劇場公開日 2019年6月28日

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「大好物のタイムループもの。本人に過去ループの記憶がしっかり残る設定...」ハッピー・デス・デイ かんりにんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大好物のタイムループもの。本人に過去ループの記憶がしっかり残る設定...

2022年9月23日
PCから投稿

大好物のタイムループもの。本人に過去ループの記憶がしっかり残る設定で、ループ回数に連れ少しずつリアクションが変わるのが楽しく、ホラーコメディだけどコメディ7割モード。今日はどんな方法で殺られるんだろう、、と飽きさせない。舞台は「ネイバーズ」と同じくいかにもアメリカンなパーティー三昧の女子学生ソロリティとその大学病院。最初の1ループ目はわけわからなくても、繰り返していくうち状況がわかってくるのがミスディレクションとして巧妙なところ。1時間ほど繰り返して残り30分から光明が差してくる。結局タイムループする必然性は示されず、真犯人のアリバイ工作が皆無など、ミステリとしてのツッコミ所は尽きないが、客が見たいものを見せてくれる「わかってるB級」の良さに溢れてる。当日がヒロインの誕生日なことも一応意味があり(だからタイトルがHappy Death Day)、どう見ても最初に殺される意地悪ギャル風だった彼女がいい意味で吹っ切れていくのが爽快。いいサスペンスは100分未満の法則は今回も成立。ホラーコメディの世の中の評価としては「ゾンビランド」「キャビン」「レディオアノット」に少しだけ劣るけど、僕的にはそれらを上回る楽しさだった。

かんりにん