「悪くないが何処か煮え切らない映画」パシフィック・リム アップライジング シャンゼリゼさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くないが何処か煮え切らない映画
前作は十数回劇場に足を運びました。
今回は吹替版、4DX版、字幕版を鑑賞。
万人受けはするかも知れないが前作の様にコアなファンが何十回も観に行く映画では無いです。後半は良かったのですがエンジンが掛かるまで時間がかかった印象。
この監督もやるなぁという部分有り、そこはそうじゃ無いだろ!と言う部分有り、観終わって悪く無いのだけれど煮え切らない・モヤモヤ感が残る映画でした。もっともっとBGMかけて「パシリム新作観てるんだ!」って気持ちにさせて欲しかった。
ポスターや予告でイェーガー4機チームとKAIJUが対峙するのかとワクワク感で劇場に足を運び確かに後半はそうなったが巨大ロボVS巨大ロボでは無く巨大ロボVSKAIJUがもっと観たかったんですよ!新イェーガーにも新KAIJUにも前作の様な憧憬は感じられなかった。
描写や説明が足りない部分も多々有り
冒頭のマコもこんな事で死んじゃうのか?マコの残したメッセージって何?って感じ。
訓練生もあれだけ共同生活している中、もっと絆も出来ていた筈だが描写が少なかった。前作の様な熱い友情ももっと観たかった。ラストのアマーラの雪合戦の相手もヴィクトリアの方が良かったのでは?
後半世界中のイェーガー基地全滅についてはナレーションのみでほぼ描写無し。東京からいきなり富士山頂上に到達。KAIJU足速ぇ〜富士山近っ〜の様な。
個人的には前作の博士二人の関係や掛け合いが好きでしたが今回はニュートがKAIJUに洗脳され捻った関係となり観ていて辛かった。次作もニュートは裏ボス的な存在になるのか?やるせないなぁ。ハーマン、「僕が必ず君を救う!」とニュートを抱きしめておくれ。
ラストに続編を思わせる「こっちから行ってやる」的なセリフが有りましたがどうなるのか。地球側がディフェンス側だったからこそ成り立っていた気がするので不安です。