ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間のレビュー・感想・評価
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ふたりとも、がんばったね☆
ニュースカメラマン、アレックス(ケイト・ウインスレット)と、外科医師ベン(イドリス・エルバ)と、名前が分からないレトリーバー種の犬が、主な登場人物
ソルトレイクシティの悪天候による全便フライト欠航の中、二人乗り飛行機をチャーターし目的地近くまで辿り着こうとする、この日偶然会った二人。アレックスは自分の結婚式の為、ベンは自分が執刀する手術の為に…
飛行機のパイロットは気のいい爺さんで、危なっかしいなぁと思っていたら、案の定、脳梗塞を起こして、飛行機は山に不時着。機体後部は壊れて荷物も吹っ飛ぶが、パイロットの愛犬は無事。この点は安定のハリウッドクオリティ(事件で人は死んでも、犬は死なない法則)
そこからはふたりと一匹のサバイバル。犬はしばしば画面からいなくなったり、助けに来たり。物言わぬ犬がとても表情豊かで、ストーリーにスパイスを加える。食糧と水は21日間サバイバルした設定にしては、結構尽きない。暖を取る為の紙とかもね。狭い機体でビバークして、焚き付けの紙焼いたら、煙が凄いとか一酸化炭素中毒とか怖いよねとか、もうそういうツッコミは流すのが鉄則(笑)
かなりの雪の中のロケ、殆ど好天ばかりなのも、ツッコミ所だけど、ふたりともよくがんばったねというのが感想
イドリス・エルバはNHKで放送していた「刑事ジョン・ルーサー」で初めて知った。デンゼル・ワシントンに似た穏やかな眼差しに加えて、体型が男らしい。「28週後…」にも軍人役で出てたのね。あとは「マンデラ」でネルソン・マンデラも演じている。わたしは声が楠木大典さんで馴染んていて、この映画の吹替版でも楠木さん
ケイト・ウインスレットは2025年5月9日から日本で公開される「リー・ミラー」が楽しみ。第二次大戦中の強制収容所の写真を撮ったカメラマンの話
先々楽しみな映画があると、嬉しいですね
窮地に陥った時に人は真価を問われる
雪山サバイバルで男女が恋に落ちる物語
内容的には比較的ソフトなサバイバル映画。 山小屋を見つけて一息つけ...
愛は死の彷徨から救う。
2017年の映画で、ナザレ出身のアサド監督の作品だ。中東をテーマにあつかっていないので、彼が監督していると思えなかったが、初めの方にすぐ軽い冗談が出てくるので、これはアサド監督らしいと思った。それに、シンプルな内容だが複雑な人間の心の動きをテーマにしているところが彼の作品の特徴かもしれない。
ヘリコプターが落下して、二人が(アレックス、ベン)がお互いに無事だとわかって、食物がどれだけあるかと。クッキー、アーモンド、とベンがリストを挙げている時、アレックスが『どんなんクッキーがあるの』とベン(イドリス・エルバ )に。ベンは『なに?』って。この冗談から始まってそれらはいくつかある。生死がかかっていても、まだ、先を見ることができていないからだが、こういう冗談を言える環境が好き。
あと、アレックス(Kate Winslet)が 最後の残りのキャンディ(?)を『私は食べられない、あなたも(いぬ)食べられないよ。』とベンにここを抜けられそうな道を探してもらってのに、私たちだけが、これをたべることができないと、犬に言い聞かせるところが好き。このクッキーもキャンディもこの映画で、私にとって意味がある。映画にはないが、下界に戻って、これと同じのクッキーとキャンディを見たら、お互いに分け合いたくなるのに違いないから。
喧嘩し、自分の意見を言い合い、ぶつかり合っても、お互いに助け合い、相手を思いあっていくというに二人が変わっていくシーンも好き。どこのシーンも好きなんだけど、ベンがシャワーを浴びながら泣くシーン。妻、また、好きになったアレックス、を失うのが辛くて泣くシーン。それも、雪山では暖かいシャワーなんて浴びられなかったのに、そのシャワーは感謝感激のシャワーなはずなのに、そこで泣く。
アレックスの結婚相手が、『あなたの一部が欠けても愛している』というシーンは、生死を彷徨う困難をベンとともに乗り越えたから、心もベンに傾いてしまったのを承知している言葉だと思った。
下界に戻り、二人の心をまた強く結びつけたのはアレックスが写したベンの写真など。アレックスは結婚したと思い、自分の気持ちを押さえつけていたベンの心が爆発して電話をかける。ベンはまた愛を失いたくないから、アレックスを愛することに躊躇している。この様子がベンの目によく表れている。
愛は二人を死の彷徨いのなかから救った。最後の曲は:Dusk Till Dawn
イドリス・エルバ がコロナウィルスにかかったとトイッターで皆に知らせた。でも、症状が全く出てなく元気だと。こういうコロナウィルスにかかる人が多いから要注意。
「サバイバル映画」と言う印象はありませんでした。
小型飛行機に乗り合わせた男女二人。その飛行機が雪の山中に墜落してしまい、二人で麓を目指すストーリー。
まず最初に書いておきたいのが、この映画のヒロイン。大嫌いなタイプです(笑い)
才に走り、その癖何もできず(足を怪我していたとはいえ)、感情的で直情的。21日間二人きりになったら二度と顔を見たくないと思うタイプです。だからと言うわけではないとは思うのですが、映画としては、かなり厳しい評価をしました。
私はサバイバル映画として鑑賞したのですが、この点での面白みはありません。21日間雪山で遭難して飲まず食わずだったのですから、現実にその立場にいたらこれ以上にない「サバイバル」なのでしょうが、映画的には見せ場に乏しい印象です。
寧ろ、ラブストーリーとしてみるべきなのかもしれませんが、私自身がヒロインを「嫌な奴」って見方をしているので、感情移入出来ません。
そもそも、冒頭の小型機をチャーターしてからの流れも、無理やり感が強くあり、少し入れ込み難いと感じてしまい、その点でも評価が低くなりやすかったのかもしれません。
邦題はサバイバル感満載で誤解を招くけど原題はジワる
評価低い人多いですが、普通に原題が出てくるし、2人の間の山って、どんだけ2人にとって精神的に山がでかいのか、ってことなんだから、サバイバルじゃないのです。
そう思うと、原題はすごく良いタイトルだし、すごく良い映画だと私は思います。
邦題がサバイバル感満載だからみんなの期待を裏切ったんだろうなぁ。
人間て、そうだよね。自分にとって、本当に大事なことになかなか素直になれないよね、ってゆー話。
そこは山級に高いハードルあるよねって話。
極限状態だったしね、現実ではそうは行かないよねって、色々頭で考えて止めちゃうことってわたしたちすごく多いし、そこについて想いを馳せることができる良い話。
サバイバル映画だと思って観ると期待外れになるでしょう。
そんなら127時間観たら良いよ。
これはヒューマンラブドラマで、山のリアルとか求めたら、そりゃ興醒めだと思うので、そーゆーんじゃないと思ってみてください。
本当良いタイトルつけたなぁ(あくまでも原題)ってしみじみ思いましたし、イドリスエルバは本当に、表情の演技が素晴らしいんだよなぁとしみじみ。
個性的な俳優さん達
もう少し山中のあれこれが観たかった。
吊り橋理論
雪山で繰り返されるボケとツッコミ
会議で訪れたソルトレイクシティの空港で天候不良による欠航で途方に暮れていた脳外科医のベンはたまたま居合わせたフォトジャーナリストのアレックスの提案で小型機のチャーター便をシェアするが、ユタ州の雪山の上空を飛行中にパイロットの容態が急変、飛行機は雪山に墜落。二人は一命を取りとめるが通信機は破損し、携帯も圏外。やむなく決死の覚悟で下山を試みる。
雪山サバイバルものですが、自分の結婚式に向かう途中だったアレックスと、既婚者だが妻のことをあまり語りたがらないベンが少しずつ心を通わせる様を丁寧に描写。絶望的な状況下のドラマでありながら拍子抜けするくらいにポップで軽快、『タイタニック』から20年後にまさかの雪山遭難とハリウッド屈指のくじ運の悪さを持つケイト・ウィンスレットと最近何気に出演作が多いイドリス・エルバのボケとツッコミの応酬がメインで、『卒業』のクライマックスシーンの解釈を巡るやりとり他爆笑ポイントも多数と一面雪の中なのにカラフルなドラマになっています。墜落する直前の小型機内をワンカットで舐めるシーンはさりげなくテクニカルで圧巻です。
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