劇場公開日 2018年10月26日

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「ひさびさに泣いた。」あいあい傘 れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ひさびさに泣いた。

2020年11月30日
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泣ける

楽しい

幸せ

倉科カナのファンで見た。予告を見ていたので倉科カナが父を探しに来る話とは知っていたが、最初の序盤は倉科カナが、父を探す展開にすぐ、つながらず、市原隼人との関係や市原隼人の友達や知り合いの原田知世と立川談春の家族の話が、とびとびで出てきて落ち着かず、よくわからない展開だった。序盤もうちょい、ダラダラせずに行ってほしい感じはした。

途中、市原隼人の女友達が倉科カナを呼び出し、市原隼人を傷つけないでほしいと頼むところから、倉科カナの父が談春だという事がやっと発覚。市原隼人を利用していた倉科カナも確かにあまり感じよくなかった。彼女も言われて気づくから良かったのだけど。

そのあと、自分たち家族は苦労してきたのに、談春がのうのうと新しい家族と幸せに暮らしているのが、許せないと、居酒屋で、倉科カナが感情をあらわにして怒るシーンがあり、このあとどんな展開になるのかと観ていた。

ここから談春と倉科カナが合うまでが、かなりもったいつける。少しイライラさえして、早く会わせたい心境になった。

ラストシーン手前、談春が東の空に毎日祈っているのを見た倉科カナが父は自分達のことをひとときも忘れていなかったんだと悟る。少しここでジーンとしはじめた。

父親との対面はまたその最後の最後、ラストシーンだった。すごく見ていてこんなにハラハラする感じの映画はなかなかない。もったいつけたゆえかもしれないが。
父親の側に、原田知世が置いてくれていた自分が書いた手紙が置かれていて、それを倉科カナが見て涙するシーンを見て、私も泣いた。また倉科カナがお父さんとすぐに呼べないで、普通に談春と話す。しかし、最終的になんとなく談春が気づき、やっと親子の対面になる。倉科カナが談春の肩をもみ、確か??元気でいてくださいみたいに言ったシーンでまたマックスに泣いた。

倉科カナは談春を連れては帰らず、ここで幸せでいてほしいと伝える。倉科カナが葛藤を乗り越え、たどりついた結論だった。

市原隼人は好演でした。男前であった。
倉科カナが好きだったけど、途中から、恋愛感情抜きに真剣に倉科カナを思い、
相談に乗りはじめる。

最後にむかしに実はあっていたという回想シーンがでて映画は終わる。市原隼人と倉科カナに縁があればいいのにと思う終わり方だった。
父との対面シーンもっと言葉を交わして欲しい気持ちもしたが、逆にないのが、いいのかな。倉科カナがいいたいことを我慢したから、余計泣けたかな。気持ちはお互いが以心伝心だったかな。
親子関係の映画は涙腺がゆるみます。
総合的にはなかなか良い映画でした。
また立川談春の演技はクセがあり、自分はあまり正直好きではない。演技にだるい感じが漂うんですよね。でも、まあまあの演技だったでしょうか。父親役が別の人なら、さらに伝わったかも。
原田知世も、じんわりとくる良い演技してましたね。良かったです。

れいすけ(休眠中)