「原作読んでいただけに」娼年 はるかさんの映画レビュー(感想・評価)
原作読んでいただけに
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原作はとても好きな作品で、どのように映像化されているのか期待して観ました。松坂桃李くんの体当たりの演技、各お客様を演じられた女優さん方の演技はとても素晴らしかったです。ただ原作ファンなだけにそこを端折る?!そこをその設定にする?!といった部分が何箇所かあり、やはり一冊の本を映画化するのは難しいのかなぁと感じました。咲良と2回目のセックスをする時の静香さんの冷たく熱い視線はそのまま描いて欲しかったです。ヴァイオリニストのお客様の設定を老女のお客様の設定に足してしまうのも残念でした。メグミと言い合いになる時のセリフも出来れば原作通りが良かったなぁと思います。でも本のように心の声を言わずに演じるというのは本当に難しい事だしそれをどう映画として仕上げるか、それをここまで作品として仕上げた監督、脚本家、スタッフの皆様役者の方々、とても素晴らしいと思います!1つ間違えばポルノ映画という括りに入りそうな内容ですがそうではなく、性について、女性について、愛について、セックスについて、色々なことが伝わるとても良い映画でした。
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