映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱のレビュー・感想・評価
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クレヨンしんちゃんで哲学を知れる
まさかクレヨンしんちゃんの映画で哲学を考えることになるとは思わなかった。
自分の正義に則って行動するのはいいんだけど、自分を法やルールと思ってはいけないね。
正義という名目で、誰かを自分の正義で裁くことは正しいことなのか?
うるさい!!!そんなの関係ない!!!!!皆んなで踊ればいいんだ!!!!!!!
みたいなラストでしたね。
5才児たちがやったからこそできる形だけども、世界中全員を洗脳したとも捉えれるので
やっぱり正義とか悪とかいう問題はむずかしいことと思いましたね。
いい映画と思いますよ、カンフーを取り扱ったこともいいし、どうしても才能というものも出てくる、かすかべ防衛隊アイヤーも普通に賢いですよね、良かったですすごく。
まあまあだった
カンフーが題材なのでさぞ面白いだろうと期待していたせいか、けっこう退屈な時間が長くて眠くなる。ラーメン麻薬扱いなど面白い内容なのに、こちらのコンディションのせいかな。もっと楽しみたかった。
しんちゃんたちと悪のラーメン組織のカンフー対決の話かと思いきや、 ...
しんちゃんたちと悪のラーメン組織のカンフー対決の話かと思いきや、
しんちゃんたちの冒険に花を添えるためだけに存在している役と思ってた女の子の、成長物語だった。
狭い世界だけど幸せに生きてきた孤児のカンフー娘が、
悪のラーメン組織に居場所も何もかも奪われて、
すべてを奪い返すためにもっともっと強くなりたいと頑なになればなるほど、
己の弱さが表に出てきてしまい、大暴れしてしまう…
最後はしんちゃんたちのくだらなさに本当の意味で救われる話だった。
大団円への流れは、やや強引かと思いつつ、その強引さが気持ち良く笑え、そして泣ける。
大人になった私に大事なことを思い出させてくれた。
公共の空間でのネタバレ、電車内でのすかしっぺ等、ランが制裁を加えるシーンがありました。
近頃世間は、人の失敗、芸能人のスキャンダル、政治家の不祥事などを知ると食ってかかって批判する傾向にあるように思われます。
電車が遅れたり、子供の通わせている学校に不安を感じたりといったとき、私たちは寛容さを失ってイラついてしまうことがあります。それを作者は、パンダラーメンを求める客、そしてランで表現したのではないかと感じました。また、自分はそうならない、大丈夫だ、と思っていても、つい冷静さをかいてしまったランを作中に描いたことで作者が私たちに、君たちもそうなっているのではないかと問うているような気がしました。
最後に、人類が皆踊って笑顔になるシーンがありました。一見テキトーなシーンに見えてしまうかもしれませんが、私はこのシーンで涙してしまいました。私たちはなぜ生きているのだろうか、あまりに余裕を失ったことで他人を傷つけ、自分まで不幸になってはいないだろうかと感じました。そして、子どもの頃持っていた心の余裕、他人を許せる寛容さ、何も考えずに踊ってしまえるほどの余裕を取り戻すことで今の暗い世の中は良くなるのではないかと感じました。
作者は私たちにあの頃を思い出せよって伝えたいんだろうなーって思いました。
奥義“クレヨンしんちゃん拳”
映画クレヨンしんちゃん26作目。
毎回毎回ユニークな題材がメインに据えられるが、今回は、『クレヨンしんちゃん』でカンフー!
…まあまあ、なんでカンフー?なんて事はこの際置いといて。
春日部にある中華街“アイヤータウン”。
そこで、カンフーを習い始めたマサオ。
彼に誘われ、しんのすけたちもカンフーを習う。
九つの“ぷにぷに拳”を会得し、目指すは伝説の奥義“ぷにぷに真掌”。
マイペースな師匠の下、一番弟子のランと共に、日々修行に励む。
その頃、春日部で怪事件が。
“ブラックパンダラーメン”製造の“食べたら病み付きになるラーメン”を食べて、人々が狂暴化していた…!
カンフーが題材なので、往年のカンフー映画のパロディーやオマージュ満載。
カンフー映画好きならニヤリとさせられるシーンもちらほら。
話の方も、修行して、横暴な悪漢が居て、それに立ち向かう…というカンフー映画の定番。
『クレヨンしんちゃん』という珍味を加味しつつ、前半は意外と正統派のカンフー・ムービー!
今回のメインキャラのランは、初期のクレヨンしんちゃん映画によく出ていた実質主役的ヒロイン。
明るく、ユーモラスな性格で、アクション仮面が好き。しんのすけとも気が合う。
元々孤児。アイヤータウンに育てられた。
正義感とアイヤータウンを愛する気持ちは人一倍強い。
ここ、終盤の展開の伏線。
主な舞台が春日部なので、お馴染みのキャラからサブのサブキャラまで多数出演。
売り上げ重視のチェーン店。クレーマーやコンプライアンスなどをチクッと風刺。
毎回ゲスト出演するその年人気になったお笑い芸人。今回はあのコンビ。
クレヨンしんちゃん映画は一作ごとに野原一家とかすかべ防衛隊の活躍が入れ替わり。
今回は、かすかべ防衛隊。
中でも、マサオに注目。
皆より先にカンフーを習い始めたマサオ。
その自信からか、幼稚園で不良園児に絡まれても泣かない。いつものマサオくんじゃない!
が、皆と修行を始めると、遅れを取ってしまう。と言うか、一つも技を取得出来ない。やっぱりいつものマサオくん…。
しんのすけに至っては、次々と技を取得。カンフーの天才児だった…?
それが悔しいマサオ。
つい、兄弟子だからと威張ったりしてしまう。
この人間的なダメダメな面や弱さ、分かるわ…。
嫌になり、遂にはかすかべ防衛隊を辞めると言い出すが…、
毎日地道でもコツコツと。
終盤、思わぬカッコよさを見せる。
かすかべ防衛隊の友情もいつもながら熱く、ほっこりと。
“右肩上がり”の勢力で、アイヤータウンを春日部を牛耳っていくブラックパンダラーメン。
師匠も敗北を喫してしまう。
そんな時、しんのすけとランが遂に九つの技を制覇。“ぷにぷに真掌”を会得する為、“ぷにぷにの地”に赴くのだが…、
ここの展開がかなりシュール。
カンフー映画から話がヘンな方向に…と危うくなるが、ちと意外な展開に。
ブラックパンダラーメンのボスと闘うが、その闘いの中で、闘う相手が、“悪”ではなく“正義”に。
誰がとは敢えて言わないが、憎しみ孕んだトゲトゲガツガツの正義感は、悪と紙一重。
正義とは? 平和とは?
ちょいと考えさせられる。
そんな絶対的正義に立ち向かうしんのすけたち。
その解決方法は…。
いかにも『クレヨンしんちゃん』らしい。
あの歌、耳に残る。
終始カンフー映画のノリを期待してたら、オチなど呆然とさせられるかもしれないが、おバカで、ユルユルぷにぷに、平和的に。
これぞ奥義“クレヨンしんちゃん拳”。
さて最後に、以前別の作品で触れたが、また改めて。
今年6月にしんのすけの声を勇退した矢島晶子さんにとって、最後のクレヨンしんちゃん映画に。
「お疲れ様でした」「ありがとうございました」の言葉を贈ったが、本作の台詞の中から、もう一つ言葉を贈りたい。
再見!
いろんな意味で記憶に残る
ラストまでの流れはとても笑えるし、テンポ良い。
そしてあまりに唐突なオチを受け止められない人は居るだろうけど、まず記憶に残るし、もう一度ストーリーを見返したいと思える要素になっている。
やっぱり、子供向けのアニメ映画はクレしんが一番面白いなぁ
途中までは良かった
途中までの展開、特に蘭が力に取りつかれる流れはすごくいいと思ったけれど、最後の解決のしかたが微妙だった。
そこまではすごく面白かったけれど、オチを上手くつけられなかった印象。
主題歌はあれ以外考えられないくらいこの映画にあってました。
オチの伏線回収は良かったけど、ただあれは強引すぎるな、、という感じです。
孤高のシリーズの意地を感じる傑作
予告編からは想像もできない壮大なストーリー、そして練り込まれた…というよりも、絶対に順当には終わらせないぞとひねり上げた、意地を感じる脚本。
さすがとしか言いようがない。
まさか中国まで行くとは思っていなかったし、ランの闇落ち具合、ぷにぷにの精?の振る舞いなど、「ぷにぷに」のテーマの伝え方が秀逸。これってしんちゃんの作品の全体のテーマだよね、と。
ちなみに、思わず観光してしまう野原家のシーンは、ぷにぷにの魂を持つ野原一家と闇落ちするランの対比、そして「本物のパンダに触りたかったしんのすけ」の伏線になっていて、本当に緻密。
マサオの悲しみと素直さ、それを評価するかすかべ防衛隊など、キャラの立たせ方は完璧。マサオはちゃんとした大人に育つな、と確信した(笑)
大人にもこどもにも伝わる。このメソッドは「クレしん式」と命名すべきと思う。
無理矢理感
前半部分の、悪者にやられた師匠を助けるために修行して奥義を蘭ちゃんが会得してしまったシーンですが、正直無理があると思いました。
いくらパスポートを持ってるからと言って家族4人+蘭ちゃんの旅費を野原家が持ってるわけないですし、かと言って蘭ちゃんが持ってるのにも無理があるはずです。いきなり都合よく中国に行くのはおかしいなぁと。なにか説明のひとつは欲しいところでした。
蘭ちゃん可愛かったし、強大な力を手に入れたが正義感が強すぎて悪堕ちするという展開は僕としてはすごく大好物な展開なので映画自体は大変満足してます。
マサオくんの歌に気づけた時点でマル
マサオくんがブツブツ唱えている。
何かと思うと
『プロジェクトA』のテーマ曲である。
もお、ニヤニヤが止まらない。
家族愛、友情、他者への思いやり、パロディ
など
しんちゃん映画が大切にしているものが詰まってて、久々に楽しめたシリーズである!
ももクロの主題歌も元気出るから好きすき。
小1息子と鑑賞。流石の橋幸夫さんの歌声。
息子、「面白かったね」と、言っていました。
そして、私の感想。
中盤くらいまでは、可もなく不可もなくって印象だったんです。
しかし、ジェンカのシーンで心を持っていかれました。
やり過ぎな位の多人数のジェンカ、このシーン好きです。
映画だから、これくらい大胆にやってくれて良かったです。
そして、このジェンカシーンに心を持っていかれた、もう一つの大きな理由、それは橋幸夫さんの歌声でした。
聞いていて楽しくなってくる歌声、それでいて何故か心の琴線に触れてくる歌声。
一流の歌い手さんが持つ、歌声の力を思い知らされました。
橋さんの歌声に、心を柔らかくされた映画でした。
微妙
テレビ📺は、見ない派なんですが、映画のクレしんは、感動ものが多いので好きなんですけど…今回は、ちょっと、的外れでした。
正直、悪くはないんですよ。
クレしんとしては。
ただ、なんか、歯切れが悪いんです。
チビが「ヨシ!終わった!!帰ろう」と言うので、「どうやった?」と問うと「面白かった」との返事に。あれ?いつもとは、ちょっと違う返事でした。
しかしながら、あの曲は、気に入ってたみたいですね(๑˃̵ᴗ˂̵)
親世代としては、懐かしい曲です。
爆盛カンフーボーイズ
面白かった。ドンパンパン倒した後がよく分からんかったなー。ジェンカ拳あたりから哲学みたいになってた。
前半は映画パロディも多くて大人でも楽しめた。主にジャッキーリスペクトしてあってよかったなー。
普通に面白いけれど…
しんちゃんの映画は子供の頃から親になった今でも見ていますが今回の作品は序盤がかなり面白く、後半はちょっと投げやり感を感じました。
前半部分はギャグもキレッキレで子供も爆笑。
大人の私でも期待を裏切らないマサオのギャグ場面にクスっとしてしまいました、映画では必ずマサオ君を絡めた面白シーンが定番ですからね。今回はそれ目当てで見に行く方もいるのでは?
でも惜しい事に後半と言うかオチ部分では「はい??」と言う展開で大分省略にな感じだったのが残念かなぁ…と思いました。
他の方でも書かれていましたが個人的にはマサオ君がぷにぷに拳をマスターして欲しかったなぁとも思いましたが仕方ない、でも全体的に面白かった作品です!
「正義」を相手に戦うかすかべ防衛隊!
またもやられてしまった。いつも人間味あふれるクレしん映画だけれど、今回はくだらないギャグのオンパレードの中で、最後に人間の本質というか人間の心髄を鋭く突くような結論を導き出す。これ、大人が見てグサッと胸が痛いほどですよ。☆は3.5にしたけど、気持ち的には☆では数えられない単位ですごく好き。
もちろん全体のトーンはいつものクレしん映画と変わらず、カンフー映画のパロディなどを踏まえて、安定のギャグ感で笑って観られる感じ。ただ今回特筆すべきが、映画の最後にしんのすけたちが闘う相手が「悪」ではなくむしろ「正義」の方であり、敵ではなく味方であるという点。正義感あふれる味方が、パワーを手に入れてしまったがために正義を見失ってしまう。その正義感としんのすけたちは戦うのだ!ってこれファミリー向けのアニメですか?っていうくらいの深遠さ。クレしん映画が常に、表も裏も嘘も真実もある人間を愛し見つめてきた極北じゃないのか、って大袈裟なことを思ってしまう。そして最後の最後に繰り広げられる抱腹絶倒の大団円。深遠なことを言っておきながら、作中で最もくだらないギャグで落とし前をつけるあたり、やっぱりクレしん映画たまらない。
しかも今回は、かすかべ防衛隊系作品でありながら、野原一家もかなりフィーチャーされているという点(クレしん映画は概ね、かすかべ防衛隊系作品と野原家系作品とが交互に作られている)。これは個人的に嬉しいポイント。かすかべ防衛隊も野原一家もどちらも好きなので、一作品で両方楽しめるのはありがたい。欲を言えば、もっとしんのすけと風間くんのイチャイチャを見たかったゾ(邪念)。
今回、この映画を観てふと思ったのだけれど、今ハリウッドで流行しているヒーロー映画(MARVELやDCなど)って、実際クレしん映画と実は大差ないのではないか?ということ。映像のド迫力でなんかごまかされているけど、ストーリーの中身って、やってることアメコミ映画もクレしん映画も実はそんなに変わらない(ありえなさも含めて)。まぁどちらも元が漫画なわけだから驚くことでもないかもしれないけど、なんとなくアメコミ映画が苦手と思っている私からすると、「漫画」としてのプライドを貫いているクレしんの方が好感が持てるなぁと思ったのだった。
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