マスカレード・ホテルのレビュー・感想・評価
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カメラと脚本がなあ、、、、
とてもカメラのボカシの使い方にとても違和感を覚えた作品でした。
個人的な東野作品は重厚なものであると勝手に思ってはいたのですが、悪い意味で単純で期待を裏切られたような感じがしました。
脚本も単調でお粗末だなあという印象が強かった。
もっと松たか子演じる犯人の闇を描いて、ストーリーに厚みを出してほしかった。
ほかの東野さんの映像化には、犯人の闇を描いている部分が多くあるように感じるか、なんとも軽々しく見えて仕方がなかった。
演者が豪華だっただけに残念だった。
☆☆☆★★ 原作読了済み。 原作はほぼ半分辺りまでが、【お客様は神...
☆☆☆★★
原作読了済み。
原作はほぼ半分辺りまでが、【お客様は神様】とばかりに。【神様】からの無理難題を突き付けられながらも、尽くしに尽くすホテル従業員の悲哀が。ホテルマン に化けた刑事と、それを見守る優秀な女性従業員との、丁々発止のやり取りを中心として展開されて行く。
読んでいても「大変だなあ〜!」と、ついつい思ってしまうし。もしも、この仕事を自分がしていたら…等と、恐ろしい想像を膨らませてしまう。
ここが、この原作の面白いところ…だったのだが!
…問題は、原作の後半部分で!徐々に犯人像が割れて来る辺りから…。
如何にもネット時代を反映し。ネットで知り合った者同士が、顔を合わせずに殺人を犯す。まさに、時代を象徴するかの様な完全犯罪を成立させようとする。
異様な連続殺人を装いながらも実は…とゆうストーリー展開。
ネットで知り合っただけの人同士での殺人事件は、確かに過去にも起きたとは思うのだけれど…。
読んでいて、「何でまたこんな穴だらけの計画が…」と思ってしまう。
原作では、どうにかこうにか物凄いキレ者で、頭の良い犯人像として書かれてはいたが…。
全く面識の無い者同士が【確実に《その日・その場所で》人殺しを行う】…のを確信して、次の殺人に移行しているのがもう何とも(ㆀ˘・з・˘)
そして最後に分かる真犯人の人物像!
「過去に受けた恨みは忘れない!」とばかりに…。
本当にその様な気持ちになるんでしょうか?
まあ!こちらは男なので、今ひとつ分からないところではありますが。
例えなったにせよ。もっと簡単に第4の殺人は出来るんじゃないの?とは思うが…。
一応、殺害方法から身元が割れてしまうから…って事だったが。
その様に、原作自体は前半は面白く。逆に、後半がちょっと…と、思わずにはいられなかった。
映画は殆ど原作通りに進んで行く。
原作に描かれているあるあるエピソードは殆ど網羅。そんな中でのあるあるが、事件解決のヒントとなったり。実は真相そのものだったり…も。
その中でも。原作では中盤に起こるバスローブ事件を、映画の初っ端に持って来て。新田の刑事としてのキレ者振りを表す変更点はとても良い。
他にも、題名になっている《マスカレード》
ホテルにやって来るお客様は、誰でも仮面を被っている
この辺りは、原作だけを読んでいても。あまりピンとは来ないが、映画ではその点は強調していた。
…逆に、音楽を含めて。し過ぎていた…とも言えるのだけれど( ´Д`)
そして大事な点!
これは木村・長澤。2人によるバディムービーで有るところ。
映画の途中で、小日向文世は長澤まさみに言う。
「今は山岸さんが新田さんの相棒なんですね!」
それをはっきりと打ち出しているのは良かったところ。
更にもう1つ。最も重要なところが!
犯人の存在と、お客様の安全を思い。長澤が総支配人に伝えようとするが…。
この時の「ホテルマンを辞める!」「刑事を辞める!」との2人の想い。
原作を読んだ時に「これは或る意味ラブシーンなのでは?」…と思った。
タイトルバックの画を見ても明らかな様に。反目していた男女が、お互いのスキルの高さを尊重し。やがては単なる《相棒》から、次第に惹かれ合って行く。そんな話に思えたのだった。(ただ、年齢的に考えて。木村拓哉が恋愛映画に主演するのは難しくなって来ているのも、再確認出来るのだけど。)
映画でも、この場面がやはり最重要シーンと思ったのだろう。この場面が、この映画での白眉と言えるシーンになっていた。
…と褒めつつも。どうしてもフジテレビの(特に『HERO』辺り)ドラマだな〜…と、貶したくなって来る辺りもチラホラと見受けられる。(-.-;)
美術スタッフさん達の仕事振りや。グルングルン廻り捲る撮影等は、(好き嫌いは別にして)一見の価値は有りますが…何でしょうね〜!何処か安っぽい感覚なんですよね〜(u_u)
それにしても、ジャニーズさんの苦労たるや心中察するに余りある。
最早、歌を忘れたカナリヤ…と言っては言い過ぎなのだろうけれど。今の時代、テレビドラマでの高視聴率はなかなか望めない。
鉱脈を映画に求め。(この原作なら続編も有る)少なくとも2〜3年で、5〜6本の主演映画を製作し続けなければならないのだから。
しかも、それは彼1人だけではない訳で…。(EXILE系のライバルも多いしね〜)
ところで、生瀬が、木村拓哉に言い放つ「ちょっと待てよ!」の一言と。総支配人に話に行こうとする長澤を、本人自ら「待てって!」と言う台詞。
ここ笑うとこですね。劇場内シーンとしてたけど( ´_ゝ`)
それと前田・勝地の、『食べる女』に続く夫婦共稼ぎ感もね〜( ´Д`)
2019年1月21日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン1
悪くないけどモヤッとします。
木村拓哉さんが主人公のとあるゲームをプレイしたばかりだったのと、東野圭吾さんの作品が好きだったのを理由に、映画を観に行きました。
原作は7割方読んでいた状態です。
キャスティングは決して悪くないと思います。サイトではネガティブキャンペーンか、木村拓哉さんについて批判的なコメントが多く見受けられますが、「検察側の罪人」の時のような緊迫感のある演技はできる方だと認識していますし、下手だと揶揄されるのは少し不自然な印象を受けました。
どちらかと言えば、「コンフィデンスマン」のイメージが最近では(私の中で)強調されている長澤まさみさんへの違和感の方が強かったです(髪型も同じですしね)。
しかし本人はとても素晴らしいホテルマンを演じていらっしゃったと思います。
ただキャスティングに関して強いて言うならば、豪華なキャストを無駄に使い過ぎた…と感じています。濱田岳さん、ムカつくお客様を見事に演じておられましたが、最初に出たきりその後姿を現しません。他のキャストさんに関しても同様です。入れ替わり「HERO」などを彷彿とさせる役者陣が現れては特に多くはその後重要視されることはありません。
キャスティングと書きましたが、これは原作の軽さが影響している気もします。
近頃の東野圭吾さんはワンパターンになって来ているなとボンヤリ感じており、他の方の仰るように「新参者」などに比べ本作品は軽く描かれた印象です(私も軽くしか読んでません)。新田という主人公についても同様、主人公の深みがないと言われる原因はおそらくそこにもあります。
「誰が犯人か分からない」
そんな緊迫感を味わってもらいたい作品だったかと思うのですが、クレーム対応に重きを置かれていて、また豪華な役者陣が風のように現れては一瞬で消えてゆくので笑
初めて作品に触れる方は誰が犯人なんだろう…と考えるような場面も余裕も無かったのではないかな?と思っています。
(所々再登場していたら観客も疑いの目をもって観ることが出来たかも?)
脚本があまり好きでは無かったので、コンフィデンスマンとコラボでもなにかして、「実は私も潜入してましたー」くらいのどんでん返しがあれば面白みもあったのかもしれません。…勿論全く別の作品としてです。
そして「泣かせに来てる…のかな?」というどっち付かずな場面も多いです。これはBGMの使い方にも違和感でした。
そんな中で本当に絶賛したいのは松たか子さんです。声色も最初に現れた時には松たか子さんだと気付きませんでした。
演技が素晴らしいことは知っていますが改めて好きな女優さんだと認識することが出来ました。そこが一番観に行って良かったと思える点です。
特に好きでなかった点は、冒頭のカメラワークが鼻につくところです。そこが唯一本当に受け付けなかったところ。ドローンで撮ったような上空からの映像は単純に酔います。
夜から昼への移り変わりもワンパターンだなと感じました。ホテルより外(殺害現場など)に視点が移っていかないので、工夫…ではなくネタ切れなのか?と思いました。そこは退屈です。
加えて、ホテルマンと刑事が打ち解けて行くと言うシーンですが…新田の改心が映像の中であまりにも早いです。
展開があまりに早いので、この作品はどうせならドラマにし、じっくり時間をかけて打ち解けて行くシーンを表現して欲しかったなと思います。
「いやいやこんな簡単に…w」とツッコミたくなる。
ただ微笑ましいシーンがあったことは確かなので、そこを無視すれば新田とホテルマンの二人は本当にいいコンビでした。
「襲われたのにこんな直後に普通にピンピンしてるんかい!」とか、「こんなあっさり撤収するんかい!」とか、「なんで最後戻ってきたのか説明しないんかい!」とかつっこむ部分が多いので、ちょっとこの作品には不完全燃焼な面があります。微妙にモヤッとして終わります。
もっと登場人物を掘り下げるべきでしたね。
花嫁はその後どうしたかとか、ストーカーはどうなったかとか、足りない面がそれぞれの人物にあって塵も積もった結果…モヤモヤします。とにかく、ほんの少しモヤモヤします。
「こんなとこ泊まりてえー」と思えるような豪勢なホテル、役者陣の演技は褒められていいものだと思います。
さんまさんを探すのも楽しかったです。
ただ時間とBGMやカメラワークのパターン、脚本が少し足りなかった…それだけです。
もっと良くつくれた作品だった筈なので今後があれば期待しています。
素人が長々と失礼いたしました。
今年の邦画最高かも
俳優、脚本、音楽、撮影、どれも素晴らしいです。
観た後に、スッキリした気持ちになれる映画です。
俳優を無駄遣いする映画は、観ていてガッカリです。
この映画は、登場人物がうまく構成されているなあと思いました。
明日から友人におススメしまくると思います。
原作本を読んでみたいと思います。
もう一度観に行きたいと久しぶりに思いましたし、
新田さんと山岸さんのその後を観たいと思わせてくれる素敵な映画でした。
酷評するので 嫌な人は見ないでください
ミステリー要素以外は 全部チープ。
1話完結型のドラマを何回も見せられた感じ。その度に リセットされて 集中力が切れる。
ホテルマンの心得 どーでもいい。
ヒロインとの関係性 興味ない。
キムタクのオラオラ感 本当に嫌い
他にも細かいところもイライラしましたが それ以上にダサい脚本が 私のお口には合わなかったです。ごめんなさい
やっぱり素晴らしい役者だ(⚠️本気なネタバレ)!
とりあえず、犯人役の松たか子が素晴らしい演技!
他の演者さんとの出てきてからの空気感、
その前の盲目を装った老婆役のリアルさ、
もう、全てが優ってました!!
松さんが出てなければ、評価は2.8くらいです。
うん、やっぱり素晴らしい人だ!!
あのシーンはもっとみたい!
感動!
スカッとばあちゃんに登場して欲しいマトリョーシカホテル!
映画作品の冒頭で、空撮から、ホテルのエントランスのアップへとカメラが徐々にズームダウンしていくと自然に、何か大きな展開が起こるかも?と観客の期待感は自然と膨らんでしまう。
そして言わずと知れた、本作の主人公はキムタクと言う事も有り、早い段階から、映画館では予告を流すし、TVでも宣伝番組を多数流していたので、映画公開前に期待値が自然と高くなるようにシカケが張り巡らされているのが本作かも知れない。
ひょっとして本作を観る前から、観に行こうと考えている観客には映画を楽しむ様々なトリックが仕掛けられて、映画ファンは作品の中の参加者の一部に事前になっていたのかも知れない?
ところで毎度の事なのだが、私は本作の原作である東野氏の本を未読なので、この映画がどれ程東野氏のベストセラー作品の良さを描き出しているのかは分からない。
だが、私が本作を観て感じた印象は「マスカレード・ホテル」と言うよりは「マトリョーシカ・ホテル」と言う感じだった。
連続殺人犯の予告に因って次なる殺人の犯行現場がこのホテルと言う事。
チョット一般庶民には豪華なホテルと言う事で、そんな大きな舞台では事件もテロなみにドデカイ事件性を期待してしまったのは私だけだろうか?
ホテルとがっちり協力して捜査本部がホテル内に出来て潜入デカが何人も出入りするとなれば、自然と結婚式を控えた客の登場も有り、結婚式を狙うテロ話かな?と勘違いしてしまう。
更に、客として登場する人物も濱田岳、笹野、高嶋、生瀬、菜々緒とクセの有る役者をドンドン順に登場させていくので、彼らは何か事件と関連が有るのでは?と物語に引き摺り込まれる。真犯人との接点等を期待するのだが、この人物達はどれも不発。
この下りがドンドン1つのエピソードに付き合う度に不発で終わり、事件性ゼロになる始末。これこそ、蓋を開けると次なる箱って感じで、これぞ、マトリョーシカ!しかも中身ゼロ!
だが本作は、普段では観る事の無いホテルの裏事情エピソード集特番を観られたってところでお買い得セールってとこかな?
お客のエピソードの数々が単なるお客の個人的な我儘で終止するので、これ笹野さん、お客で登場せずにスカッとばあちゃんとして登場してくれたら、一発で問題解決でしょう?
それもこれも、総てはキムタク演じる新田と長澤演じる山岸の距離を縮める為のエピソードだったと言うトリックか?
なるほど総てのお客様はマスカレードだね!新田と山岸の主宰する仮面舞踏会のお客様でした。
ところで、さんまさんが友情出演しているとTVで放送していたけれど、私はそんな事は忘れていてテロップに彼の名前を見て、どこで出ていたか?全く気が付かなかった。でもそれだけを確かめにもう1度本作を観る気にはなれないのが残念!
キムタクファン、長澤ファン或いは、松たか子ファンには観て損はないのかな?
私は公開3日目の日曜日の朝、第1回目の上映にも関わらず、おそらくキムタクのファンであるだろう熟女で映画館は満員だった。
うーん、没頭できなかった
キャストが豪華で演技力のある俳優+旬な俳優が出ていて、登場するたびに、この人も出演してたんだ!っと驚きと嬉しさは味わえる。
ただ、一つ問題が浮上して解決しての繰り返しの中で事件の捜査もしている。
という、同じこと(ホテルのクレーマー対応)の繰り返しを見ている感覚がどうしても拭えず、没頭してみれなかった。
ここまでのキャスト陣を揃えていることを踏まえると少々勿体ないと言わざるを得ない。
木村拓哉のかっこよさはもちろん味わえるし、長澤まさみのおとぼけなしの役もすごくよかった。
それだけにやっぱり勿体なかったかな。
明石家さんまをさがせ!
エンドクレジットで映画館の会場がどよめくのは久しぶり。明石家さんま(友情出演)と書かれているではないか!こういう場合はほとんどがこれから出るんだぞと目を凝らしてみるも、見つからず。結局はリピートしなきゃダメってことなんですね(笑)。
結果から言うと、かなり良く仕上がってた。原作は映画を観てからにしようと思い、全く読む気なしだったが、意外と伏線だらけだったのを文章でどう書いてあるのかが気になってしょうがない。まずは文鎮、ペーパーウェイトというお洒落な言葉は苦手なので文鎮です(文珍じゃない)。長澤が何度もホテルロゴの入った文鎮を丁寧に揃えておくシーンによって、何かあるな?と最後まで楽しみにさせてくれるほど。それをキムタクがしつこいほどに観察していることだ。まさか彼女が犯人のターゲットだなんて絶対にわからないのですが、これも「部屋番号を教えてはいけない」というエピソードの一つに繋がっていたのだ。
こうなってくると、一見して関係なさそうなエピソードも謎解きストーリーのどこかに少しずつ絡んでくる。冒頭の濱田岳だって部屋のグレードアップという点においてはちゃんとストーリーテラーの一部を担っていた。有名人の不倫カップルの使う小細工だとか、ストーカーの性格だとか、怪しい人間たちのちょっとした部分が全体に絡んでくる。
そんな全体的な面白さもさることながら、一番ビックリしたのは真犯人の正体でしょ!年末の『来る』ではイマイチだったけど、『告白』が劇場公開されたときの衝撃に似たようなものがありましたよ。ついでに思い出したのが『THE有頂天ホテル』での松たか子。中国人ぽく片言の日本語を喋るシーンが忘れられない。と、見ると、日本映画におけるホテル映画へのオマージュも感じられると同時に、同監督の失敗作であると思われる『本能寺ホテル』の反省のもとに作られていたのかもしれないな。TVドラマの『ホテル』の高嶋の兄を出演させてるのもそれなのかもしれません。
映画としてはラストが蛇足気味。小日向がわざとらしくワインを飲んで帰るシーンなんて見たくありませんでした。マイレビューとしてもちょいと蛇足気味にしますが、ホテルを扱った作品として、かつては森村誠一が推理小説界の第一人者となりました。ずっとファンだったので、元ホテルマンの小説はホテル業界の内情を赤裸々に描いてあったのを覚えています。そこで得た知識があってか、マスターキーがあるだろ!などと突っ込みもさせてくれないほど、映画では上手く処理してあったように思います。ただ、電話のトリックだけはいただけなかった。そんなもん発信履歴を調べるりゃわかるやろ!!で、減点。
東野ファンも キムタク ファンも
ホテルに来る様々な“お客様”の 短編ドラマを見ているような感覚が飽きさせず、
内容もさすが東野圭吾だと思わせる、誰にも想像が付かない結末で楽しめる作品でした。
刑事役の木村拓哉は 思ってた以上に格好良かったです。
キムタクファンは必見、 東野圭吾ファンも もちろん見て損はないと思います。
この映画はサプライズが多々あるかも。
1番驚くのはエンドロールかもしれませんね。
もう一度見てみたいと思う人もいるかもしれません。
久留生検事が新田刑事になり、女性相棒が長澤まさみになったテッパン作品
間違いなく大ヒットする。みんなが大好きな展開の作品だ。製作のフジテレビが「HERO」(2007/2015)を意識している通り、木村拓哉演じる久留生検事が新田刑事になり、女性の相棒役が長澤まさみ(松たか子→北川景子→長澤まさみ)に置き換わっただけのテッパン設定である。
もちろん東野圭吾が原作なので、作品としては趣きが異なるわけだが、細かなウンチク(本作の場合、ホテルマンあるある)を絡めた伏線の引きかたが、まさに東野ミステリーである。そういう意味では同種というわけではない。
さらに演出が「HERO」の鈴木雅之監督なので、木村拓哉の扱い方に手馴れていることは確かだが、そのぶん新しさはない。もちろん鈴木監督は、綾瀬はるかの「本能寺ホテル」(2017)、「プリンセス トヨトミ」(2011)なども手掛けており、娯楽大作に抜かりはない。
劇中、舞台となる"ホテル・コルテシア東京"の正面玄関を、昼夜の変化をつけながら捉えるカットが何度も出てくる。これは「HERO」で、"東京検察庁城西支部"の正面玄関を撮った左右対称の構図と同じである。2015年の「HERO(2)」では、"ネウストリア大使館"の正面カットもこれだ。
またホテルという室内セットを使いながら、上下パンが駆使され、ダイナミックなカメラワーク(ドローンも使用)も、鈴木監督らしさが出ている。映画のスクリーンサイズには効果的だ。
2016年SMAP解散後のソロ木村拓哉が本格的に挑む"俳優業"は、その作品性、共演キャスティング、監督に至るまで完璧にマネジメントされている。
ソロ1作目の「無限の住人」(2017)では、時代劇で意外性を出し、三池崇史監督の起用による市川海老蔵、福士蒼汰と共演した。2作目は原田眞人監督による二宮和也との共演を目玉にした「検察側の罪人」(2018)だ。いずれもソコソコである。そして3作目にして見馴れた"木村拓哉"が見られる"本命"タイプでの勝負となった。
ただ"本命"の裏返しは、"マンネリ"である。なので、小日向文世と松たか子が出てくると、結局、「HERO」となんら印象は変わらなくなったりする。
とはいえ、"木村拓哉"然としたスーパースターが、共演者を従えて活躍する。これは実績のある手法で、多くの観客が求めているもの。さらに原作は東野圭吾のベストセラー小説で、新田刑事を主役にしたシリーズ化が可能である(すでに原作は3巻発売中)。
フジテレビにとっては昨年、特大ヒットした「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」に続く、看板シリーズが誕生したともいえる。
(2019/1/18/TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
キムタクの映画と侮ることなかれ 笑
ヒーロー、無限の住人、検察側の罪人とことごとくイマイチだったキムタク主演映画だったけど、本作はよかった。 先が読めない展開でなかなか引き込まれるストーリーだった。久々にいいミステリー映画を見た。
怪しい人物が現れて、犯人かと思わせて、別の形でクローズする、そういった展開が何重にも続き息もつかせない。そして、クローズした伏線が実はクローズしてなくて、それが核心というオチはよかった。
にしても、松たか子の使い方はとても贅沢ですねぇ。あと、エンディングでさんまさんの名前が出たけど、どこに出てたんだろうか 笑
長い
話逸しの一環だと思うが要らない話が沢山あり過ぎて話が長すぎる。途中から最後に犯人が出てくる展開だと見えてきたので途中から最後の15分までは只々退屈だった。
豪華出演陣と言っても1日2日しか撮影に参加していないはずで、それがどうしたという感じです。
キャストとストーリーが良い
ホテルに宿泊しにくる登場人物が豪華であり、かつ最初から最後まで予想を裏切られるようなストーリー展開になっていてとても楽しかったです。長澤まさみが演じていたホテルマンは、お客様が決めたルールを元に精一杯もてなすことを仕事としており、どんなクレーマーに対しても真摯に丁寧に対応し、お客様が快適な宿泊ができるよう、相手が求めていることを感じ取り即座に動いているのがすごいとじました。あれだけ人に尽くし親切にできるのは仕事であったとしても本当にすごいことだなと感じました。
今年中にこの映画を越える作品に出会えるか
今年の初鑑賞が大満足の映画で嬉しい!㊗️😊
東野圭吾の作品の「人魚の眠る家」は原作を読んでから映画を鑑賞し、充分楽しめたが、この「マスカレード・ホテル」はできれば映画が先を勧める。
誰もが正体不明の客は全員犯人に見えてくる。
キャストも豪華で全員犯人に見えてくる。
伏線のエピソードも緻密で全員犯人に見えて来る。
最後まで目が離せない。
私を満足させたのは舞台となるホテルの雰囲気の良さ。(少し、三谷幸喜の有頂天ホテルを思い出させる)
カメラワーク、そして重厚感のある音楽。
キャストがTVドラマのメンバーと被っているとの意見もあるが、私的にはそれぞれの役になりきり、違和感もなかった。
前のレビューでキムタクがなぜ部屋が分かったかと書いてあったが、何度も出て来る小物がヒント。
その謎解きしないのも潔くて素敵。原作ではどうなっているか知りませんが。
友情出演の誰かさんが分かるまで観るべき?
上品な映画
とても上品。
BGM、ホテル・コルテシア東京がほんと上品に画かれている。
原作未読です。
ただの被疑者逮捕するだけの映画ではなく、
数々の客…いや、お客様がホテル・コルテシア東京でどんな仮面を被っているのか。そういうエピソードも楽しめる映画です。
ただ、私の勘が良かったのか、犯人が山岸の「今日は大事なお客様が…」的なセリフで薄々気づいてしまいました。
というか、予告で松たか子が出てたのになんで出ないのか〜とは思ってたんですけどね笑
ですが、最初から最後まで飽きずに満足できました!
面白いが、、、
映画としてはまずまず面白いが、犯人の手口が現実離れしすぎというか、納得感が薄いというか、そこが気になった。最後に新田も言っていたけど、あの2人が殺されたとして2つを結びつけるのは難しいんじゃないだろうか。それを「頭がいいから完璧を求めた」で済ませるのはちょっと手抜きっぽい、、、警察を騙すというより、ただ意外な展開のためだけに思えちゃう。まあ、そこはそんなに目くじら立てちゃいけないんだろう。
満足度70%かな
木村さん、長澤さんはスマートな仕草や会話でコンビネーションもテンポもよかったです。
ホテルの外観も見せ方も良かった。
残念なのは、松たかこさんのキャスティング!老けメイクした松さん出た時点で怪しさ満載です。
実は若いとか分からないくらいのメイクで他の無名役者さんがした方がよかったんでは?
そこが勿体無いです。
東野圭吾作品としては
いつも観終わった後まで残るようなどっしりとした心情とトリックのどんでん返しがあるのに対して、これはライトな感じでした。(原作は読んでません)
内容としては、ホテル内での様々なエピソードとして来る人みんな犯人という錯覚を交えながら最後の犯人に辿り着きます。
ライトながらもやっぱり最後は、何となしに描かれていたシーンが最も重要であり、犯人の紛れ方、動機やトリックの発想が東野圭吾らしいです。
ホテルに来る人は仮面を被っている、まさにその通りで、何を言われてもホテルマンはノーを言わないお客様主義。そんなプロでも一歩間違えたらこうなってしまう、、難しい職業だなー
非日常のホテルと刑事シリーズを組み合わせた、とにかくノンストップで、主演2人の掛け合い、次々と容疑者風が来るので飽きずに観れます。
後半15分はいらなかったなー
俳優陣が豪華。東野圭吾や内容を知らない人でも見る価値はあるかもしれません。
まさかの夫婦共演の使い方や泉澤祐希のキャラ、さんまさんなど遊び心もちょいちょいありましたー
ただただ長澤まさみ可愛い!
軽いおちゃらけもなかったなー。(真面目か!)
映画 良かった。
キムタクも良かったよー。
松たか子 (メジャーリーグの4番打者みたいな印象になってきた)
ホテルマン 渋いね。
一流ホテルかぁ…
泊まってみたいなぁ…
明石家さんま どこに?
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