「予告編の冒頭にもあった、稔侍さんが、冷たい水に手を入れて大きめに切...」星めぐりの町 rkさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編の冒頭にもあった、稔侍さんが、冷たい水に手を入れて大きめに切...
予告編の冒頭にもあった、稔侍さんが、冷たい水に手を入れて大きめに切ったお豆腐ひとかけらを口に入れるシーン。みっちりとしてなんとおいしそうな豆腐。
そして、かまどで炊いたごはんや炭火で焼いたシャケと卵焼き、囲炉裏の火。
豊田の豊かな自然の中で、豆腐づくりと同じように毎日繰り返される丁寧な暮らしぶりと、不器用ながらも少年を思いやる人たちに、こちらもあたたかな気持ちになりました。(お巡りさんの「この子はいい子なんです。」が、ちょっと泣きそうになった。)
本作のテーマは、あの震災で家族を失い、深い傷を負って頑なになっている少年にいかに寄り添っていくかということでしたが、こんな豊かな自然や丁寧な暮らしとは対極の日常を送っている身としても、癒しをいただくことができました。
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