「玉子焼きは家族の味」星めぐりの町 shironさんの映画レビュー(感想・評価)
玉子焼きは家族の味
阪神淡路大震災から23年。
1月17日に鑑賞させていただきました。
本作は東日本大震災で孤児になった少年の物語でしたが、風化させてはいけない記憶として、どちらにも通じるメッセージがあると感じました。
とにかく食べ物が美味しそう!(*゚▽゚*)!
やっぱり「食」は生きる基本なんだなぁ。
丁寧に作られた食事が、少年に生きる活力を蘇らせたのだと思います。
玉子焼きのシーンが素晴らしい。
今まで食べたことのないような美味しさに、それが作られていく工程や、丁寧な“ものづくり”に携わる人々に対する興味が湧き…
それはそのまま、自分を取り巻く世界に目を向けることに繋がったのではないでしょうか?
震災から止まっていた彼の時間が、静かに動き出します。
桜の大木に寄り添い、鶯のさえずりに耳を傾ける少年。
自然の猛威に全てを奪われた少年が、自然の美しさに癒される様は感動的でした。
そうそう、使用されている音は、どれも実際に豊田で録音したものだそうです。
“ものづくり”のこだわりが、しっかりスクリーンに映し出されていました。
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