英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18 ロイヤル・バレエ「不思議の国のアリス」のレビュー・感想・評価
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バレエという表現の世界へ
アリスの物語を知っていれば
決して敷居は高く無い。
演出家の裁量
ダンサーの能力
スタッフの力量
総合的な才能に魅了され
なるほど、なるほど、
凄いと感じるはず。
作品はロイヤル・バレエ団
らしいと言えば、らしい作品。
バレエ、舞台、好きは必見。
※
アリスに感情移入しちゃう
バレエを知らなくても楽しめる。
ロイヤルバレエの不思議の国のアリスです。
三年前にも映画館で見て、その時はサララムさんがアリスでゼナイダさんがハートの女王だった。マッドハッターは今回と同じくマックレーだったかな?
三年前に始めて見たとき、小説のアリスのあらすじを知っていたとはいえ、セリフのないバレエの新作を楽しめるか?と半信半疑でしたが、これが面白くて。全然飽きないし引き込まれるし面白かったんです。
で2017-18に再上演ということでまた見てきました。
今回のアリスはローレンカスバートソンさんで、すごくマチュアなルックスしてはるけども演技がとっても10代のアリスでびっくりしました。この方すごい。
ハートの女王がゼナイダさんではなく小柄なラウラモレーラさんでしたが、面白さは遜色なかったです。
知ってても声が出る面白さです。
アリスのあらすじは多少知ってた方がいいですかね。
チェシャ猫がかわいいし、青い芋虫がセクシーで、お花のワルツやハート女王によるローズアダージョのパクリなど、名作バレエへにオマージュと読み取れる企みもいいです。
ハンプティダンプティは出てきません。
映画館に鳴り止まない拍手。
本当、踊りのレベルも演出のセンスも抜群なんだ。
評判のパドドゥも確かに美しく、素晴らしい技術なんだけど
とにかく、幕切れの演出が美事なんだ。
喜ばしくも哀しいことに、
アリスはオトナになってしまったんだ。
だからもう、二度と逢うことはできないのだろう。
夢オチは夢オチなんだけれど、こんなに
あの奇ッ怪で、醜悪な悪夢のなかの登場人物たちが
こんなにも愛おしく、ああもうお別れなんだ、もう逢えないんだ…という
切なくて切なくて、張り裂けそうになる気持ちを
拍手に変えて。
何度も何度もカーテンコールして欲しくて
この夢のような時間が、少しでも長く続いて欲しくて。
気がつくと、映画館なのに拍手していた自分がいた。
こんな作品は初めてかも知れない。
不思議でキュートな物語
バレエスペクタキュラ♪
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