 立川談春と原田知世は別に違う俳優でも支障無し!! あ〜勿体ない。😤 不遇な家族を粗末なコメディに描くな。
松竹新喜劇
みたいでしたね。
役者さんも良かったし、
話もわるくないし(泣いてた女の子は誰なのかわからなかったけど、、)
気になったのが二点。
倉科カナさんの洋服はあれでいいの?
なんであんなに派手なの?
もう一つは部屋に飾ってあった写真?
杏奈ちゃんのアップ?傾いていて団扇みたいな?
手前にあって最初焦点が後ろにあったからボケていたけど、手前に焦点が合ったら顔が浮き上がってきて心霊写真みたいで怖かったです。
直前に見た映画が母親と息子の話で散々泣いた後だったので
父親と娘の話には涙ひとつも出ませんでした。。
藤山直美と藤山寛美父娘だったら気持ちよく泣けたかもw
離婚した父親だから感動したのかも知れないが、三十路過ぎの娘が近頃妙...
離婚した父親だから感動したのかも知れないが、三十路過ぎの娘が近頃妙に優しく接してくれるので余計に感じた。押し付けがまじい人情の描写などを省き、淡々と心模様を描いて行く。原田知世の演技も渋いが、市原隼人のテキ屋役は寅さんの様な味を出していてピッタリだった。
見所は最後だけ…
予告を見て泣けそうだなぁと思って見にきた作品。 正直前半が酷かった。しょーもないギャグと下ネタが繰り返されて全く話が進まない。もともとコメディ映画なのなら分かるのだが場面設定も予告編の作り方も明らかにそうではないし、むしろ狙いとしてる年齢層は高めだろう。映画館の白けた雰囲気がもはや辛かった。 後半は展開もあって、分かりやすいオチではあったがシンプルな家族愛を表現していて良かった。そこは期待通りだったがやはり前半が……
じわぁ~と泣けます
舞台観劇済で鑑賞。 結果から言えば、どちらも素敵な作品でした。 舞台では不明だった、父の25年目の失踪の理由も解明され、その娘の父への感情の変化を舞台上で表現するのは大変だったでしょうが、映画では、時間・場所を変えることで感情の起伏も非常に分かりやすくなっていたので、ラストシーンでホロっと涙がでてしまいました。 広島・札幌・大阪・名古屋の方は、これから舞台がありますので、是非観劇してみてください。
そうか~
倉科カナ、主演というだけである意味新鮮でした。 最近は同じ若手女優が出続けており新鮮味が欠けています。 (全国区上映という意味ですが・・・) 素晴らしいとまでは言いませんが悪くないと感じました。 倉科カナ、ちょっと大人になった感がしました。
大人の事情が子供を苦しめる
母子家庭に育った主人公はいなくなった父の元へ…その理由。 大人の事情ですよね、言えなかった事情。だけどこれ奥さん(主人公のお母さん)は知っていたのかな? それによってだいぶ違ってきますよね。 元の舞台を知らないのでなんとも言えませんが、テキ屋の二人が騒がし過ぎて…映画だと誇張しすぎはくどいかも。好きな俳優&女優さんなんだけどな。
良い話だとは思うのだが…
泣かせの押し付け感も薄いし、良い話だとは思ったが、いまいち乗れなかったのは、他の方も書かれている通り、笑いの取り方や演出方法が舞台のものをそのまま持ち込んで来ているためか。 劇場では泣いている人も多かったので、ハマる人にはハマるでしょう。ただ客層の平均年齢が60歳を超えてるんじゃないかってくらい年齢層が高かったのは、なんでだろう?
かたもみ券
プロローグでは過去が凝縮されたモノトーン映像が流れる。目を凝らしながらこの内容を読み取りつつ、自殺しようと訪れた小さな町で傘を差しだされるシーンから物語はスタートする。恋園神社でお参りするのが日課であるロクさん(立川談春)。そしてテキ屋の雨宮清太郎(市原隼人)が高島さつき(倉科カナ)と出会い、恋に落ちる。もうこの序盤だけで『男はつらいよ』シリーズの寅さんをモチーフとしたかのような人情物語が展開することがうれしい限り。清太郎はこのまま振られて終わるんだろうなぁと予想できるのがいいのだ。
失踪した父親と会う決意をしたさつき。新しい奥さんと会い、娘とも出会うが父親とはなかなか出会えない。こんな小さな町なのに、なぜ鉢合わせもしないのかとイライラもしてきたのですが、元は舞台劇なんだと後から知って納得。その小さな町が「長野県に近い山梨県」と聞いても、どこだかわからなかった。ちょっとロケ地巡りをしたくなるかのような情緒たっぷりの風景でした。
時折挿入されていた、悪夢でうなされるほどのロクさんの過去の映像。製薬会社の汚職事件に絡んで、秘書であるロクさんが自殺を強要されていたことが徐々に明かされる。25年前ならバブルが崩壊した頃だし、株の暴落によって自殺を考える設定の方が自然かなとも思ったのですが、舞台劇が2007年だと知り、これも納得。とかげの尻尾切りなんてのはいつの時代にもあったことが語られてたようにも感じました。
うんこの会話をしているやべきょうすけと高橋メアリージュンの夫婦漫才なんかよりも、「素敵な彼女できるよ」と言った直後に風鈴がチーンと鳴ったの演出が最も印象に残った。やはり再会シーンには泣けてくるほど、とにかく倉科カナの演技が良かった。また海老車(トミーズ雅)に実の娘さつきを探すよう依頼したのが玉枝(原田知世)だったことも興味深い。彼女の思い切った決断にも拍手を送りたくなった・・・
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